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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

色変わり、オシロイバナの謎

2018-08-20 07:32:38 | 植物
週末、久々の骨休め・・・のはずが、結局6.6kmの渓谷ハイキングになってしまい、水分補給のし過ぎで体重は減るどころか増加・・・
重い体を抱えての週明けとなりました(苦笑)
写真の整理に相当かかりそうなので、今週は予告どおり不定期投稿とさせていただきます。
もし投稿なくても、心配しないでくださいね^^

というわけで、今日はオシロイバナ(オシロイバナ科オシロイバナ属)です。
最初にプチ知識。
オシロイバナの花弁に見えるのは萼で、萼にみえる緑色のものは総苞だそうです。
夜に咲く花で、花粉を媒介するのは主にガ。
虫を引き寄せるために、甘い香りを振りまきます。

さて、自宅近くの空き地に咲いていたオシロイバナ。
見慣れた赤い花のほか、



隣には白花も咲いていました。



よく見ると、白花の中には赤の混じったミックスが・・・



色々なタイプの混ざり方・・・


                            


そこで思い出しました。
2011年頃から、京都市伏見区を流れる山科川の堤防の一部に沢山のオシロイバナが咲いていて、それが実に多様な色変わりを見せてくれていたことを・・・

当時の写真はガラケーで撮っていたので、とてもお見せ出来るような代物ではないのですが、一部ご紹介しますね。

    

 

    

全体像はこんな感じで、夕方になると、あたり一帯に強い香りを振りまいて夜目にも鮮やかに咲き誇ります。
この写真は2011年の様子ですが、この後徐々に草刈や降雨量の影響で数が減り、今はこの5分の1くらいになっています。

             

ところでこのオシロイバナの色変わり、不思議に思って色々ネットで調べてみたら興味深い記事を見かけました。
日本植物生理学会のHPにあるみんなの広場というコーナーで、中学生からの質問に答えて解説がありました。
それによると、オシロイバナの花の色をつかさどる遺伝子の働きが、トランスポゾンという動き回る遺伝子のせいで、初期の段階で一部分だけ止まってしまうことにより、一部分だけ色が変わることがあるそうです。
ものすごくいい加減な要約で、このまとめ方が正しいかどうか全く自信がありません。
興味ある人は、https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2060 みてくださいね。
まあ、完全にはまだ分かっていないようです。


最後はわが家に何年も住みついている、ベーシックな赤いオシロイバナ。
夜にあでやかに咲く姿は何度見てもドキッとします。



 

コメント (11)
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六甲高山植物園の夏(8)~実・蕾・実・実・実・実・蕾・虫

2018-08-19 07:40:51 | 植物
咲いている花だけが華じゃない。
元花の実、これから花の蕾・・・
ワクワク素敵な姿をどうぞ!

駐車場にあったウリハダカエデ(ムクロジ科カエデ属)



大きな木にびっしりと実がぶら下がっていました(左)。
これくらいのサイズになると、木の肌瓜っぽくない・・(右)

 


園内各所で見られるこの姿は、キクバヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)。



独特の綿毛に包まれたような蕾。
葉の裏にもびっしりと綿毛が付き、葉を叩いてその毛を集めて火口(ほくち)にしたことから名付けられたそうです。
伊吹山のヨモギでもぐさを作ったのと同じやり方ですね。

秋に行ったことがないので、いつもこの姿。
かなり背が高いので目立ちますが、花が咲いた姿を一度は見てみたいものです。
10~11月にかけて咲くそうで、かなり長い期間、蕾でいるようです。



              
                                    




こちらは緑の実が沢山連なるオオナルコユリ(ユリ科アマドコロ属)



普通のナルコユリに比べると、かなり大型です。




上を見ると、緑の実がびっしりと生った木、名札を見るとサラサドウダン(ツツジ科ドウダンツツジ属)
逆光が綺麗でした。



かなり木自体大きく、当たり前ですが、花が咲いていた通りに、実が生っていました。



                           

