フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

天祖山から雲取山

2011年10月31日 08時43分33秒 | 日々の出来事・雑記

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 天祖山は、ミズナラの原生林があり紅葉がきれいなのかなぁと思って行ったのだが、ほとんど散っていてもう冬のようだった。たまにあるモミジも黒い点々がところどころにあり、あまり綺麗ではなかった。今年の紅葉は理由はよくわからないがイマイチ。去年がすごく綺麗だっただけに残念。

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 雲取山から下ったところにある唐松。日本にある唯一の落葉針葉樹。唐松が枯れていく姿はなかなかいい。何より唐松のとんがった葉が落ちて、道に敷き詰められていると歩きやすい。

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 雲海。空気の状態が安定していると雲海ができる。

 山はだんだん寒くなってきている。厳しい冬がもうそこまでやってきている。夜、テントを張って寝ていると、近くまでいろんな動物がやってくる。鹿のオスは縄張りがあるので、変なものがあると見に来るのだろう。本当にすぐ近くまでやって来る。鹿の息遣いが聞こえる。ライトをつけるとびっくりしてピーピー鳴く。ピーピー鳴くのは危険を仲間に知らせる合図だ。
 それから、たまーに遠くから人の叫び声に似た鳴き声が聞こえることがある。なんの動物かよく分からなかったが、you tube で熊の鳴き声で検索して聞いてみたところ、そっくりだったのであれは熊だと確信した。まだ熊を見たことはないが、近くにいるのは分かった。
 皆、熊を異常に怖がるが、私はそれほど怖くない。もちろん至近距離でばったり遭遇してしまえばかなり危険だとは思うが、そういうことはめったにない。遠くで眺めていれば向こうの方が逃げていく。熊は臆病なのだ。
 それよりサルの方が危険だと思っている。もし彼らが人間の食べ物を食べたことがあり、美味い食べ物を持っているのを知っていたら、必ず襲ってくる。今回も天祖山で猿の集団に遭遇した。ちょうど登山道を横切るところで、私の周りを囲むような感じになってしまったから、スティックで威嚇しなければならない状態だった。スティックを振り回したら、蜘蛛の子を散らすように逃げた。猿も人間がビビっているのかやる気満々なのか分かるのだろう。近くに来たら殺すぞというオーラが出ていたに違いない(戦闘状態の私は非常に怖い)。
 
 山は食べ物が少ないし寒い。人間があの中で生活するのはかなり困難である。多分、私のような都会人が一ヶ月もいたら死んでしまう。ただ、冬は動物にとっても厳しい。命がけの季節だ。だから皆うろうろと食べ物を探しているのだろう。

コメント
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