日本一の歴史を誇る京都府立植物園。
京都府のHPから引用すると・・・
「延床面積約4,694平方メートル、高さの最高14.8メートルの内部は、8つの部屋で構成され、
回遊式で段差のない延長460メートルに及ぶ順路に従って進むと、次々と景観が変わり、
一巡すると熱帯の様々な植生が観賞できます。」
面積では宇治市植物公園温室の約3倍、植物数では約7倍とかなりの規模です。
なぜ面積に比べて栽培数が多いのかというと、上記の通り京都府立植物園の方は立体的。
特にジャングル室はらせん状に緩いスロープで登る構造になっており、そこには驚くほど沢山の植物が。
そこでは昨日のミズヤシのような貴重な植物もあれば、温室定番の美しい花も色々見られます。
今日はそのジャングル室に咲いていた美しい花を中心にお届けします。
一度に載せきれないので、まずは前編ということで・・・
名前当てにしたいですが、なかなか横文字名前を当てるのは難しいですよね。
なので、科が当たればOK、属まで分かればエクセレント!ということにしますね~
では最初はこちらです。
この花の形どこかで見たことがありませんか?
スズムシバナなどの花に似てるな~と思った方は大正解。
そうなんです、こちらは同じキツネノマゴ科のプセウデランテムム・ラクシフロルム
うわ~初っ端から名前がきつい!
フィジー原産だそうです。
次は少し息がつけますよ。
同じくキツネノマゴ科のアカサンゴバナ(赤珊瑚花)。ガイアナ原産です。
和名はいいですね~
先に進みまーす。左手にベニヒモノキがありますが、もう色あせていました。
ミズヤシの水辺の手前に咲いていた花。こちらは前回もご紹介しましたね~
どこかで見たような花。
こちらはクレロデンドルム・ウンベルツム。
シソ科クサギ属ですね。そう、クサギの花に似ています。雌蕊が突き出す雌性期ですね。
12月に行った時は満開でしたが、今は名残の花と赤い萼のみ。
スイレンの咲く水辺の向こうには・・・
う~ん、いつ見ても素敵な蕊蕊しい花!
カリアンドラ・ハエマトケファラですね。
マメ科というのは葉を見たら分かりますが、ちゃんと写っていませんね。
で、しばらく経つと、こんな媼に・・・
反対側には、こちらの花。
こちら、南アフリカ原産のストレリチアですが、極楽鳥花という方が馴染みがあるかもです。
花が極楽鳥に似ていることからつけられたそうですが、極楽鳥を知らん・・・
ネットで見たら、冠羽を立てたところが確かにこの花そっくりでした!
ちなみに、ストレリチア科(ゴクラクチョウカ科)です。
ハイビスカスを発見!
前には素敵な椅子が・・・結構写真スポットになっていました。
木にオレンジの花が咲いています。
これまた結構蕊が綺麗。
ぱっと見、ムユウジュかと思ったのですが、同属のサラカ・ディウェスでした。
中国やベトナム原産で、「中国の無憂樹」と書かれていました。
全体はこんな感じで、マメ科です。
お次はこちらです。すごく可愛くて綺麗!
パチパチ
こちらはノボタン科のアルスロステンマ・パルヴィフォリウムです。
葉や花の雰囲気がノボタン科っぽいです。メキシコ原産。
それにしても、可愛い花には棘があるのではなく、難しい名前がありますね。
近くに咲いていたのがこちら。
いつ見てもプラスチックでできているみたいな花ですね。
科はバッチリ分かりますよね!
こちらはサトイモ科のアンスリウムです。
赤い部分は苞で、棒状の部分が花です。
熱帯アメリカ原産ですが、こちらは園芸種かな。
最後にちょっと変わった植物を2種類。
最初はこちらです。
縦じゃないと入りませんでした。
何とも怪しい花。しかも、前にあった説明板には「悪臭注意」「くさいっ」の文字が。
こちらはコンニャク(サトイモ科)の花なんです。
下の芋の部分がコンニャク芋で、ここからコンニャクを作ります。
で、普通夜中に花が咲き、その腐敗臭でハエを集めて受粉するそうです。
数年前、京都府立植物園で30年ぶりにショクダイオウコンニャクの花が咲きました。
その仲間ですが、少々小粒なので、観覧者はみなスルー。
ちょっと気の毒でした。
もう一つはこちら。
何に見えますか?(笑)
上の方はこんな感じで・・・
こちらはリュウビンダイというシダ植物。→
辰年にちなんででしょうか、園内の数か所にこんな看板と説明がありました。
根元の鱗片が竜のうろこみたいなんですって。
ということでジャングル室前編はここまで。
種類が多いので、花が咲いているものだけ載せても終わりません~
【撮影:2024/1/27 京都府立植物園】