なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

コニシキソウとオオニシキソウの台頭

2018-08-21 05:47:41 | 植物
今年の猛暑と雨の少なさは、いわゆる「雑草」たちにとってもかなりの打撃だったようです。
例年だったら草刈をしてもすぐに生えてくるところ、今年はいつまでもすっきりした状態を保っていました。
そんな中、溝蓋の隙間や空き地など、いたるところで静かに勢力を伸ばしている植物があります。

それが、このコニシキソウ(トウダイグサ科ニシキソウ属)。


(撮影:2018/8/18 伊賀市)

地面を這うように広がり、抜こうと思って引っ張ると、茎から白い乳液が出てきて手がべたべたになる・・・
という経験をされた方も多いのでは?
でもよく見るとこの時期、小さな小さな花を付けています。



茎や実に毛が一杯生えています。
花のサイズはなんと約0.6mm!
私のコンデジではトリミングしてこれが限界。

去年の9月に地元で見たコニシキソウの群生。
花がびっしり付いていて、(写真でみたら)壮観でした。
北アメリカ原産なので、乾燥や暑さに強いわけではないでしょうに、元気やな~




コニシキソウといえば、オオニシキソウ
たまたま、週末行った伊賀上野で、コニシキソウの隣にオオニシキソウが生えているのを見たのでパチリ。



オオニシキソウも北米原産のトウダイグサ科ニシキソウ属。
名前のとおり大柄で、溝蓋にはあまり生えていません。

宇治川堤防では数年前からかなり個体数を増やしていて、去年9月には可愛い花が見られました。



花のアップ。
松江の花図鑑によると、花序には雌花1個、雄花4個、腺体4個があるそうです。
なんと、この白い花びらのようなものは「腺体の付属体」とのこと。
写真ではもう雌花は受粉して実になっており、雄花のみ残っている状態・・・ということでしょうか。
難し~



葉には赤っぽい模様がありますが、模様がないものも多いです。



名前のとおり、秋には実が赤くなります。
10月は実は赤いものの、葉はまだ緑のまま。



12月になると、実も葉も真っ赤で、まさに錦の彩り♪



コニシキソウも紅葉するはずなので、今年こそ見逃さず記録したいです。


コメント (12)
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