アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

こめこなクラブの麦刈り

2012-07-05 11:07:01 | こめこなクラブ
 小麦が実りました!  昨年秋、定植して防草シートを張り、春先に一度だけ生え始めた草を刈りに来ただけなのに(コチラ→)、です。畑の持ち主、大野瀬町の筒井重之さんから、「雨や風で倒れている麦も多いから早く刈った方がいい」との連絡を受けて、先週金曜日、刈り取りに行きました。梅雨のなかのつかの間の晴れの日、突然決めたので、当日参加できたのは3人だけでした。

   いったん倒れてもまた戻ったらしく、濡れている穂はほとんどないようです。昨年に比べたら見事なできです。一つ一つの実がぷくっと膨れています。

   でも、筒井さんに指摘されて気がつきました。イノシシがやってきたのです。下の写真の真ん中あたり、茶色くなった穂が写っていますが、半分以上実がなくなっています。イノシシが食べたのです。下にたくさんの実が落ちていました。筒井さんによれば、獣はおいしいものをよく知っていて、イネや麦なら完熟したてくらいの青い実を食べたがるのだそうです。そのほうが甘いから。でも畑には青い実はもうほとんどついていません。茶色くなった実しか残っていないので、ちょっとだけ食べてみたようです。

   こちらがイノシシの通った跡です。

   「いくら青い実がおいしいからといっても、なくなれば何でも食べる。今夜か明日、他のやつらも連れてやってくるつもりかもしれん。今日中に刈った方がいい」筒井さんに強く言われ、なんとか昼までに刈り終えました。

   3歳のKくんもお母さんと一緒に参加。いままでは一緒に来ても、土いじりや小さな動物を追いかけたりしていただけなのですが、この日は、麦束運びを懸命に手伝ってくれました。

   麦束は筒井さんが大きなビニールハウスに運び、ハウス内の棚に寝かせて乾燥させてくれることになりました。あとは、脱穀ともみすり、粉挽きの仕事を残すだけ。今年はわずかでもまともな粉を手に入れられそうです。

   ところで、この麦刈りのあと、私は日射病らしき症状に見舞われました。身内が熱くほてり、頭がボーっとし、軽い吐き気も。測ったら38度ありました。数日前からのどをいため、風邪のような症状が出始めたところだったので、併発したみたいです。

   枕の上にキャベツを敷き、額には豆腐パスターを載せて安静にし、のどが渇いたら橋本七度煎を飲み、まる一日絶食したら、熱は微熱にまで下がりました。でも、そのあと、なかなか平熱に戻らず、ほぼ完治するのに一週間かかりました。食べ過ぎに飲み過ぎ、睡眠不足と疲労が重なっている上に、炎天下でなれない農作業を長い時間したせいで、おきてしまった出来事でした。   
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大桑の田んぼと麦畑

2012-06-04 19:08:40 | こめこなクラブ
  稲武地区大野瀬町大桑の筒井重之さんの田んぼを見に行きました。

  田植えをすませたのが5月20日ころ。直後に見に行きたかったのですが、行きそびれて10日後になりました。

  順調に育っていますが、すぐ隣の田んぼは、筒井さん宅より2日ほど早く田植えをしたら、霜に降られて苗が茶色くなってしまったのだとか。今は一応回復しているようですが、苗によっては、小さくて根元のほうが黄色っぽくなっています。

  昨年秋播きした小麦です。成長はいいみたい。麦の穂の一粒一粒ががぷくぷくしています。昨年春に蒔いた麦は、ここまで肥えていませんでした。

  丸っこい粒になっています。今年こそちゃんとした収穫が望めそう。

  でも、心配なのは害獣です。すでに畝の一部分にはイノシシの通った跡がしっかり残っています。

  麦畑のすぐ近くの筒井さんの畑。マルチシートの上に、点々と大きな穴が残っています。

  中央の引っかき傷のようなのが、足跡です。昨年秋から冬にかけては、めずらしくイノシシの害が少なかったと聞いていたのですが、実のない季節になったから山から出てきたのでしょうか、この山里では対策に苦しんでいるそうです。

