冷房室を出るとそこは乾燥サバンナ室。
最初に目に入るのはこちらの鮮やかなピンクの花。
トウザイグサ科トウザイグサ属のハナキリンです!
マダガスカル原産で、茎に鋭い棘が密生しています。
まさに、可愛い花には棘があるという点では、バラどころではありません。
2021/1 宇治市植物公園
キリストが十字架にかけられた時、付けられた茨の冠はハナキリンの茎だったという伝説もあるそうです。
家にも100均のハナキリンがまだ細々と生きていますが、そんなミニサイズでも触ると「痛ッ!」
こんなのを冠にするなんて、まさに悪魔の所業ですね。
で、最初の写真には8輪花が付いていますが、他の花を見ると、2輪、4輪花がついたものが。
16輪はさすがにありませんでした。
お隣で咲いていたのがこちらの花。
こちらは南アフリカ原産のセイロンベンケイです。
このセイロンベンケイの葉はいわゆる「ハカラメ(葉から芽)」
落ちた葉から芽が出てきて、倍々ゲームどころではないほど増えていくそうです。
日本の冬は寒いので、屋外で冬越しができませんが、沖縄や小笠原では野生化して問題に・・・
特に小笠原では固有種の生育を阻害するとして、駆除対象になっているそう。
乾燥サバンナ室では、このほかに種々の多肉やサボテンなどありました。
続いて、高山植物室です。
こちらは咲くやこの花館とは違って、この時期あるがままの気温。
つまり、さ、寒い!
これで温室とは・・・(笑)
何も咲いていないことも多いのですが、今回はいくつか花が見られました!
キンポウゲ科のアネモノイデス・シルウェストリスです。
アネモネ属というのは、日本語ではイチリンソウ属。
ヨーロッパ中東部原産のスプリング・エフェメラルということですね!
それにしても名札が手書きでほのぼの~ →
隣の花も、スプリング・エフェメラルっぽい~
キンポウゲ科のラヌンクルス・カランドリニオイデス。
花は可憐ですが、名前は超難解。ラヌンクルス属は、キンポウゲ属。
そう考えると少しは親しみを覚える・・・かな?
お隣の花はさらに素敵!
キンポウゲ科のプルサティラ・パテンスです。
ヨーロッパ北中部原産。
プルサティラと言われると分かりませんが、オキナグサの仲間というとピンとくるのでは。
ふんわりした毛がキュートですね!
高山植物室を見終えたあとは、最後のアナナス・ラン室です。
ランは最後に回すことにして、アナナス室から少しだけ。
ケストルム・ファスキクラツム、ナス科です。
え~なんで~、アナナス室なのにナス科って・・・
で、次はこちらです。
ここに至ってはもうカタカナの名札すらありません。
Rhipsalis cereusculaとしか・・・
全体はこんな感じ。ここでGL先生登場!
やった!リプサリス・ケレウスクラ(サボテン科)という名前ですぐに出てきました!
・・・ってまんまやん!それにサボテン科!?
園芸では青柳と呼ばれ、南米原産の着生植物なんだそうです。
それにしても出てくる写真は京都府立植物園ばっかり。
お次は綺麗な色の花。
見ての通りのアオイ科、フィモシア・ウンベラタ。
メキシコ原産です。
ここからアナナス室という名前の通り、アナナスが色々ありましたが、写真は今回パス。
なんだか疲れてきました。
ただ、上から見たことがなかったこちら、ついついパチリ。
宇治市植物公園でお馴染みの、エクメア・ガモセパラ。パイナップル科です。
横から見たらこんな花。ね、見覚えあるでしょう。
そろそろおしまいに近づいてきました。
この花知ってる!という方は沢山おられると思います。
ツバキ科のカメリア・ククフォンゲンシスです。
え、金花茶じゃないの?と私も思いました。
ベトナム原産で、近縁種らしいです。
そして本日最後がこちら。
紅白めでたく、仲良く、アンスリウムでした~
長々とお疲れさまでした!
明日が温室投稿のラスト、真打、大トリ、ラスボス、ラン室からです。
【撮影:2024/1/27 京都府立植物園】