芸術とレーシング・スポーツの国のマセラッティ

2013-07-08 | ◆気になるコト・モノ・ヒト




先月末に〈ルーチェ〉から新企画展〈MASERATI BROTHERS〉の案内が来ていたので、
昨日、梅雨明けを思わせる炎天下の中出かけて来ました。

マセラッティ〉ってイタリアの自動車メーカーなんですが、
現在売っている車は、高級ラグジュアリースポーツカーというジャンルなんでしょうか?
ほとんど庶民には関係ない、手の出ないカーメーカなんで、
一般的な日本人には、あまり馴染みもゆかりも無いメーカーだと思います。

元々はスポーツカー・チューニング&
レーシングカー・コンストラクターだったんですが、
F-1黄金期はもう半世紀以上前(1953~1958)で、
レース好きの僕でも実際のレースでの活躍はほとんど知りません。
資料を見ていて何とかレーサーの〈ファジオ〉の名前と結びついたくらいでした。
ただ、設立はフェラーリより30年も古く1914年だそうです。

今回の企画展示車は、そのマセラッティF-1黄金時代同時期に活躍した
GTカーを集めた企画展で、これも余程のことがなければ
お目にかかれない車種ばかりで、レーシングカー大国イタリアの
歴史と底力を感じさせてくれる企画展でした。





GTカーはいずれも近代的な形状に移行しつつある頃のスタイルで、
当然ながら風洞など無い時代ですから、
頭の中での計算と、実走行テストで仕上げられていったデザインだと思います。
クルマの造り自体が単純な時代でしたから、
さほど余計な物もなく、単純で潔いデザインに好感が持てます。
それに何と言っても、ミケランジェロやダ・ビンチを生んだ国ですから、
その仕上がりは、ちょっとしたオブジェの美しさが感じられます。
何でもそうですが、一つの目的だけのために
要らない物は全てそぎ落とした機能美の潔さは大好物です!

ああっ、また良い目の保養が出来ました(笑)。





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