アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

津具の白鳥山入り口まで歩きました。

2024-09-11 11:00:17 | 小さな旅

 久しぶりに、歩きました。といっても、山に登る、というところまではいかずに、ほぼ入り口で引き返しましたが。

 場所は設楽町津具。こちらへ行ったのも久しぶり。目指したのは、白鳥山です。ほぼ情報皆無ででかけたので、駐車した場所から山のふもとに至るのに、30分くらいかかりました。でも、道中こんなのを見られた!

 竹の花です。友人に言われるまで、ただの枯れた竹林と思っていました。

 こちらが穂。120年に一度とか60年に一度とかしか咲かない竹の花です。米の穂に似ているなと思ったら、飢饉の折にこの竹の実を食べることもあったとか。木の皮まで食べていたというくらいだから、事実なのでしょう。

 こちらが、白鳥神社の入り口の階段。さほど長くありませんが、一段が高い!

  つくばねガシのカクトです。これに実がついて、葉っぱもついていたら、羽子板の羽根?

  黒文字を結構見かけました。シカの好物で、食害がひどいと聞きますが、こちらはまだ見つけられていないようです。

  こちらが本殿らしい。石段に至る手前に、小さな舞台があり、立て札には、花祭りの神事が行われる、とありました。花祭りは奥三河の古いお祭りで、東栄町や豊根村が有名ですが、津具でも行われていると、そういえば昔聞いたことがあります。

  かなりの樹齢のヒノキだそうです。

 神社の右手から山に登る道が。水晶が採掘される(された?)山だそうで、盗掘禁止の立て札がものものしい。

 今回はここまでで引き返しました。白鳥山登山はまた別の日に。

 稲武の近くなのに、山の雰囲気はかなり違います。岩が多い。樹種も違います。落ちている葉はほぼ白樫?

  古い杉の木が目立ちます。

  アリドオシだそうです。赤い実がかわいい。

  駐車場までの道すがら。稲穂が垂れています。驚いたことに、害獣除けの柵がない! 見たのは一か所だけ。それも、低めの柵だけでした。黒文字といい稲といい、獣にとっては好物のものがいっぱいなのに、狙われていないとはびっくりしました。柵がないと、視界が遮られなくて、豊かでいい景色です。

 

  

 

 

  

 

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森のようちえん・もりのたまごで自然観察会に参加。

2024-08-08 00:04:45 | 小さな旅

  先日、豊田市の森のようちえん・もりのたまごの園地で開かれた、親子対象の自然観察会に参加させてもらいました。

  園地につくとすぐ、子どもが見せてくれた山繭。何者かに食われてはいますが、美しい黄緑色です。糸を引くとなが~い1本になるそうです。

  講師は北岡明彦氏。久しぶりにお会いしました。彼の案内で森を歩くのはとても楽しい。こちらはイヌザンショウ。葉っぱは山椒に似ていますが、匂いは違う。強い匂いではあるのですが、芳しくはない。何かに似ているのに、それより劣っている植物はとにかく「イヌ」がつくらしい。

  アベマキ、だったかしら。木肌が独特。上の方で、たくさんのカナブンが樹液を吸っているのが見られました。

  「今日はセミの抜け殻を探そう!」との北岡氏の声に、子供たちはつぎつぎに発見し、彼が持つ袋の中に投入。子供たち、目ざとい。

   顔をのぞかせただけなのに、この蛙も、子どもに捕まえられました。

   リョウブに巻き付いたサネカズラ。

  こちらはサカキ。神に供える枝として知られていますが、実はこのサカキを備えるのは伊勢神宮系統の神社だけなのだそうです。園地には、ヒサカキの方が圧倒的に多い。姫サカキが詰まって、ヒサカキ。この日サカキを備えることの方が、全国的に見ると多いのだとか。

   こちらは、ヤブムラサキ。ムラサキシキブやコムラサキシキブと同じように紫色の実ができるのだそうですが、葉っぱが違う。「愛知県で最もふわふわの葉っぱ」と北岡氏はおっしゃいます。なるほど、さほど厚い葉でもないのに、ビロードみたいにふわふわ。

