イスラム教の礼拝所、モスクに行ってきた。
渋谷区大山町にある。表参道を代々木公園方面に向かい、代々木公園、山手通りを突っ切っていくと、左側にある。
明治神宮からもそう遠くはない。歩いていける。
歩いていると、遠くから煙突みたいなものが見える。それに向かっていけばよい。
建物の名前は東京ジャーミー。
ロシア革命でロシアから亡命してきたトルコ人が建てたとのこと。ジャーミーはトルコ語でモスクの意味だ。
建物の中はさっぱりしている。
がらんとしていて、何もない。
イスラム教は偶像崇拝を禁止しているからだ。
シンプルで気持ちがいい。
イスラム教徒の人たち。礼拝に来ていた。
日本に来て20年になるらしい。日本語がやたらうまい。
日本の報道はアメリカ寄りのものが多く、キリスト教のプロテスタントに好意的だ。そのせいかイスラム教については、ネガティブな感情を抱きやすい。また、9,11の影響で、イスラム教というとテロを行い、戦争ばかりして野蛮な宗教だと思っている人が多い。
しかし、実際は、素朴でアジア的な宗教である。日本人にとってもしっくりくるところがあるはずだ。
原理主義は、イスラム教だけでなく、キリスト教にも存在するし、どのような思想にも内在する問題だ。
その問題点についてはすでに述べた。
イスラム教の理解を深めるという意味でも、モスクにいってみるのも悪くない。
キリスト教の教会のように、神秘的な感じはないが、心地良くアットホームな気分になれる。