なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

にわかダムマニア~赤目小旅行(2)

2018-08-26 07:18:56 | お出かけ
最初にお断り。
今日は花は出てきませんm_ _m

さてさて伊賀の忍者ゆかりの地を後にして、一路香落渓へ。
その途中、どど~んと出てきたこの姿に、つい寄り道。



下流の景色もなかなか雄大。




ここは三重県名張市 青蓮寺ダム。



Wikipediaで調べてみたら、私の庭(笑)の宇治川上流にある天ヶ瀬ダム(1964竣工)に次いで、1970年に建造されたアーチ式ダムなんですって。
見た瞬間すごく親近感を覚えたはずです。
三重県にあるダムですが、「名張川・淀川沿岸の洪水調節、木津川・名張川流域の利水、大阪市等の阪神圏と名張市への上水道供給、中部電力の発電(2,000kW)を目的とした多目的ダム」とのこと。
最近の異常気象を考えると、洪水調節の役割が大きいかもしれませんね。

ダムの上は道路になっていて車で通れます。



左側の建物の中のロープを巻き上げて、放水口を開け閉めするようです。

 


上流側はダム湖(青蓮寺湖)。赤い橋がアクセントになっています。



ゴミが入らないようにするネットなのでしょうか、その上にカワウが休んでいました。




上流側から見た光景。桜の木の間から、美しい青蓮寺湖と青い橋が見えます。






さてさて、この日は土曜日でしたが、管理事務所でウワサのダムカードをもらうことが出来ました!

 

ちょっとだけ、カードを集める子供たちの気持ちになりました。
嬉しかった~♪


→ 香落渓へつづく。




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なぜか忍びゆかりの地へ~赤目小旅行(1)

2018-08-25 11:52:57 | お出かけ
昨日は一日お休みをいただきましたが、なんだか手持ち無沙汰なものですね。
ということで、今日からは、先週末に出かけた香落渓と赤目(三重県名張市)への小旅行記を数回に分けて投稿します。

今年は夏休みが取れなかったので、土日を利用しての小旅行です。
赤目は京都から日帰りでも十分行ける場所ですが、せっかくなので2食付きの温泉旅館に宿泊することにしました。
最初は近鉄電車で行くつもりでしたが、星夫が送ってくれるというので、一日目は一緒に遊んだ後、宿まで送ってもらいました。

ということで始まり始まり~^^

宇治を出発して京滋、名神、新名神を通り、甲南ICで一般道へ。
ナビさんに言われるままに車を走らせます。
途中、伊賀市にある「あやま」という道の駅で休憩。



そこで、植物好きとしては見逃せない看板とゆるキャラを発見!

ヒシの説明と、



ひしみちゃんです。



この道の駅は忍者の里・伊賀市にあり、忍者が撒菱(まきびし)として使うヒシの実を伊賀市商工会のゆるキャラにしているそうです。
そして、そのヒシの実の粉末を練りこんだ大判焼きが名物になっていました。
お腹も空いていたので一つずつ購入!
ひしみちゃんの焼印が押されていました。



で、この道の駅でやってしまいました。
朱印帳購入・・・・・・

 

昨年の秋から、伊賀では、伊賀忍者回廊という伊賀忍者縁の寺社仏閣を巡ってご朱印をいただくイベントを開催中。
それを知って、何の予備知識もありませんでしたが、この地のご朱印処に向かうことにしました。

まず行ったのが手力神社(てぢからじんじゃ)。



この辺りは、伊賀忍者の大家、藤林長門守の城館があったところだそうで、縁の地があちこちにあるようでした。
手力神社は藤林氏の氏神さんで、火術を得意とした長門守が火術、火筒を神社に奉納した縁で、今でも花火が奉納されるそうです。



こちらでいただいた朱印。



こちらは神職さんが常駐されていないので、朱印帖にはあらかじめ墨で書いた文字が印刷されており、自分で朱印を押すシステムです。
なので、料金は書いてもらう場合にくらべて少し安い200円^^;

次に近くにある正覚寺に歩いて向かいます。
のどかな田園風景・・・



ヒメジョオンや



ヒメムカシヨモギ。



ちなみに、ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクは遠めにはよく似ていますが、白い舌状花がはっきり見えるのがヒメムカシヨモギ。
オオアレチノギクはほとんど見えないそうです。


ブタナも少し咲いていました。



なぜかミントの仲間も野生化。




そうこうしているうちに正覚寺に到着。
こちらは藤林氏の墓所のあるお寺だそうです。
本堂脇のサルスベリが鮮やかでした。



墓地の脇に六地蔵。



                  一番大きい墓碑が藤林氏代々の墓だそうです。

                  

