少し前に天ケ瀬ダム大放流の場面を見ていただきました。
その後、数日放流のない日が続いたので、久しぶりに宇治川下流の方のお散歩に行くことにしました。
いつものオギロード。前にもまして、草が倒れ掛かっています。
それもそのはず、放流した時に根元が水に浸ってしまっていたようです。
草は泥だらけ、乾いて白くなっています。
まだ少し水が残っているところもあります。
右手は前にイヌゴマなど生えていた場所ですが、泥だらけ。
流れの後に、枯れた草のカスがたまっていました。
こりゃあかん、下に咲いていた花は全滅か・・・と思ったとき目の前に広がった光景。
左手をご覧ください。
この一面に広がる緑色は・・・
あのイシミカワ(タデ科イヌタデ属)が前回行ったときよりはるかに増殖していました。
そう、東アジア全域、日本全国の日当たりのいい湿った場所に生育するあのツル植物です。
目を疑うほどの繁栄ぶり。
葉が小さいからそこまでボリュームはありませんが、繁殖力はまるでクズ並みです。
実はまだほとんど緑色でしたが、その数も相当なもの。
丸い苞葉の上に乗った実は、まるでエリザベスカラーを付けているかのよう。
タデ科の植物には同じような苞葉がある植物がほかにもありますが、こんなに目立つのはイシミカワだけ。
そして、ツルですが、こちらをご覧ください。
みてお分かりの通り、下向きの棘がびっしりついています。
そのせいで、イシミカワの藪にはなかなか足を踏み入れることができません。
足や体にチクチクまとわりついて、いてて!となります。
そして、実ですが、一部青く色づいていました。
最初緑だった実が、紫色や青色に変化し、美しいです。
この色合いは、ノブドウの実の色とも少し似ていますね~
おっと、こちらは実に穴が開いています。
虫に食べられたのでしょうか。
黒いつやつやした丸いものが覗いています。一つとって見てみました。
どうみても、黒いのは種、皮が青くて実は白い・・・と見えます。
それがなんと、この青と白の部分は萼が変化したものなんだそうです。
そして、黒いのが本当の実なんだとか。
え~そうなの?!
でも鳥などは萼であろうが、果実であろうが関係なし。
丸ごと食べて種を落とすので、繁殖には問題ないみたいです。
もう一度振り返って・・・やっぱりすごいね~
実はこのイシミカワ、北米などにも帰化していて、Mile-a-minute weed(1分で1マイル草)などと呼ばれているそう。
繁殖力が強すぎることで、警戒されているそうです。
まあ、この様子をみたら分かります。
クズの方が棘がないだけましかも・・・
さらに進みます。
道に流れてきた草のカスがたまって、ふかふかになっています。
ここの種が入っていたら、流れ着いた場所で繁殖なんていうことがあるのもよく分かります。
最後にもう一枚、美形のイシミカワの実で今日はお別れです。
明日はもう一つ、恐ろしい繁殖力で目を見張った植物をご紹介しま~す。
【撮影:2022/8/28 宇治川】
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正直、思いました。よくこんなところを歩きましたね。
登山道でも泥濘はあります。最初は避けて通ります。
そのうち靴が泥だらけになると、泥濘の中を仕方なく歩くようになります。
下山後は、沢などで靴を洗います。すぐに洗わないと粘土が固まって大変です。
前置きが長くなりました。イシミカワの小路の様子が分かりました。
きれいな実ですね。国立公園内と違って、実をとって割ってみることができるのはいいですね。
(私が普段歩くところは国立公園内が多いので、写真を撮るのにもけっこう気を遣っています。)
タデ科は同定が難しいものが多いです。
でも、お陰さまでイシミカワの実は覚えられそうです。
どんな鳥が食べに来るのでしょうね。
ところで、お散歩にはどんな靴を履いていらっしゃいますか?
ほんと洪水の後のよう(@_@)、
こんな泥々のところ、よく散策されると感心します(@_@)
だからこその発見、
イシミカワ、
写真だけ見たら、野ぶどうと思いますよ(@_@)
それが、萼が変化したものとは、へぇぇぇです。
余談ですが、
今年、クサギとクズ、いつもななら、7月に、
見始める気がするんですが、
今年、8月終わりに、やっと満開と言うか、
猛暑だったから、避けた???
なんて自然の不思議を感じています。
私の書き方が大げさですっかり誤解されたようですが、ドロドロなのは歩道の両側だけです。
今回は道はカラカラに乾いていたので、靴には何もつきませんでした。
(ちなみに、今回は普通のスニーカーです)
もっと水浸しの状態の時に行った時の投稿を昔していたはずなんですが、その時はこれは通れないと思って、水溜りの手前で引き返しました。
昨夜はすごい雨が降り、放流もしているようなので、こういう時はあまり近づかないようにしています。
なんかすごい無謀な人に思われてるみたいですが、誤解です(^^;;
ジョギングやお散歩の人ともよく出会いますよ〜
イシミカワは、三角の葉と、綺麗な実で、すぐにわかると思います。
池のほとりだけでなく、昨日は竹藪の裾野で大繁殖しているのを見ました。
ぜひ、お近くで探してみてくださいね!
