なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

乾燥・高山・アナナス~京都府立植物園2024/1下旬(9)

2024-02-11 06:11:29 | 植物

冷房室を出るとそこは乾燥サバンナ室。
最初に目に入るのはこちらの鮮やかなピンクの花。



トウザイグサ科トウザイグサ属のハナキリンです!
マダガスカル原産で、茎に鋭い棘が密生しています。
まさに、可愛い花には棘があるという点では、バラどころではありません。

2021/1  宇治市植物公園

キリストが十字架にかけられた時、付けられた茨の冠はハナキリンの茎だったという伝説もあるそうです。
家にも100均のハナキリンがまだ細々と生きていますが、そんなミニサイズでも触ると「痛ッ!」
こんなのを冠にするなんて、まさに悪魔の所業ですね。

で、最初の写真には8輪花が付いていますが、他の花を見ると、2輪、4輪花がついたものが。
16輪はさすがにありませんでした。
 

お隣で咲いていたのがこちらの花。


こちらは南アフリカ原産のセイロンベンケイです。
このセイロンベンケイの葉はいわゆる「ハカラメ(葉から芽)」
落ちた葉から芽が出てきて、倍々ゲームどころではないほど増えていくそうです。
日本の冬は寒いので、屋外で冬越しができませんが、沖縄や小笠原では野生化して問題に・・・
特に小笠原では固有種の生育を阻害するとして、駆除対象になっているそう。



乾燥サバンナ室では、このほかに種々の多肉やサボテンなどありました。
続いて、高山植物室です。
こちらは咲くやこの花館とは違って、この時期あるがままの気温。
つまり、さ、寒い!
これで温室とは・・・(笑)

何も咲いていないことも多いのですが、今回はいくつか花が見られました!


キンポウゲ科のアネモノイデス・シルウェストリスです。
アネモネ属というのは、日本語ではイチリンソウ属。
ヨーロッパ中東部原産のスプリング・エフェメラルということですね!
それにしても名札が手書きでほのぼの~ → 

隣の花も、スプリング・エフェメラルっぽい~


キンポウゲ科のラヌンクルス・カランドリニオイデス。
花は可憐ですが、名前は超難解。ラヌンクルス属は、キンポウゲ属。
そう考えると少しは親しみを覚える・・・かな?

お隣の花はさらに素敵!


キンポウゲ科のプルサティラ・パテンスです。
ヨーロッパ北中部原産。
プルサティラと言われると分かりませんが、オキナグサの仲間というとピンとくるのでは。
ふんわりした毛がキュートですね!

高山植物室を見終えたあとは、最後のアナナス・ラン室です。
ランは最後に回すことにして、アナナス室から少しだけ。


ケストルム・ファスキクラツム、ナス科です。
え~なんで~、アナナス室なのにナス科って・・・

で、次はこちらです。


ここに至ってはもうカタカナの名札すらありません。
Rhipsalis cereusculaとしか・・・
全体はこんな感じ。ここでGL先生登場!


やった!リプサリス・ケレウスクラ(サボテン科)という名前ですぐに出てきました!
・・・ってまんまやん!それにサボテン科!?
園芸では青柳と呼ばれ、南米原産の着生植物なんだそうです。
それにしても出てくる写真は京都府立植物園ばっかり。

お次は綺麗な色の花。


見ての通りのアオイ科、フィモシア・ウンベラタ。
メキシコ原産です。

ここからアナナス室という名前の通り、アナナスが色々ありましたが、写真は今回パス。
なんだか疲れてきました。
ただ、上から見たことがなかったこちら、ついついパチリ。



宇治市植物公園でお馴染みの、エクメア・ガモセパラ。パイナップル科です。
横から見たらこんな花。ね、見覚えあるでしょう。


そろそろおしまいに近づいてきました。
この花知ってる!という方は沢山おられると思います。


ツバキ科のカメリア・ククフォンゲンシスです。
え、金花茶じゃないの?と私も思いました。
ベトナム原産で、近縁種らしいです。


そして本日最後がこちら。
紅白めでたく、仲良く、アンスリウムでした~


長々とお疲れさまでした!
明日が温室投稿のラスト、真打、大トリ、ラスボス、ラン室からです。

【撮影:2024/1/27  京都府立植物園】


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10 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-02-11 07:01:42
ハナキリン
この棘は凄いですね。鳥や虫を寄せ付けない?
キリストの茨の冠はハナキリンの茎😵
確かにそうかもですね

セイロンベンケイ
そう言えば、昔、セイロンと言うと紅茶の定番でしたが、いつしか国名が変わり、メジャーじゃなくなりました^^;
ベンケイの名前が付きますが、南国では嫌われ者とは😵

アナナス
これは、真上から見ると、違う花のよう~
さすが、なつみかんさんです!!