ご朱印、しっかり押してきました。
(ここも、朱印セルフサービススタイル)



庭にまだ咲いていたニワナナカマド。



この辺りで伊賀を後にし、名張にある香落渓に向かいました。


つづく・・・









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地味です!木の名の草

2018-08-23 05:54:34 | 植物
今日はジョーさんのご期待に応えてお休みにしようかとも思ったのですが・・・
せっかくなので、これまで少し温めていた地味なネタだすことにしました。

なので、地味な雑草に興味ない方はここで別のページに移動してくださって全然結構です。
(って、地味な雑草に興味ある人なんているのか!?)

ということで、今日はタイトル通り木の名前の付いた草をいくつかご紹介します。

最初はエノキグサ(トウダイグサ科エノキグサ属)
葉がエノキ(アサ科落葉高木)に似ていることからこの名がつけられました。

遠めにはイヌタデ風の突き出した雄花と、


(撮影:2018/8 自宅、以下同様)

総苞の上に乗っている雌花が特徴。
緑の丸い実の横にみえるヒゲのようなものが雌花。



なぜか今年、わが家の玄関先に放置されたプランターに生えてきたエノキグサ。
あれよあれよとプランター中に広がって、今や観賞用エノキグサ状態。



調べてみたら、日本全国と東アジアの温帯から亜熱帯に分布し、乾燥地から湿った土地まで場所を選ばず生育するそうです。
こう書くとどこにでも生えていそうですが、コニシキソウやスベリヒユなどに比べると案外見かけません。
なので、抜かずに放っておいたらこんな状態^^;


お次は、クワクサ(クワ科クワクサ属)
本州から沖縄に分布する在来種。


(撮影:2018年8月 宇治市)

こちらは、名前どおりのクワ科の草本。
雄花と雌花があるそうですが、上の写真に見えるのはヒゲ状の雌蕊が見えるので雌花のようです。
(雄花には白い雄蕊があるはず)
ピンボケのイマ兆の写真ですが、これしかないのでお許しを。

で、これが秋になると桑のような実になると思いきや、こんな感じに・・・


(撮影:2015年10月 宇治市)

ふうん、やっぱり地味だ・・・
次は雄蕊の撮影にチャレンジ!
上手く撮れたら、追加で貼り付けますね。

申し訳ないので、オマケに桑の実の写真。


(撮影:2012/5 山田池公園)

ヤマグワの全体


(撮影:2017/6 京都府立植物園)


これでおしまい・・・
と思ったら、クワクサの隣にコミカンソウが生えていたのを思い出しました。
ミカンも木だった~
ということで、コミカンソウです。


(撮影:2018/8 宇治市)

コミカンソウ科コミカンソウ属・・・初耳の科です。
本州から沖縄に分布する在来種。

ひょっとして花が咲いているかも、と一枚千切って裏側の写真を撮ってみました。


(撮影:2018/8 宇治市)

確かに超ミニサイズの花がかすかに見えています。
幅が0.2~0.4mmしかないので、スマホで撮るのはあまりにも無謀でした。

今年はコミカンソウがあちこちで繁殖しており、秋の実が楽しみです。
(抜かれなければね~)

昔撮った赤い実。こちらは2mmくらいあるので、比較的写真も撮りやすいです。


(撮影:2015/10 宇治市)

最近、外来のナガエノコミカンソウの方が増えているとのウワサもありますが、在来のコミカンソウもまだまだ健在で安心しました。

<<参考>> ナガエノコミカンソウ


(撮影:2016/9 宇治市)


お知らせ:明日は投稿お休みします(多分)。皆さん、台風には十分お気をつけください!







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暑さに負けない~スベリヒユの仲間

2018-08-22 05:46:05 | 植物
オオニシキソウの写真を撮っていたら横になにやらピンクの花。
マツバボタン?
それにしてはちょっと花が小さいです。


(撮影:2018/8/18 伊賀市)

ヒメマツバボタン(スベリヒユ科スベリヒユ属)でした!
南北アメリカ原産の帰化植物です。

全体像はこんな感じ。
園芸種のマツバボタンによく似ていますが、花がかなり小さいです。



花のアップ。



去年の秋に偶然宇治川で見つけた花。葉が少し紅葉していました。


(撮影:2017/10/9 宇治川)


ヒメマツバボタンの横にはご親戚のスベリヒユ(スベリヒユ科スベリヒユ属)


(撮影:2018/8/18 伊賀市)

昼間しか花が咲かないそうで、どうりで通勤時間帯には花を見ないわけです。
どこにでも生えている、ザ・雑草ですが、黄色い花はよく見ると可愛らしい♪



花の右側にある緑の部分が蓋果(蓋のあるタイプの実)。
熟すとこの蓋が取れて、左側にあるように、黒い粒々の種が出てきます。
面白~い!