  麦の穂が収穫できるまでにはまだひと月はかかるとのこと。それまでに、鳥にもイノシシにもシカにも食われないでいてくれるといいのですが。

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今年初めてのこめこなクラブの作業をしました。

2012-03-31 18:33:37 | こめこなクラブ
   まだときどき急激に寒くなる日があるのですが、大野瀬町の筒井重之さんから、「小麦を植えた畑に敷いた防草シートから草がはみ出している。今のうちにシートの中に押し込んでやれば、あとは草取りしなくても大丈夫だ」との連絡をもらったので、こめこなクラブの今年初の仕事をするために、大桑集落に出かけました。

   例年にない寒い冬でしたが、秋に定植した小麦は、8割がた、元気に育っていました。一安心です。

   この日の仕事は、風や雪のためにめくれ上がったシートの下に、育ち始めた草を入れ込んで、すきまなくふさぐこと。マルチシートと畝間に敷いた防草シートを、針金や筒井さんが用意してくれた道具で留めて行きます。

   シートを留める道具はこれ。厚いシートにグサッと差し込み、土に埋めます。足で踏んでも折れない丈夫なものです。こういう道具を、わたしは農協やホームセンターで売っているのかと思ったのですが、さにあらず、筒井さんが昔もらってきた、工場の廃棄物なのだそうです。畑で使う道具はできるだけ自分で作る筒井さんならではの着眼です。

   できました。去年は、草に負けたこともあったし、本来秋蒔き用の種を春に蒔いたこともあって、育ちが悪かったのかもしれないのだそうですが、今年度はきちんと秋蒔きした小麦。草が生えない手当てもしたし、生育が楽しみです。ただし、心配なのは、害獣。マルチシートの真ん中には、イノシシかカモシカの足跡が点々と続いています。

   大桑の山里は、やっとウメが咲きかけたところ。でも、春は一気にやってきます。今年も一年、筒井さんの畑や田んぼで楽しませてもらいます。
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こめこなクラブの収穫祭

2011-12-18 16:02:33 | こめこなクラブ
  今年3月に立ち上げた、こめこなクラブの収穫祭を、12月17日(土)に行いました。場所は、筒井重之さんの住む、大野瀬町大桑集落の集会所。大桑に上る道の両端にはうっすら雪が積もり、底冷えがしましたが、空は雲ひとつなく、収穫祭にふさわしい日でした。

  秋の終わり、会員たちが手伝ってはざかけしたお米を五平餅にします。仕込みはすべて筒井さんが。

  五平餅のたれは、くるみとピーナツです。甘くてこくがあって、おいしい。

  この日は、グループのメンバーのほか、今年筒井さんのお米販売にとっても協力してくれた、友人のAさんも参加しました。

  小麦の植え付けや刈り取り、米のはざかけ作業のおりに、いつもお母さんと一緒に手伝ってくれたTちゃん。大桑の山里が大好きになりました。五平餅のできるのがまちどおしそう。

  新米のもち米で玄米もちを作りました。ちぎってきなこやゴマ、しょうがや大根おろし醤油につけていただきます。

  具沢山のけんちん汁も作りました。持ち寄った野菜にきのこ、油揚げ、豆腐を加えた醤油仕立ての汁です。

  持ち寄りの料理やスイーツもあって、食べきれないほどでした。どれもおいしくいただきました!