キンポウゲ科の花が咲くと春を感じます。
あと少しですね^^
返信する
さすが京都府立植物園ですね (fukurou)
2024-02-11 09:11:18
なつみかん様
おはようございます。
乾燥サバンナ室、高山植物室、アナナス室と京都府立植物園はさすが充実していますね。
結構お金をかけていることがうかがえます。
ハナキリンの棘に痛い目にあったことがあります。
公園に捨てられていた茎をうかつにつかんでしまいました。(笑)
アナナスってパイナップルのことですよね?!
返信する
Unknown (ダリアクミコ)
2024-02-11 15:31:12
なつみかんさん
こんにちは~

ヨーロッパ中東部のアネモネ属
ベトナム原産のツバキ等は京都植物園ならでは
ですね。珍しい物ばかり
最後の
アンスリューム紅白で沢山咲いていました
他の温室とは規模が違いますね。季節ごとに違うのでしょうねやっぱり通年通して行く価値ありそうですね。

野暮用が続き
私のブログの返コメ遅くなりました。
返信する
アンスリウムが出てきてホッとしました (ninbu)
2024-02-11 19:03:28
なつみかんさん、こんばんは。

ハナキリン、花弁も大きく元気そうに咲いていますね。棘が悪魔の所業と呼ば
れるほど、痛いものとは知りませんでした。まだ、棘に刺された経験が無いの
で、一度その痛さを経験してみたいような気がします。

セイロンベンケイ以下の花は、どれも見たことが無いものばかりのような気が
います。とにかくヨコモジで長ったらしい名前ばかりで、覚えることができま
せんね。最後にアンスリウムが出てきてホッとしました。(^.^)
返信する
本当に硬い棘です (なつみかん)
2024-02-11 21:23:27
attsu1さん、こんばんは。
ハナキリンはこんなに棘だらけですが、サボテンの仲間ではないそうです。
こんなに防御しないといけないなんて、どんなところに生えているのでしょうね。

セイロンベンケイは、生長すると2m以上になるそうで、こんなのがぼうぼう生えたら壮観でしょうね。

高山市植物室、残念ながら日本の高山植物はありませんでしたが、キンポウゲ科の可憐な花がいくつか見られました。
来週くらいには、こちらでもスプリングエフェメラルが見られるかも・・・
返信する
何でもある (なつみかん)
2024-02-11 21:25:29
fukurouさん、こんばんは~
バレていると思いますが、今日の投稿は寄せ集めです。
それに、だんだん写真を撮るのも疲れてきたので、実に適当・・・
普段見慣れていない花を中心に撮ったので、より見てくださる方には見覚えのない花が多かったかもしれません。
ハナキリンの棘ご存知でしたね。
私も痛い!ってなったことがあります。
アナナスはおっしゃる通り、パイナップル科です。
あれもこれもパイナップル科で驚きます。
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確かにそうですね~ (なつみかん)
2024-02-11 21:28:09
ダリアクミコさん、こんばんは。
おっしゃる通り、京都府立植物園の温室は規模が大きく、幅広い植物が育てられています。
昨日の冷房室もそうですが、温室といいながら、世界のいろいろな場所の植物がみられるのは、ここならではですね。
毎月行ったらもっと面白いかもです。

アンスリウムの紅白は綺麗でした。
まるで人工物のような艶にいつみても驚きます。

お忙しい所、コメントありがとうございました!
返信する
頭痛いですよね~ (なつみかん)
2024-02-11 21:30:59
ninbuさん、こんばんは。
白状すると、今日の記事を書くのにすごく時間がかかりました。
それというのも、名前がややこしすぎ!
キーッ!となりながら、3文字覚えて3文字書いて・・・の繰り返し。
名札の写真を見ながら打ち込んでいるので、コピペもできないし・・・
記憶力も衰えているので、まったくもって難儀しましたよ。
見てくださる方にも申し訳ないです。
完全に横文字の花などは、もう笑うしかないです^^;

セイロンベンケイは、ハカラメの名前で有名です。
一枚の葉からいくつもの株がとれるので、小笠原などで増えすぎるのは納得です。
ぜひこれだけでも覚えてくださいね~
返信する
こんばんは (shu)
2024-02-11 21:38:10
遅くなりました。
府立植物園の温室、とても見応えがありますね。
といっても知っていた植物は僅かでした(泣)

ハナキリンは実物は知りませんが、写真で観ていました。
マダガスカル原産なのですね。

ついに出ました(お化けではなく)高山植物室!
スプリングエフェメラルが観られたのですね。
次月のクロスワードのテーマにしようと思っていました。
でも、こんな花は知りませんでした。
スプリングエフェメラルにはキンポウゲ科が多いですね。

続いてのアナナス室ですが、アナナスという言葉自体知りませんでした。
見覚えあるでしょうと言われても、見覚えありません(ごめんなさい)
最後のアンスリウムは、さすがに知っていました。
返信する
結構屋外でも・・・ (なつみかん)
2024-02-12 15:04:20
shuさん、こんばんは。
昨日はお客さんが来られていたので、お返事できなくてすみません。
ハナキリンはご覧になったことがなかったのですね。
もうきっかけは忘れましたが、私は昔からこの花が好きで、ダ〇ソーで見つけたときは速攻で買いました。
また、お散歩途中に庭でハナキリンを育てているお宅を見つけ、冬だったので驚いたこともありました。
かなり大きな株だったので棘も半端ではなく、家に取り込むこともできなくて放置されていたのかもしれません。
でもそんなことには全然めげずに花を咲かせていたのが印象的でした。

高山植物室は、ヨーロッパ原産の花が咲いていましたね~
早春のレベルが違うのでしょうか。
ちょうどいい気温なのかもしれませんね。

アナナス室は種類が多いわりに、正直あまり好きなタイプの花ではないので、ちょっとずつしか紹介できていません。
多分これからも無理でしょう・・・
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