   今回、観察会に入れてもらったのは、秋に開く草木染め講習会に使う材料探しのため。これまで使ったのは、杉の葉、杉皮、シラカシ、ヤシャブシ、葛葉、笹の葉。園地内で育つ植物でこれまで使ったことのない植物で、染められるものを見つけたくて、同行しました。

   採取するだけたくさんあって、しかも採りやすいもの、となると結構絞られてきます。今回は、このヤブムラサキとサカキを少しいただいて、とりあえず試し染めしてみることにしました。

   子供たちの取ったセミの抜け殻や昆虫の死骸。アブラゼミ76個! 右端は、外来種の蝶の羽。昨年までは見かけなかったのに今年は発見。外来生物がじわじわこの山中に生育し始めた証拠らしい。

  アブラゼミの雄と雌の見分け方をはじめて知りました。右が雌で、左が雄。雌の方はお尻のほうが縦線になっています。それが陰部?

  ようちえんのある園地は、スギやヒノキの人工林に囲まれていますが、伐採箇所が多いので、どんぐり類や松、ソヨゴ、ツバキ、そのほか種々の灌木類がたくさん育っています。だから、どんぐりや松ぼっくりもたくさん落ちているので、子供たちの遊ぶ材料には事欠きません。

  小さい子たちがしっかり目を見開いて、セミの抜け殻はないか、変わった虫はいないかと探す様子は真剣で、ほほえましい。いつもこの園地にくると思うのですが、「森でうんと遊んだ経験を持っているかどうかが、これからの彼らの人生を決める」と、今回も確信を持ちました。

 

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段戸・きららの森へ

2024-07-29 22:25:12 | 小さな旅

  先日数年ぶりに段戸の森~きららの森を歩きました。稲武から40分ほど。標高は1000m近いそうですが、あまり上がってきた気がしません。夏休みなのに、平日だったせいか、人影は少ない。

  急坂の少ない、歩きやすい森なので、あまり頑張らずに木々の姿や草の様子をゆっくり見ることができました。この苔、初めてみた気がします。

 

  左はよく見る苔。右がこの苔。木のミニチュアのような形をしています。絵本に描かれている木みたい。

  ブナの原生林でもあるこの森。ほどよい間隔で広葉樹が茂っています。

   オモダカみたいなスミレ。

  右のキノコが育ちすぎると左の形になる。

   森を歩くと、必ず落ちているのが朴の葉。でも、木の在りかはわからないことが多い。この日は初めて、朴の実も発見しました。葉が大きいと実も大きいのかしら。

  別の場所で見つけた、熟れた実。こんな大きな赤い実、見たことない。

   差し交す枝葉。暑い日でしたが、森の中は爽快。

  ブナの古木。堂々としている。

  枯れた木。何者かがすんでいるかもしれないウロ。

  猛毒の樒。「悪しき実」だからシキミなのだそう。

   これがシキミの実。完熟?の実は、スターアニスそっくりなので、昔、リースの材料にしようとたくさん採ってきたことがありました。でも、猛毒と知ってあわてて捨てました。

  通り道をふさいだ?大木の倒木。人間はこんな風に工夫して、楽に通れるようにしました。

  頂上にある、ブナの門。しっかと大地に立っている姿が頼もしい。

  道々、夏椿の花が落ちているのを発見。むかし、京都の大きなお寺の塔頭で、「沙羅双樹を愛でる会」とかいう名のついた催し物があって、参加したことがありましたが、あれは夏椿。釈迦の入滅した場所に植えられていた「沙羅双樹」とは別物だとは、最近知りました。花の見ごろにまた訪れたいと思いましたが、夏椿はひょろひょろと丈が高いのが多いので、満開の花を見るのは難しいかもしれません。

  「きらら」という名前は、雲母(きらら)があることから名付けられたらしい。道々、これが雲母かな、と思われるようなキラキラ光る石を何個も見つけました。面白い石がないかと探しに川岸に下りた、少年。

  これも倒木。根っこがこちら側になって倒れています。その根っこから、いろいろの木々が育っています。

   こういうのは沢というのか、こちらにきて山を歩くようになってよく見ます。でも、この場所のように、陽の光が差し、木々の葉の向こうに青い空が見える景色はなかなか見られません。たいていは、うっそうとしています。国定公園だから手入れが行き届いているのか、気持ちのいい光景です。

