まんが日本昔ばなしに「貧乏神と福の神」という物語がある。なかなか面白い物語だ。
ある働き者の貧乏なおじいさんとおばあさんがいた。なにかの拍子に、この家の屋根裏に、貧乏神がいることが発覚する。そのおかげで、この家はずーっと貧乏だったわけだ。長年、一生懸命働いていたことが報われて、そこに福の神がやってくることになった。しかし、ここのおじいさんとおばあさんは福の神が家に来るのを断って、貧乏神といっしょに生活することを選択する。そして仲良く貧乏に暮らしましたとさ、という話。
貧乏神はみんなの嫌われ者である。誰だって貧乏より金持ちの方がいいからである。ただ、物語に出てくるおじいさんとおばあさんは、かわいそうな貧乏神と生活することを選ぶ。
この夫婦の価値のものさしは、お金ではなく人との連帯感である。
貧乏神は自分が皆から嫌われていることが分かってはいるが、自分で好き好んで貧乏神になったわけではない。そして、そのような形でしか存在できない以上、貧乏ということを否定されれば存在する価値がないということになってしまう。
しかし、幸せという価値観は多様である。そうであるなら、貧乏でありつつ幸せだという状態も可能である。そのように生きれれば、貧乏神にも十分価値が見出せる。
私は、この物語がすごく好きだ。それは、金より人との連帯やすべてを受け入れる広い心が幸せな人生を送るために重要だと思うからだ。
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