参考までに、今年5月下旬に行ったときの花。




おや、池の畔にまた緑の実がありました。
これは、大好きなズミ(バラ科リンゴ属)の実!
野生のリンゴの仲間・・ですが、酸っぱいので「酢実」とか。



5月に行ったときにみた花。
ほんのり紅を帯びた白い花が清楚で可愛いです。




お隣の赤い実は、ご存知、ハマナス(バラ科バラ属)。
この実は、ローズヒップとして食用になるそうです。





                         

こちらも5月下旬には赤い花を咲かせていました。




ラストはホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)。
ちょうど咲き始め。



1輪だけ咲いた花のアップ。



花弁がくるんと反り返り、飛び出す雌蕊が特徴的。
こう見えて全体に毒成分があり、ホツツジの蜜が蜂蜜に混じると中毒することがあるそうです。
ツツジ科ではときどきありますね。


いかがでしたでしょうか?
最後にオマケ。



マツの木に止まったエゾゼミです。
背中の模様がアイヌ柄のように見えて、いかにも蝦夷風。
でも日本全国に分布するんですって。

六甲高山植物園の夏の植物たち、今日でおしまいです。
先週は出かけなかったので、申し訳ありませんが、今週の平日は気まぐれ投稿といたしますね~
(なにも投稿できないかも^^;)



















コメント (18)
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六甲高山植物園の夏(7)~サクラソウ科など

2018-08-18 07:17:18 | 植物
投稿の軸がない・・・とブツブツ言いながら写真を眺めていたら、ラッキーにもサクラソウ科3種発見!
他にも、総状や穂状の花を並べて今日もなんとかしのぎましょう。

こちらはご存知、オカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)



今年6月に宇治川畔の山裾で見たので、まだ咲いているんだとびっくりしました。
それでもさすがに咲いているのは少なく、ほとんどが実になりかけでした。




よく似たヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)



オカトラノオと比較するため花をトリミングしてみましたが、全体像はこちら。



オカトラノオ属だけあってよく似た花ですが、虎のしっぽのように垂れるのではなく、直立です。
名前のとおり、本州から九州の湿地に生えますが、ここではロックガーデンの片隅で咲いていました。




そしてクサレダマ(サクラソウ科オカトラノオ属)
漢字で書くと草連玉。マメ科の仲間のレダマに似て草本だから。別名、硫黄草。



写真を整理をするまで、こちらが同じオカトラノオの仲間とは知りませんでした。
でもアップで撮った写真を見てみると、確かに色が黄色いだけで花の感じも、葉の形もよく似ています。
円錐花序といいますが、なんだかぼてっとした感じで花が付いていました。




お次はチダケサシ(ユキノシタ科チダケサシ属)
漢字で書くと乳茸刺。名前の由来は、長い花茎にチダケというキノコを刺して持ち帰ったことから。
なぜ、この植物の茎なのか、なぜチダケなのかは謎・・・???
ちなみに、庭に植えられるアスチルベと同じ属です。



花は乙女のピンク色でとても綺麗。



ここ六甲高山植物園には沢山の株がありましたが、大半もう花が終わっていました。



ここまで書いて思い出したことが・・・
去年行った奥日光戦場ヶ原、昼食をとった湯滝そばのレストハウスで食べたつけうどんが確かチタケ。
写真がありました!
お椀の中にゴロゴロ入っていたのがチタケです。
チダケサシに刺して持ち帰ったのかな(そんなワケないか^^;)



チダケサシから思いっきり脱線しました。


ラストはお馴染みのミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)
日本各地の湿地などに自生しますが、盆花として植栽もされます。