   この日は2時間くらいゆっくりゆっくり歩きました。久しぶりの山歩きでしたが、筋肉痛はなく、心地よい疲れだけが残りました。ただし、足助に下りてきたら、突然陽の光がまぶしく、空気も暑苦しく感じました。

   高い山には登れませんが、ほど良く歩ける場所は、このあたりにはいろいろあるので、わたしのような運動不足の人間でもなんとか若い友人たちについていけます。さて、来月はどこにつれていってもらおうかしら。

 

 

 

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設楽町名倉のオープンガーデンに行ってきました。

2024-06-03 15:35:08 | 小さな旅
  名倉のオープンガーデンに行ってきました。パンデミック前の数年間、毎年6,7軒のお宅が参加していたのですが、パンデミックのため休止。去年再開し、今年は、3軒だけの開園となりました。
 
  駒が原の遊べる花屋の星庭→イオリスペース→後藤家のガーデン
 
  わたしたちは、この順に回りましたが、写真は、後藤家だけ。
 
  星庭は本格的なデザインのもと、迷路のような通路が作られていて、色や形をよく考えたうえで絵のように配置した(と思われる)植物が格好良く植わっています。オープンしたばかりの庭なので、まだまだ土の茶色が目立ちますが、これからの季節、ぐんぐん伸びると、さらにすてきな庭になりそう。遊べる花屋の営業中は、自由に回遊できるそう。テーブル席もいくつかあって、庭を眺めながら飲食もできるのかしら。大きなビニールハウスの中では苗の販売も。耐寒性があって旺盛に育ちそうな苗をひとつ買いました。
 
  イオリスペースの辻さんご夫婦は、星庭を設計した方たち。森の中の緑の庭は、周囲の自然に溶け込んでいて、自分も緑に染まりそう。うちにもいっぱいある野茨を上手に這わせたところが随所にあって、真っ白な花が美しい。こういうのを見ると真似したくなるけれど、触ると痛いので刈ってしまいたくなる。何とか生かせたらいいなあ。コアジサイの花もみごとでした。うちにもあって困るほどのドクダミやシャガが、辻さんのお庭でみるとなんだか特別の植物のようで、趣深い。植栽の仕方にちゃんと工夫があるからなのでしょう。
 
  後藤さんご夫婦は、無農薬栽培でトウモロコシを育てている方で、毎年いただいています。それで、彼女たちのお庭は見慣れているのですが、毎年どこか違っていて飽きません。こぼれ種で育った花もおおく、計算通りではなくて混在しているところが面白く、美しい。スイカズラの栽培種、ニンジンの花のようなイワミツバがかわいかった。増えて困るというオルレアは、遠景の田んぼとの境をきれいに縁どっているようでした。
 
 
 
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足助・北小田の家でSAGYO展示会見学&旭・いちゃりばちょーでーでお昼ごはん

2024-04-23 14:57:43 | 小さな旅
   きのうは、旭地区のさくら村での石窯の会開催の予定でしたが、前日があまりにひどい雨だったので急遽中止に。かわりに、石窯スタッフ4人と子供たち2人で、北小田の家&いちゃりばちょーでーへ。
 
   足助地区の北小田の家では、京都のアパレルメーカーSAGYOの展示会を開催中。昨日が最終日でした。日本の野良着からヒントを得たという服は、着心地よくてびっくり。膝から下がニットでつないであるパンツは、お尻部分が大きくとってあるので、立ったり座ったりが自在にできる。ニットのところはたくし上げられるので、浅い水の中くらいならパンツをぬらさずに歩ける。見た目しっかりしていて重そうなのに、着てみると軽い。襟元はすっきりしたデザインが多いのは、首に手ぬぐいやタオルを巻きやすくするためかしら。
 
   友人が買ったエプロンは幅広の布の途中から太い紐がついている。結んだときに重なる部分を少なくしてごわごわしないようにするため? ポケットは片方の側面にマチがつけてあって、厚みのあるものも入れやすくなっています。商品は、とにかく随所に、働き着として活用しやすいよう、工夫が凝らされています。そして実用に供するだけでなく、十分おしゃれでもあるので、街着としても活躍できます。
 