  昨年の秋、それまで取引していたスーパーから突然受け入れを断られ、筒井さんは大量の米を抱えたまま途方にくれていました。彼はわたしに、「もう、来年からはざかけをやめたい。食べてくれる人がいないのではおいしいお米を作っても甲斐がない」と告げました。せっかく、身近な場所でおいしいお米を作ることのできる人がいるのに、それが手に入らなくなるのはとても残念なことです。

  そんなわけで、彼のお米を食べている何人かの友人に声をかけて、せめてはざかけ作業だけでも手伝えるグループを作りました。それがこめこなクラブです。米だけでなく、筒井さんの好意で小麦栽培も手がけることになりました。作業自体は、素人の集団ではなかなかはかどらなかったのですが、めずらしいこと、たのしいことを、たくさん経験できました。

  11月の中ごろには、小麦の定植をしました。今年は春先にまいたのですが、ほったらかしだったこともあって、収穫はわずかでした。秋播きなら、草や虫の心配はあまりしなくてすむ、とのことでしたので、試みました。

  あらかじめ、筒井さんがマルチシート、会員が防草シートを敷いておいてくれたので、穴を開けては育った苗を植えるだけ。種をまいて育ててくれたのは筒井さん。来年こそは、会員で石窯パンを焼ける程度の小麦は育ってくれそうです。

  ところで、今年は、私たちグループだけでなく、筒井さんがあちこちのイベントに出かけたこともあって、いろんな人からの注文が増え、在庫はほとんどなくなりました。大量に余った米もすっかりなくなりました。

  「今年収穫したお米は、すでに予約がけっこう入っていて、来秋には足らなくなるかも」と筒井さん。うれしい悲鳴を上げています。今年は、昨年みたいに米を余らせたくなくて、作付けをかなり減らしたそうなのですが、作付け後、彼のお米のファンが急に増えたのです。「私の米を求める人がいてくれるなら、来年はまた田んぼを増やし、人を雇ってでも収量増やしたい」と、筒井さんは抱負を語っています。ささやかな応援団ですが、山里のおだやかな風景に囲まれての作業、来年もみんなで楽しみたいと思います。
 
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こめこなクラブの稲刈り隊

2011-10-10 19:51:39 | こめこなクラブ
   豊田市稲武地区大野瀬町大桑の筒井重之さんのところで、稲刈りが始まりました。こめこなクラブのそもそもの設立目的は、人手のかかるはざ干しを手伝い、筒井さんに少しでも長く米の天日干しを続けてもらうことにあります。

  それで、筒井さん宅の稲刈りが始まった10月初旬から、こめこなクラブのメンバーの、手があいている人が随時助っ人に行きました。

  私が参加できたのは、4日めのこと。朝から秋晴れの上天気で、同乗した3歳のTちゃんはすでに3回目の参加。大桑に向かう車の中で、「私、お山大好き!」と叫ぶほどすっかり山里ファンになっていました。

  大桑のよその田んぼはほとんど刈り取り済み。筒井さんの田んぼはたわわに稲が実っています。

  彼の話では、今年の台風で、近所の家の家では、水につかってそのまま起き上がらずだめになってしまった稲もあるそうです。筒井さんの稲もいっときは倒れたのですが、台風が過ぎた後は元のとおりにまっすぐに。「なぜ、よその田んぼの稲はもとどおりにならなかったの?」の問いに、筒井さんはこう答えました。

  「肥料をやりすぎているからだ」

  田植え前の施肥はむろんのこと、そのあと、一般の農法ではたびたび肥料を施すのがつねだとか。とくに、穂ができてからも、実を多くつけさせるために何度か肥料をまくのだそうです。

  「茎や穂に効く肥料だから、上ばっかり伸びる。か本科の植物だから節がある。肥料をやりすぎると、その節と節の間隔が長くなってぐんぐん伸びるのだが、根は張っていないので、倒れやすくなる」

   筒井さんは、田植え直後に糠をまくだけ。あとはまったく肥料を施しません。「うちのは背は低いけれど、節と節の間隔が短いから倒れにくい」

   だから、今年の秋の大雨や台風にはまったく影響を受けず、筒井さんの田んぼは豊作でした!

