なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

炎天の水辺に鼈鏡と禊萩~山野草の森2022/8上旬(2)

2022-08-19 05:22:52 | 植物

わち山野草の森の続きです。
アジサイエリアを抜け、何もないだろうな~と思いながら水辺のエリアに向かいます。

まず目についたのが大きな木。


近づくと、びっしりと球形の花が付いています。
そうそう、これはカンレンボク(ミズキ科カンレンボク属)でした。


この実が熟すと、ミニサイズのバナナみたいになります
中国原産、別名喜樹。


さて、タイトルの鼈鏡ですが、こんな花です。


な~んや、トチカガミやん。と思われた方、正解です。
なんと漢字で書くとこんなに難しい字だったんですね。
鼈はスッポンのことで、葉の丸い形をスッポンに、艶を鏡に例えたそうです。
命名した人ってどんな人なんでしょうか???

(2020/8 宇治市植物公園)

バッタは暑くないのかな。あれ?葉っぱ食べてる?


あとは時節柄、ミソハギばかり。
禊萩という名前は、萩に似て禊に使ったからという説と溝の萩という説があります。
お盆のお花として使われることから、盆花、精霊花などの別名もあるそうです。


トンボの休み場所。


水辺は暑いので早々に移動します。
少しでも涼しい方へ・・・


な~んにもない、何にもない。
木にまるで低反発クッションのようなキノコが生えていました。


イタヤカエデの実でしょうか。


ハグロトンボが止まっていました。地面ではなく、今日は葉の上です。


例によってカナヘビも・・・(笑)


そうこうしているうちに、一番奥の方に近づいてきました。
斜面にキキョウがぽつぽつと・・・
濃い青と薄い青がちょっと素敵。


はい、終点です。
天蓋山の登り口でもありますが、さすがにこの日はパス。
名残のノリウツギです。
装飾花、みんな下を向いて元気ないですね・・


休憩所で水分補給し、しばし休憩をとりました。
日陰で風があると、少しはましです。
街中よりはよほど涼しいですね。
汗は絞れるほどかきましたが・・・

帰りは全部下り坂です!
あんなに時間をかけて登ったのに、一瞬で下りました。
入り口近くのエリアには、ヘビウリの実がびろんびろんと下がっていました。


花はカラスウリに似て、花弁の先が細かく切れ込み綺麗なんですよね~
この日も咲いていたのですが、風が強くて撮影断念。
ご参考までに何年か前に大阪市大理学部付属植物園(当時)で撮った写真をば・・・
カラスウリと違って、昼間でも咲いているのがGood!


ということで午後3時、そろそろ帰ることにしました。
ちなみに、駐車場に止まっていた車は全部で3台(私の車含む)。
そりゃこんな炎天下に誰も来ませんよね・・・


あとはおまけです。
いつもとれとれ野菜を買って帰る道の駅「和」。
その裏手に流れる由良川にはこんなものが・・・
これは鯉のぼりならぬ鮎のぼりです。
鮎の炭火焼きを食べさせてくれるコーナーがあり、そこの宣伝のようでした。


実はこれ、去年も見て投稿していますが、その時は川の対岸までロープを渡してぶら下げていました。
今年は、川に平行に少しだけ。
やはり川の端から端は大変なんでしょうね~

それと、ここの女子トイレに巣を作っているコシアカツバメ。
二番子でしょうか、巣立ち寸前の雛や巣立ち直後の雛が沢山、トイレの扉や巣に止まっていました。
さすがに写真は憚られますので、情報だけ(笑)

これで今回のワンデイトリップ美山・和知特集はおしまい。
朝通勤時間と同じくらいに出発したら、一日遊んで17時前には帰れます。
また秋に行きたいです!

【撮影:2022/8上旬 わち山野草の森】


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (shu)
2022-08-19 07:11:50
わち山野草の森の散策、お疲れ様でした。
この季節は里山、低山を歩くのは大変ですね。日陰で休むのが正解かと。
お花はさすがに少ないですが、最後にキキョウが咲いていてよかったです。

道の駅のツバメですが、私の知るところ半分以上の道の駅にツバメが巣を作っているように思います。
それもトイレに作るのが多いですね。人の出入りがあるところはカラスが避けるのを、ツバメはよく知っているのですね。
中には自動ドアの中に巣を作っているのを見たことがあります。

ツバメを観ることができるのは、あとひと月ほどですね。
そろそろ渡りの準備を始めるころでしょうか。群れになって飛んでいるツバメを見かけるようになります。
秋になると、わち山野草の森の景色も変わりますね。
いずれまた拝見できるのを楽しみにしています。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-08-19 07:19:10
カンレンボク、
これは、見たことない花と言うか樹、
小さいボンボンみたいですね^^

鼈鏡、
これは、読めない(@_@)
最近、パソコン変換に頼っているのと、
カタカナがメインですもんね^^;
スッポンですか、命名した人は、スッポンが
好きだったのかも