   主催の北小田の家の荒川偉洋子さんのお話では、日本のアパレルメーカーは、在庫を抱えるとそれが資産になって税金が増額されるから、在庫分はすべて焼却するのが慣例になっているのだそう。こちらのメーカーは、伊勢木綿やそのほか国内で生産された上質の布のうち、大量生産時に余った布を使って国内製造したもの。価格を抑え、在庫は出さず、売り切ることを目指しています。ファッションの国フランスでは、ファストファッションの隆盛に歯止めをかけるため、種々の政策を打ち出していて、たとえば服のお直し専門の会社には優遇措置をはかるなどしているそう。
 
   最近は刺し子だとか古布のパッチワークだとかダーニングだとかを、いいなと思う人たちが増えてきました。古い着物を着るのも徐々にですが、静かな流行になりつつあるみたい。映画「トゥルー・ファクト」では、毎年膨大な衣類が、それも全く手を通していない衣服が捨てられていることを報道していました。もはや、そういう時代は古い、という時代に変わりつつあるのかしら。
 
   それでもまだまだ大方のアパレル産業は、毎年大量の「流行」の服を作り、大量のゴミを出しています。こうした従来の産業のあり方に疑問を呈したSAGYO。メーカーのコンセプトに惚れたという荒川さんは、今秋にもまた販売会を開くそうです。今度は開催直後に見に行きたい。
 
   久しぶりのいちゃりばちょーでーでは、アオサの米粉の平麵のそばをいただきました。前日、イベントで買ったスイーツを食べ過ぎたので、控えめに。でも友人たちの頼んだそばセットや定食がおいしそうで、ちょっと後悔。麺は、米とは思えないおいしさで、毎度のことながら驚きます。
 
   女将の真弓さんは着物の着付けもなさる方。首里織や笄でおつくりになったアクセサリーをいくつも見せていただきました。たぶん、そのうち、こちらで着物イベントが開催されそう。楽しみです。乞うご期待。
 
   若い友人たちとのおしゃべりの中身は学校、子供、香害。どれも関連があり、深刻な話題でしたが、直面する課題に真面目に楽し気に取り組む彼女たちがたのもしく、まだまだ聞き足りないことだらけでした。雨予報だった故に生まれた大事なひととき。楽しゅうございました。
 
 
 
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海の近い町蒲郡へ、甘夏みかんをもらいにいきました。

2024-04-19 09:42:29 | 小さな旅
   山歩きの翌日は蒲郡へ。目的は、知人の家の甘夏ミカン。毎年この時期になるとお邪魔して、たくさんの甘夏と金柑をいただきます。
 
   今年はことのほか大きく育っているようで、一個が重い。お庭の金柑もたわわに実っていて、黄色がまぶしい。採りながら口に入れてはさわやかさに感動しました。みずみずしくておいしい。
 
   この輝くような色の柑橘類を知人から分けていただくようになって、もうかれこれ十数年がたちます。彼からいただくこれらの果物は、私の焼き菓子類にはなくてはならない存在になりました。
 
   甘夏は、ジャムとシロップ漬けとピールに。ジャムはまるごと使って、クッキーやケーキ、シュトレンの大事なわき役に、シロップ漬けはパンにもタルトにも入れられるし、ピールはそのままお茶受けにも。
 
   金柑はとにかく丸ごと粗糖と水で煮てしまいます。種を取ることも、へたをとることもほぼしません。そのまま食べたり、種を取ってお菓子に入れたり、こちらも冷凍しておけばずっと利用できる重宝な副材料になります。
 
    年に一度の蒲郡。この日のお昼は、竹島公園近くの山よしへ。天ぷら釜揚げうどんをいただきました。こしの強い、いいうどんです。同行した友人は、あさりうどんを。今だけの特別メニューだそうです。
 
    知人宅に寄った後はサンヨネへ。放牧豚のこま切れ肉というのを見つけて購入。トリイソースも買いました。いいのがいろいろあって、飽きない。ただ、質のいい豚肉のかたまり肉が見当たらなかったのが、残念。
 