  バインダーという小さな稲刈機兼束ね機で、何度も田んぼを回ります。コンバインほど大掛りではありませんが、通り過ぎるだけで稲が束になって出てくるすぐれものです。

  稲束を運ぶのもたいへん。でも、運搬車と筒井さんが呼んでいるキャタピラの車があるので、楽でした。軽トラ一台分400キロの荷物が、この小さな車体に乗せられるのだそうです。

  Tちゃんは、筒井さんとすっかりおともだちに。彼女に言わせれば、この田んぼにはほかのおともだち、つまりカエルもバッタもたくさんいるからうれしいのだそうです。

  筒井さんがイナゴを見つけました。

  彼らは炒め煮にして食べるそうです。霜の降りるころが一番おいしいのだとか。春には、チチ草と彼らが呼ぶおいしい草を教えてもらいましたが、秋はこのイナゴが美味なのだそう。田んぼや畑の周辺で、晩のおかずを簡単に採取できるなんて、たのしい!

  この日は、都合で午前中2時間しかお手伝いできませんでした。はざかけの直前までお手伝いして帰宅。気持ちのいい汗が出るまでにはいたらなかったので、残念なことでした。作業はあと数日続きます。



   
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二回目の麦刈り

2011-09-03 10:55:32 | こめこなクラブ
大きい畑の麦刈りはすみましたが(コチラ→)、小さいほうの畑の麦刈りは、結局お盆すぎになってしまいました。定植してから、一度もだれも畑に入っていないので、草にすっかり麦が隠れていました。

  麦の先端は黒っぽくかびたようになっています。雨も多かったけれど、草に囲まれて日が当たらず、湿った状態になったままだったからこうなったのでしょう。粒をつまむと、にゅるっと白っぽい汁が出てつぶれてしまいます。
  
  とうてい食べられないと思ったら、畑の持ち主の筒井重之さんが「乾かせばだいじょうだ」というので、とりあえず草を刈り、麦も刈ってマルチシートの上に並べました。茎が弱くて、到底前回のようにははざ干しできないからです。

  いつもお母さんと一緒に参加してくれるTちゃんと、初参加のSくん。早々におやつです。

  Tちゃんのおかあさんの帽子に、カヤツリ草?のかんざしが。子供のころ、見つけると作っていたものです。なつかしい。

  草刈りと麦刈りは数時間で終了。雨が降りそうだったので、急遽麦を屋根のある場所に運び、シートの上に積みました。蒸れるのではないかと心配しつつ帰宅。そのあと、筒井さんは何羽ものハトがこの麦の山に群がっているのをみつけたので、ビニールハウスに運び込んでくれました。いまは、ほぼ乾燥が終わり、脱穀と製粉を待つばかりになっているということです。一安心です。
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小麦の刈り取り

2011-08-19 12:22:50 | こめこなクラブ
   5月の終わりころ、こめこなクラブの会員で種まきした小麦(コチラ→)が早くも実をつけだしたと、大野瀬町・大桑の筒井重之さんから連絡があったのは7月。はやくても刈り取りは9月だろうと踏んでいたのに、この猛暑で急速に成長したようです。

   そこで、8月はじめ、刈り取りとはざかけの作業を行いました。

   筒井さんがあらかじめ用意してくれたわらで、刈り取った麦を束ねます。この束ね方、見ていると簡単のようなのですが、結局私はマスターできなかった。もっぱら鎌での刈り取り作業にいそしみました。

   キュウリの最盛期でいそがしい筒井さん、ほぼ刈り入れが終わったころ、はざかけのための支柱を建てにきてくれました。いつもながら、彼の手際のよさには舌を巻きます。

   はざには、ひと束の麦をほぼ6:4に分けてかけます。その隣には、前の束が太いほうなら今度は細いほうをかけます。太い細い交互に連なるようにすることで、風通しをよくするのだとか。束ね方といい、このはざかけの仕方といい、合理的です。代々工夫を重ねて、農家の方々が受け継いでこられたものなのでしょう。

   ハトにつつかれないよう、ネットをかぶせ、その上にビニールシートをかぶせます。これで作業終了。

   標高600m近い山里でも照り付ける日差しはきつくて、私は作業中何度も休まないといられませんでしたが、他のメンバーは全員30代のせいか、着々と仕事は進み、思いのほか早く終わりました。