鮎のぼり^^
こういうセンスも好きだったりします。
美味しい鮎の炭火焼きが食べれるんでしょうね^^
返信する
サギソウ (カンサン)
2022-08-19 08:07:37
なつみかんさんへ、私ブログにいいね!をありがとうございます。今年はわち山野草の森に行かれることが多いですね。
8月18日の朝日新聞にサギソウについての解説が出ていました。花びらの白いギザギザは花粉を運んでくれるスズメガの重要な足場として機能しているそうです。スズメガは空中をホバリングして蜜を吸うとされてきたが、実は脚をギザギザにひっかけて体を安定させているそうです。
返信する
サギソウ 追加 (カンサン)
2022-08-19 08:15:25
なつみかんさんへ、8月18日の朝日新聞ではなく、8月19日の朝日新聞です。(^^)
返信する
今日も大脱線 (ninbu)
2022-08-19 18:54:27
なつみかんさん、こんばんは。
鼈鏡と書いてトチカガミと読むんですか~。(@_@)
鼈はスッポンのことで、葉の丸い形をスッポンに、艶を鏡に例えたとは。
よほど、スッポンが大好きな人だったのでしょうね。
これからは、その人の名前をスッポン博士と呼びましょう。(笑)

キノコを低反発クッションに例える、なつみかんさんの発想力も素晴らしい!
スッポン博士を遥かに凌駕しています。(^.^)

禊萩という漢字も、ミソハギを知っていないと読めませんね。
画数の多い漢字や当用漢字以外の漢字は、読みが難しいですね。

難しい漢字といえば、以前私が薔薇のブログを投稿した時のことを思い出しました。
薔薇という文字は難しそうですが、分解してみると、意外と簡単な文字の組み合わせだとわかります。
薔は 「サ、土、人、回」の組み合わせで、できています。
薇は「サ、微」の組み合わせでできていますす。

今日も大脱線してしまい、申し訳ありません。
返信する
昼間はきついです (なつみかん)
2022-08-19 21:19:12
shuさん、こんばんは。
朝夕少し涼しくなり歩くのも楽になってきました。
一方、昼間はまだまだ暑く、日陰を選ぶか、休み休みしか活動できません。
まして、わちに行ったときは、思った以上に気温が上がり、日陰のない水辺は結構きつかったです。
まあそれでもトチカガミとカンレンボクが咲いていて良かったかな~

道の駅の半数以上にツバメですか!
しかもトイレがねらい目という(笑)
ここの道の駅では、春夏はずっとコシアカツバメが子育てをしているようです。
一時、巣を撤去してキラキラ光るモールを付けましたが、ものともせずまた巣を作っていました。
それほど安心して子育てできる場所なんでしょうね~

ツバメと言うと、南の国に帰る前に宇治川の河原に数万羽が集結するそうです。
その様子は壮観だそうで、一度は見てみたいです。
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カンレンボク (なつみかん)
2022-08-19 21:32:16
attsu1さん、こんばんは。
カンレンボクの花は後で調べたら雄性先熟なんだそうです。
ということは、今回見たのは雄性期ということですね。
雄蕊が落ちた後に、ぴろんと雌蕊が伸びてくるそうで、探せばあったのかも・・
もしまた見る機会があったら、見てきたいと思います。
(京都府立植物園の駐車場にもありますが、木が大きすぎて花が見られません><)

トチカガミの漢字は絶対に読めませんね。
言われてみたら、鼈という字が若干亀に似ているかも・・・
この葉を見てスッポンを思い浮かべるくらいですから、おっしゃる通り、鼈好きなんでしょうね~

鮎のぼり、結構目立っていました。
道の駅でも炭火焼きの鮎を3匹1200円で売っていましたが、買いませんでした^^;
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自然に近いので (なつみかん)
2022-08-19 21:41:53
カンサンさん、こんばんは。
そうですね。
コロナ禍以降、京都府内の行動範囲が広がり、わちにもよく行くようになりました。
自然な感じで山野草が咲いているのがいいです^^

サギソウいいですね~
今年は見ていませんTT
あの「サギの羽」のような花弁はスズメガの足場なんですか。
ホバリングしながらじゃなくて、足をひっかけていたのですね。
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スッポン博士 (なつみかん)
2022-08-19 21:53:29
ninbuさん、こんばんは。
この手の植物、葉のツヤツヤを名前で表したものが多いですね。
このトチカガミもそうですが、ガガブタも鏡蓋。
似たような発想になるようです。
それにしても、鏡はともかく、鼈は不思議ですね。
たしかにつるんとした甲羅ですが・・・
やっぱりスッポン好きの博士なのかもですね。

低反発クッション、本当にそんな感じに見えませんか?
ちょっと遠かったのですが、近くに会ったらきっとぷにぷに触っていたと思います。

薔薇の漢字、確かに分解したら分かりやすいですが、分解の部品を忘れるのでやはりだめです^^;
難しいといえば檸檬も躑躅も難しいですね。
いい覚え方を教えてください!
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