    最後は、HIRAYAでお茶を。この場所には、洋品・雑貨店、カレー屋、カフェの3店舗があり、互いに協力し合いながら営業しているそう。昔はガレージで、宝のようなゴミのような古道具が山と積まれている店がその片隅にありました。今は、改装しておしゃれな店舗に変身。その店内でコーヒーを飲んだのですが、これが、今まで飲んだことのない味で、フルーティーというかなんというか複雑な味があって、それがおいしかった。
 
    年中行事になったこの甘夏ミカンをいただくための蒲郡行き、来年もまた、例年通りに甘夏が元気に育ち、わたしも無事に遠方までの運転ができることを願うばかりです。
 
 
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王滝渓谷を歩きました。

2024-04-19 09:37:14 | 小さな旅
   先日は、二か月ぶりの山歩き。王滝渓谷を訪れました。展望台~梟ケ城までは、階段が続き、動悸激しく、腿もがくがく。若い人たちについて行けるか心配でしたが、みんな私に合わせてゆっくり歩いてくれたため、なんとか展望台に辿り着きました。
展望台に至る直前の場所に、桜が! 稲武でももう散り始めているときなのに満開なので、ソメイヨシノじゃなさそう。葉っぱが適度についている桜もいい。
 
  
 
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御内の森とゴンゾレトレイルを歩きました。

2022-11-16 15:09:13 | 小さな旅

  11月の初め、豊田市御内町の森歩きをしました。

  案内してくださったのは、御内町に住む藤澤あやさん。彼女は数年前、持ち山を整備して、ゴンゾレトレイルと名付けた気持ちのいいフィールドを作りました。GONZORE TRAILの森を訪れました。 - アンティマキのいいかげん田舎暮らし (goo.ne.jp)

  その彼女の厚意で、御内の私有林とトレイルを友人たちと歩くことができました。

  はじめは上りの山道。ほぼ人工林なのですが、足元がちょっと不安定なので、ついて行くのにやっとの私は写真を撮れず。写真は同行した友人が撮ったもの。

   この日、自分で初めて撮ったのがこのボケ写真。虫が食べている最中のどんぐりです。これは初めてみました。

   最初の休憩地でようやく撮ったのがこちらの苔です。ふわふわ。キツネのカミソリ(雷の褌とも)も青々としてきれいでした。

   緩やかな傾斜の山道が続きます。陽の差す林が美しい。

   苔はあちこちに。これは2種類の苔?

   数年前に間伐したそうなのですが、間伐の仕方がとても整っているように、素人目にも思えます。そして切った間伐材の置き方も丁寧。土砂崩れなど自然災害を防ぐよう、目的をもって置いているのがわかります。

    道の下には湿地帯が広がっています。間伐の折、極力注意を払って、苔にダメージをおわせないよう作業したそうです。

   道の左手、山側にも湿地帯が。

   こちらに移住してから私が知っている人工林は、うっそうとして暗く、湿っていて、光が差さないので下草が生えない、まるで死んだような森ばかり。こういう明るい人工林、というのにほとんどお目にかかったことがありません。

   ずっと間伐を続けてきた森ではなく、国産材の需要が減ってからは半ば放置されていたはずの森をここまで回復させるには、相当の手間と時間がかかったはず。広葉樹の原生林の森を歩く時とは違う種類の感動を覚えました。すがすがしい。人の手の入った森がこんなに気持ちいとはびっくり師でした。

   以前、豊田市主催の自然観察会に参加した折、植物に習熟した北岡明彦氏が、「人工林であても、手入れをきちんとすれば原生林に引けをとらない素晴らしい森になる」とおっしゃったのは、ほんとにこのことだなと実感しました。

   針葉樹が主体ですが、広葉樹もちらほら。美しく紅葉した木は、シラキだそうです。

   子供たちは元気に先を行きます。時々こんなことする子も。

   御内は林業が盛んな土地で、明治期から植林が行われていました。村の人たちは、山深い集落からどこへ行くにも山道を歩いて行き来しました。

   赤い目印は五差路の真ん中というしるし。「役場道」「学校道」そのほか、山の畑へ行く道などなど、人々が行きかった細い山道がいくつもこの山には残っているそうです。

    こちらは大木の山桜。花の咲くころ、見に行きたい。そういえば、3月の終わりから4月の初めころ、車で走っていると、山々に淡いピンクの花の塊をたくさん見かけます。あの山桜を間近で見たことはなかった。いつか木の下で見てみたい。