うーん、attsu1さんもそう思われましたか。
放流を終えてから、1週間くらいは経っていたので、道はカラカラでした。
ただ、名残で草が倒れかかっていたり、白くなっていたりしていただけです。
ダムの放流は計画的に行なっているので、こういう光景を見るのは珍しくありません。
むしろ前日の夜に雨が降ったりすると、それこそドロドロになります。
むしろ、山道の渓流沿いなんかの方が大変だと思いますね〜
昔廃線跡かなんかを雨の後に歩いた時にはドロドロになりました。
イシミカワの群落、ここまでとは思っていませんでした。
心配になって地元の池の様子を見に行きましたが、前に生えかけていたサデクサを覆うようにイシミカワが広がっていました(>_<)
サデクサは京都の絶滅危惧なのに〜
おはようございます。
イシミカワの群落、すごいことになっていますね。
ダムの放流で氾濫した河川敷でほかの植物が生育場所を狭めていくすきに、勢力を伸ばしているようですね。
渓流植物の典型かもしれません。
昔このイシミカワの地方での呼び名を調べたことがあります。
動物の名前がついて呼び名が多かったです。
うしの鼻づら、トンボのかしら、河童の尻拭い、河童草などなど。
それだけ身近で厄介な植物だったようです。
今日のテーマはイシミカワ。写真でも見る限り、凄い繁殖力です。
実を見ると美しくて愛すべき植物にも見えますが、厄介な雑草なのですね。
ツル植物なので、他の植物にからみつき、傷めてしまいます。
また、棘があるので、人や動物にも傷をつけてしまいます。
これはもう雑草ならぬ、悪草といってよいかもしれません。
厄介な植物は、国土交通省や自治体が定期的に駆除しないのでしょうか?
以前にも触れましたが、わが家の前の土手には雑草が生い茂ります。
でも、5月から9月にかけて2~3回、市の委託業者が駆除してくれます。
靴が泥んこになりませんでしたか?
イシミカワと聞くと、青い実が頭に浮かびます。
こんなに繁殖するなんて驚きました。
エリザベスカラーには笑えました。
こんなにトゲがあるんですね。
実の仕組みも面白いです。
周りは萼が変化した物なんて、不思議ですね。
勉強になりました。
最後のお写真、とても綺麗です。
少々ご無沙汰致しておりました・・・
また早速私のブログにコメントをお寄せ頂き有難うございましたm(__)m
いやァ〜2週間ブログから離れているとなつみかんさんの記事の更新頭が下がる思いです!
その記事のどれもが素晴らしく、
写真の良さは折り紙付き!
良いお写真を挙げたらキリが有りませんが、中でも今日との東福寺、
紅葉の名所として余りにも有名ですが、ハスは勿論寺院の見せ方、そして風車がとっても素敵です。
そして、お寺繋がりで、8月26日ご投稿の浄瑠璃寺のお写真、灯籠から覗いた三重の塔、洒落ていますね(^o^)
お庭の花々も綺麗ですし、喫茶店のネコも飼い猫でしょうか、良い味出しています(^^)
また天ヶ瀬ダムの放流も寺院や花々と対照的に迫力の有るお写真です!
そして今回はお散歩記事、いかにもなつみかんさんらしいお写真ですね。
最後のイシミカワの実、宝石の様でとっても綺麗です(*^^)v
今の河原はクズとイシミカワの二人勝ちでした。
前からイシミカワはその実の美しさで注目しており、見つけたらワーイと喜んでいましたが、これだけ沢山だとちょっと値打ちが下がりますね。
他の植物が流されたり、枯れたすきに勢力拡大!
見れば見るほどすごいな~って思いました。
それにしても、イシミカワの別名って多いのですね。
うしの鼻づらはいいとして、トンボの頭?、河童の尻ぬぐい??
由来が知りたいです。
宇治川でも年に数回草刈りが行われますが、オギまで刈られているのは見たことがありません。
ということは、多分イシミカワもそのままかと・・・
まあ、棘が鋭いので厄介な雑草であることは間違いありませんが、実の美しさと在来種ということで、このままでもいいかなと。
もっと厄介なのがアレチウリで、私の散策場所よりさらに下流方向に行くと、一面に繁っていたりします。
こちらは特定外来生物で見つけ次第駆除しないといけません。
アレチウリは実にトゲがあって、人の衣類などにもついて運ばれるようです。
幸い、上流の方には生えていませんが、これは駆除されているからかもしれませんね。
余談ですが、中秋の名月にススキをよく取りに行く場所があるのですが、今年は草刈りしたのがわりと最近だったので、穂が出そうもありません。
回りにはセイバンモロコシやタチスズメノヒエなど、厄介が外来種が沢山穂をだしていますが、代わりにはなりませんよね^^;;