ロシア
「北朝鮮との関係を発展させていく」…首脳会談を示唆
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の首脳会談の可能性が提起されている中、ロシアは北朝鮮との関係を進める計画だと明らかにした。
ロシア大統領宮(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は7日、「ロシアは他国の考えとは関係なく、北朝鮮との関係を進める計画だ」と明らかにした。タス通信が報じた。同報道官は「我々には平壌と我々自身の関係がある」とし「我々は北朝鮮が隣人であるため、この関係を貴重に考え、他国の意見とは関係なく北朝鮮との関係を発展させていくのは当然のことだ」と述べた。
ペスコフ報道官が「他国の意見とは関係なく、北朝鮮との関係発展」に言及したのは、朝ロ首脳会談に対する米国と韓国の非難に向けたものとみられる。金委員長が近くロシアを訪問し、ウラジオストクでプーチン大統領と首脳会談を行う可能性を否定しなかった。
しかしペスコフ報道官は、両国の首脳会議については言明しなかった。彼は「この問題に対して私たちは話すべきことがない」として「以前に話したことがないと言ったように、今も話すことはない」と強調した。
一方、ロシア政府の関係者は、最近米国メディアが報じた北朝鮮の金正恩国務委員長とロシアのプーチン大統領との首脳会談について、「ロシア極東での開催に向けて調整が進んでいる」と明らかにした。
NHKは7日、ロシア政府の関係者の話として「両首脳による2回目の会談に向けて調整が進んでいて、場所としては、ウラジオストクの沖合の島にある大学(極東連邦大学)も含めて検討されている」と報じた。さらに「プーチン大統領としては、ウクライナ侵攻が長期化する中、(金委員長を通じて)武器の供与を巡って話し合いたいねらいもあるとみられる。また、両首脳が極東にある軍の関連施設を訪問することも検討されている」とも報じた。
ロシア政府関係者のこの発言は、朝ロ首脳が10~13日にロシアのウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムを機に会い、武器取引を議論する予定だという4日のニューヨーク・タイムズの報道内容を事実上確認したものとみられる。米ブルームバーグ通信も5日、匿名の消息筋の話として、金委員長が東方経済フォーラムの期間中にプーチン大統領に会うと報じた。金委員長は2019年4月にウラジオストクでプーチン大統領と会談している。今回実現すれば、2回目の会談となる。
東方経済フォーラムが開催される予定の極東連邦大学の警備態勢も強化されているという。同大学の関係者はNHKに「敷地を出入りする学生なども新型コロナウイルスのPCR検査を受けるよう指示する通知があった」と話した。
ただし、ロシア政府の関係者は「北朝鮮側はこれまでも予定を変更してきた」とし、会談日程と場所の調整は続くものと予想した。
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