約束通り、今日は京都府立植物園で見た草本です。
当然のように花は少ないのですが、花が終わった後の姿も面白い。
では最初はいつもの植物生態園から。
可愛い白い小菊のような花は、アシズリノギク(キク科キク属)
日本固有種でその名の通り高知県の足摺岬など、四国九州の沿岸部で見られます。
残念ながら、私は野生のアシズリノジギクを見たことがありません。
写真でみるととても素敵な光景。いつか行ってみたいです。
寒くなってもう虫はいないと思っていましたが、アブがやってきていました。
ヒラタアブの仲間?頑張ってますね~
続いて見つけたのはこちらの綿毛。
何かと思ったら、ヒヨドリバナ(キク科ヒヨドリバナ属)の綿毛でした。
もう一つ綿毛発見!
このまっすぐに伸びた茎の先に真ん丸綿毛はセンボンヤリ(キク科センボンヤリ属)ですね。
センボンヤリはこの姿になったのは時々みかけますが、春の花や秋の閉鎖花はなかなか見つけられません。
特に春の薄紫の小さい花を見てみたいです。
お隣にまた小菊のような花が咲いていました。
ちょっと撮りにくい場所だったのですが、こちらサンインギク(キク科キク属)。
普通に検索すると黄色い花が出てくるのですが、白い花もあるそうです。
その名の通り山陰地方に分布しますが、瀬戸内海側にもあるそうで・・・
地名が付いた仲間が多いですね~
このすぐ隣にはくるんくるん巻いたゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)の花後・・
もとい種飛ばし後。
こうやってバネのように弾けて種を飛ばすなんて、やりますね~
そうそう、この辺りにあったはず・・・
今だったら実が弾けて特徴的な姿を見せてくれているでしょう。
あった!トキリマメ(マメ科タンキリマメ属)です。
鞘の赤みが例年よりすこし少なく、オレンジがかっていました。
前には一面広がっていたツルソバ(タデ科イヌタデ属)、すっかり実になっているかと思ったのですが、
まだわずかに花が残っていました。
黒い実も出来ていましたよ!
何かないかと探してウロウロしていたら、またウグイスが出てきました。
今度は撮りにくくて、こんな写真しか・・・
生態園の花、ラストです。
ザクザク落ち葉を踏んで歩いているときに見つけました。
宝石のように綺麗な青。ジャノヒゲ(キジカクシ科ジャノヒゲ属)の実ですね!
明日は草本の後編です。
【撮影:2022/12/3 京都府立植物園】