ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

ユーモアミステリー『もう年はとれない』

2015-12-21 09:07:25 | 本の紹介
byダニエル・フリードマン。野口百合子訳。創元推理文庫。

主人公は87歳の元刑事。引退して妻ローズと穏やかな日々を送っている。
ところがある日、戦友の臨終に立ち会ったためにナチの戦犯が名前を変えてまだ生きていると
知らされ・・・孫、テキーラとともに事件に巻き込まれていくことに・・・

残り少ない寿命、身体の不調、老人の僻みと愚痴がぷんぷん匂う物語だと思っていたが、
主人公のバックはなかなかどうして元気で気骨のある老人。銀行で他人の貸金庫を
開けさせるために銀行員や警備員相手に孫とともに大芝居を打つシーンが圧巻。
こんな風にかっこよく年老いていくのも悪くないと感じさせる一冊。

本日のベル。



お気に入りのクッション。あちこち持ち運んですわっています。
座り心地?




まあまあ。