   ちかぢかもう一枚の小さいほうの麦畑の刈り取りをすませば、すべて終了です。あとは筒井さんにお任せして、粉になる日を待つばかり。新米ならぬ新麦の味って、どんななのでしょう。



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2回目の小麦の種まきをしました。

2011-05-29 12:11:04 | こめこなクラブ
  こめこなクラブのメンバーと一緒に先日直播きした小麦の種(コチラ→)は、蒔いた翌々日、何羽ものノバトがやってきて種をついばんでいるのを、畑の持ち主の筒井さんが発見しました。

  「全部食べられたわけではなかろうが、芽の出てきた畑はかなりの歯抜けになっている」と筒井さん。もう一枚の畑にも鳥がやってくる危険性が高いので、2度めの種まきは箱播きしてあとで定植するという面倒な方法を採ることに決まりました。

  それで、今度は筒井さんのビニールハウスに集合。彼が入れてくれた土の中に、種を数粒ずつ入れていきます。

  たいして移動しないですむ分、畑にいるより作業は楽です。

  終わりました。かなりの数の麦です。これでどれだけ収穫できるのでしょうか? また、獲らぬ狸の皮算用をしてしまいそうになりました。

  上から土をかけてやります。かけるための道具がこれ。筒井さんが作りました。筒井さんの仕事を見ていると、随所に彼が工夫した手作りの道具が出てきます。おもしろい。先日は、水道管の一方をたたいてへら状にした土をかけるための道具をもらいました。

  ハウスの中には鳥はいませんが、ノネズミが出ます。だからここでは、ネズミにやられないための工夫が必要です。右手前の白くて細長い直方体は、ネズミが入るとバタンと上から戸が下りてきて外に出られなくなる捕獲道具。ただ置いておいても都合よくネズミが通ってくれるとは限りません。

  そこで、筒井さんが考えたのは、隅を通る習性のあるネズミの通り道になりそうなところの一角だけに捕獲道具をおき、あとはトタンで囲むやり方です。トタンは滑りやすいので、よじ登ることはできません。それで、彼らはどうしても長い白いトンネルに見える捕獲道具の中をくぐることになります。

  茣蓙をかけて日が差さないようにして、準備できました。これで、ネズミにやられないかぎり、あたたかいハウスのなかで3日かそこらで芽は出るそうです。水は最初存分にやってあるので、芽が出るまではいっさいやりません。

  ハトにたくさん種を食べられてしまった畑を見に行きました。列によってはまったく芽が出ていない場所もありますが、3分の2は元気よく苗が育っているようで、安心しました。周囲は網を張ってくださったので、穂ができてからも安心できそう。

  ところで、筒井さんは、網を張ってからこの畑にやってきたハトを2羽、捕まえたそうです。で、そのハトは焼き鳥にして、彼と家族のおなかの中に。「うまかったぞ」と筒井さん。山家の人のたくましい暮らしぶりをまたひとつ、知りました。






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小麦の種まき

2011-05-25 16:33:54 | こめこなクラブ
こめこなクラブの人たちと一緒に、稲武地区大野瀬町の筒井重之さん(関連記事はコチラ→)の畑で小麦の種を蒔きました。
  
  蒔いた種は、筒井さんが2年前ビニールハウスの中で緑肥として育てた中力の小麦種。小麦の種なんてあまり見たことがないので、意外と長いのにびっくり。

  筒井さんが住んでいるところは、大野瀬町のなかの大桑という集落で、いったん長野県根羽村に出てから山坂を上ったところにある離れ里です。周囲の山々は、人工林と自然林が適度に共存している感じで、常緑樹の深緑と新緑があいまって美しい。

  小麦はこの畑ともうひとつ別の畑で作ります。筒井さんは春に小麦を蒔いたことはないそうで、今年は実験だけで終わるかも。でも、二つの畑を合わせると約1反。もしちゃんとできれば相当量の小麦が収穫できるはずなので、期待してしまいます。