こちら、溝蓋の隙間などにも生えていますが、堤防でも沢山みかけました。
多肉なので、乾燥にも強く丈夫なのでしょう。



                         

このスベリヒユは食用になることでも有名です。
少し茹でて、サラダに入れると独特の酸味のある風味で、ドレッシングを工夫するととても美味しくいただけるそうです。
さらに、茹でて細かく切って叩くと、「オクラ以上、メカブ未満」という相当な粘り気がでて、納豆にまぜてご飯にのせてもいいらしい。
茹でてから乾燥させて保存食にもなるそうです。
(デイリーポータルZというサイトに、「食べられる雑草の最高峰」という記事があり、参考になりました。)
まだ試したことはありませんが・・・


さて、今日紹介したスベリヒユ属の2種類ですが、属の英名は「ポーチュラカ」。
そう、あの色とりどりの多肉っぽい可愛い花の名前と同じです。
マツバボタンも同様。
マツバボタンは昔実家で育てていて、原色の色とりどりの花がとても可愛かったことを覚えています。
ポーチュラカはHCで苗を買って育てたことがありますが、なぜかすぐに枯れてしまいました。
多肉っぽいのはどうも苦手です(水やりすぎかも・・)


似た名前の花にマツバギクがありますが、こちらはスベリヒユの仲間ではなく、ハマミズナ科マツバギク属の全然違う植物。
マツバボタンの葉を大振りにしたような葉なので、この名前になったのでしょうか。


(撮影:2018/8/18 青連寺ダム事務所)

こちらも、以前、近所の花屋さんに「すごく丈夫、植えっぱなしでも全然大丈夫」といわれて購入。
でもやっぱりすぐに枯れてしまいました。
何が悪いんでしょうね~
もう、見るだけにしておきます^^;




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コニシキソウとオオニシキソウの台頭

2018-08-21 05:47:41 | 植物
今年の猛暑と雨の少なさは、いわゆる「雑草」たちにとってもかなりの打撃だったようです。
例年だったら草刈をしてもすぐに生えてくるところ、今年はいつまでもすっきりした状態を保っていました。
そんな中、溝蓋の隙間や空き地など、いたるところで静かに勢力を伸ばしている植物があります。

それが、このコニシキソウ(トウダイグサ科ニシキソウ属)。


(撮影:2018/8/18 伊賀市)

地面を這うように広がり、抜こうと思って引っ張ると、茎から白い乳液が出てきて手がべたべたになる・・・
という経験をされた方も多いのでは?
でもよく見るとこの時期、小さな小さな花を付けています。



茎や実に毛が一杯生えています。
花のサイズはなんと約0.6mm!
私のコンデジではトリミングしてこれが限界。

去年の9月に地元で見たコニシキソウの群生。
花がびっしり付いていて、(写真でみたら)壮観でした。
北アメリカ原産なので、乾燥や暑さに強いわけではないでしょうに、元気やな~




コニシキソウといえば、オオニシキソウ
たまたま、週末行った伊賀上野で、コニシキソウの隣にオオニシキソウが生えているのを見たのでパチリ。



オオニシキソウも北米原産のトウダイグサ科ニシキソウ属。
名前のとおり大柄で、溝蓋にはあまり生えていません。

宇治川堤防では数年前からかなり個体数を増やしていて、去年9月には可愛い花が見られました。



花のアップ。
松江の花図鑑によると、花序には雌花1個、雄花4個、腺体4個があるそうです。
なんと、この白い花びらのようなものは「腺体の付属体」とのこと。
写真ではもう雌花は受粉して実になっており、雄花のみ残っている状態・・・ということでしょうか。
難し~



葉には赤っぽい模様がありますが、模様がないものも多いです。



名前のとおり、秋には実が赤くなります。
10月は実は赤いものの、葉はまだ緑のまま。



12月になると、実も葉も真っ赤で、まさに錦の彩り♪



コニシキソウも紅葉するはずなので、今年こそ見逃さず記録したいです。


コメント (12)
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