ロックガーデンの中の水辺に咲いていました。



これは蕾・・・




ということで、小さい花が沢山付いている植物特集でした~^^








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六甲高山植物園の夏(6)~シソ科、キク科など

2018-08-17 05:37:29 | 植物
ふ~らふ~らと彷徨った六甲高山植物園。
ご紹介した花以外にも、ハッと目を引く花が沢山。
写真を数えてみたら、10種類。
色も形もバラバラ。
え~い!適当っ

というわけで、今日はシソ科2種類、キク科2種類、イワタバコ科1種類(要するにイワタバコ)をご紹介します。

まずは、アキチョウジ(シソ科ヤマハッカ属)



少し花がまばらですが、筒状の花の先端が唇状に開いて、いかにもシソ科です。
茎が四角に角張っているのがシソ科の特徴。
このアキチョウジは岐阜以西に分布し、京都府下の山裾などでも時々見かけます。




お次は、アキノタムラソウ(シソ科アキギリ属)



こちらは普通に野山に見られる花ですが、よく見ると毛深い薄紫の花がとても綺麗です。



花のアップ。



アキギリ属は聞き慣れないかもしれませんが、英名ではsalvia、そうあのサルビアと同じ仲間。
言われてみたら、ブルーサルビアとちょっと似ていますね。


キク科に変わって、次はアザミの仲間です(キク科アザミ属)



仲間って何やねん、とおっしゃらないでくださいね。
名札がなかったので、種名が分かりません。
わかったら教えてくださいませ!

パラソルのご婦人を眺めるアザミ嬢・・・




そして、六甲高山植物園名物、ヒゴタイです!



キク科ヒゴタイ属。
国内では、愛知県、岐阜県、広島県と九州の特定箇所で見られますが、種を蒔いて増やしているところもあるそうです。
ネットみてたら、「ヒゴタイ公園」発見!阿蘇をバックにヒゴタイの群生がみられるとか・・・



見たときはまだほとんど蕾でしたが、



去年、8月21日には蕊の美しい紫のボールになっていました。




最後は、イワタバコ(イワタバコ科イワタバコ属)



山の中の水辺で沢山生えているのを見たことがありますが、最近はとんとご無沙汰です。
葉がタバコに似ているからイワタバコ、新葉が食用になることからイワヂシャ・・・
も言うのは、少し前のしいちゃんの投稿で知ったところです。
まだ咲き始めでほとんど蕾でしたが、一つだけ花が咲いていました。




脈絡ない投稿、前半はこのくらいで・・・
明日は残り半分です。









コメント (10)
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六甲高山植物園の夏(5)~レンゲショウマとキレンゲショウマ

2018-08-16 06:03:32 | 植物
どちらも旬・・・

レンゲショウマ(キンポウゲ科レンゲショウマ属)。
今年はもう出会えないとおもっていましたが、ブナの森をよく見るとまだ沢山レンゲショウマが咲いていました。

うっとり・・・



森に映えるガラス製のような花・・・



蕾も花も魅力的。
レンゲショウマの由来は、蓮の花のような花で、ショウマ(サラシナショウマ)のような葉であることからだそう。
葉はともかく、蓮の花とは違うような・・・
ん?上に向けたら案外似てる?



                            


レンゲショウマの咲く森・・・
(花、写ってへんがな^^; 雰囲気だけです)




そして、キレンゲショウマ(アジサイ科キレンゲショウマ属)。
売店前に広がる群生。まだ蕾がほとんど。





ここ六甲高山植物園で個体数が一番多いのがこのキレンゲショウマだそうです。
レンゲショウマに似ていて黄色いのでこの名が付けられた・・・との説明がありましたが、全然似てないと思う-_-
そもそも、レンゲはキンポウゲ科、こちらは何とアジサイ科・・・

咲いている花もポツポツ。






覗いてみました。




蜜が美味しいのか、ハチが・・・あ、もぐっちゃった。

 

もう少ししたら花がもっと開いてくると思いますが、結構茶色くなるのも早くて、今の時期でもボツ写真オンパレード。
フレッシュに咲いている花を撮るのは至難の業です^^;



                



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