   筒井さんは、私たちが来る前に畝を作って、マルチシートを張っておいてくれました。肥料は堆肥です。シートに竹の棒で穴を開け、数粒ずつ入れては土をかぶせます。

   曇り空ではありましたが、ときは陽春の候。土の上もマルチシートの上も暖かくて、Kくんは気持ちよさそうにあちこち触っていました。Tちゃんはマルチの上に頬を摺り寄せてごろごろしていました。この日は1枚分の畑仕事しかできなかったので、近いうちにもう一度来ることになりました。

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KOME KONA CLUB(こめこなクラブ)が誕生しました。

2011-03-20 17:03:32 | こめこなクラブ
  豊田市稲武地区大野瀬町の大桑という集落で、20年以上ほとんど農薬や化学肥料を使わず米栽培をしてきた方がいます。お名前は筒井重之さん。私はここ数年ずっと彼のお米を食べているのですが、とにかくおいしい。おいしい理由は、単に栽培の仕方によるだけでなく、はざかけという昔ながらの天日による乾燥方法を取っているからでもあります。

  この筒井さんのお米は、有機栽培米の認可も特別栽培米の認可も受けていません。許可を受けるには、煩雑な手続きとたくさんの費用がかかるからです。そのこともあって、せっかくおいしいお米を作っても、彼のお米を大量に引き受ける店は少なく、私のようなごくわずかの消費者が個別に彼のお米のファンになっているだけです。(彼に関する記事はコチラでも→)
  
  そこでこの春、稲武内外に住んでいる友人知人に呼びかけ、彼のお米を食べ、農作業をちょっとだけ応援する会を立ち上げることにしました。ささやかな産直の会です。

  参加することになったのは私を入れて9人。どんな活動が無理なく出来るかわからないので、1年目はこれだけのメンバーに限定し、まずは発足会を開きました。
  
  発足会では、筒井さんの米をみなさんに食べてもらうことにしました。右が玄米、左が5分搗き米のおにぎり。みんなで握りました。

  おかずは持ち寄り。写真手前は昨年干したタケノコ(コチラ→)の煮物、その上はCさんのユズ胡椒風味ニンジンサラダ、左はOさんが自分で作ったこんにゃくです。そのほか、「みそスープの素」(コチラ→)で作った具沢山の味噌汁に、Mさんのグルテンミートの煮物と金山寺みそ、Aさんのしぐれみそなどなど、滋味あふれる豊かな食べ物が並びました。

  デザートは、Sさん作のクラッカーとKさん作のカレンズのケーキ、それにAさん作のリンゴのくず溶き甘煮。お米の味もさることながら、どれもみなおいしくて、おもわず顔がほころびました。

  ところで、筒井さんはこの会の発足を喜んで、素敵な提案をしてくださいました。あり余っている休耕地を使って小麦栽培も手がけてみたいというのです。彼は以前、ビニールハウスの中で育てている野菜のために、緑肥となるよう小麦をまいたことが何度もあり、とくにその小麦がよくできた年、こころみに粉に挽いたことがあります。分けてもらったその地粉はとてもおいしく、いいものでした。その経験があるので、春蒔きの小麦を育てようと思い立ったのです。

  米だけでなく良質の粉が近い土地で手に入るなんて、とてもありがたいことです。そういうわけで、会の名前は、「KOME KONA CLUB」と決定しました。「こめこな」は、漢字で書くと「米粉」。これではビーフンのクラブに間違えられそうなので、ローマ字またはひらがなを使うことにしました。

  援農については、6月の除草、11月のはざかけの仕事を応援に行くと決まりましたが、小麦畑に関してはまだ決まっていません。筒井さんの栽培スケジュールにあわせ、私たち素人が応援できる仕事を探すつもりです。

 この会では、ときどき集まって稲武の大きな石窯を使うことも決まりました(関連記事はコチラ→)。いずれ、近隣で生産されている無農薬米、低農薬米などの食べ比べ会も開きたいと思っています。ご飯もパンも大好きな私たち。同好の士が集まって、食欲と知識欲を満足させて、楽しいひと時が過ごせたらいいなとおもいます。活動の様子は、おってこのブログで報告します。 

 
  

    
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