   山を下ると川が現れました。この川を越すとゴンゾレトレイルのフィールドです、。

   この日の行程のうち、私が最も自信がなくて、みんなについて行けるかどうか心配だったのがこの川渡り。長靴で行けばいいのですが、この場所のためだけに歩きにくい長靴をはきたくいし、リュックに長靴を入れてしょって歩くのもたいへん。

   それで、みんな同様、裸足になってわたりました。実は私、昔これよりもっと山深い場所の沢で濡れた石にすべって転んでメガネを割り、割れたメガネをかけたまま、車の運転をして帰宅したことがあるのです。だから、濡れた石の上を歩くのは、かなり怖かった。でも、若い友人たちが次々に手を引いたり手を差し伸べたりしてくれて、難なく通過できました。写真真ん中の赤い帽子をかぶっているのが私。

  それにしても、山の中の清流は澄んでいて、そして冷たい。後しばらくしたら足を入れるのもはばかられるほどの冷たさになりそうです。

   ゴンゾレトレイルの「ゴンゾレ」は「金蔵連」という地名からとったもの。武田信玄が金を採掘した跡地があるときいたので、この地名になったのかなと思いましたが、あやさんによれば、それが地名の由来になったかは不明だとか。あやさんたちはこの「金蔵連」に住んでいるのですが、いまや集落に残っているのはわずか5軒だけ。それも彼女の家以外はみな高齢者。

   豊田市に合併してからは「金蔵連」という小字名はなくなったので、せめてこの言葉を残そうと、名付けました。

   あやさんは、このトレイルの整備をはじめてから精油と芳香蒸留水のブランド「Sunlit Earth」を立ち上げました。スギ、ヒノキ、クロモジ、タムシバ。すべて、御内の森で採取した植物です。それぞれの植物から、その植物が持つ成分のもっともよく醸し出される時期を待って採取し、しかも、採取には、元の木の生長を阻害しないようおもんぱかりながら進めます。

   かぐわしい香りは、この森の中で嗅ぐと、いちだんと気持ちを落ち着かせるような気がします。私は、スギの精油を購入しました。ミョウバン水を作って自家製の芳香蒸留水で薄め、その中にこの精油を入れて、ルームコロンにしようと思います。

   この地は、整備するまでは、スズ竹があたり一面を覆っていたそう。刈るだけではすぐにまた生えてくるし、しかも根っこが危ないので、根こそぎ除去し、いまのこのやわらかな地面に戻しました。

   トレイルとしての使用のほか、自然観察会やライブそのほかさまざまの活動場所として企画実行したり提供したりしています。

   帰り道は、なだらかな地道をゆっくり歩きました。ところどころ沢が流れていて、岩川に合流します。

   山をあるくとなぜか必ず見かける朴の落ち葉。高木なので、その辺を見渡しても木のありかは見つからない。

  行きの人工林とは違って、多種の広葉樹がたくさん育っている岩川沿いの道。今はほとんどこんな道は見られなくなりました。この日初対面だった女の子たちは、手を取り合って仲良く歩いています。

  

  この日は、人の手を入れてバランスのいい森になりつつある人工林と、黄葉の美しい自然林の両方を堪能することができました。桜の時期や新緑の時期は、また違った趣があるのだろうな。ぜひまた、訪れる機会を持ちたいと思います。

 

 

 

  

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稲武地区月ケ平のオオキツネノカミソリを見てきました。

2022-08-14 16:56:28 | 小さな旅

   数日前、稲武地区の大栗山にあるオオキツネノカミソリ群生地に行ってきました。ずっと前から見たい見たいと思いながら、なかなか開花期にちょうどうまく訪れることができないまま、何年もたちました。

   今回はたまたま山歩きを予定していた日が運よく開花時期に間に合い、数年越しの願いが叶いました。群生地は、県道沿いに車を止めて山に入り、およそ600mほどで登ったところにあります。沢筋の苔むす岩々も風情があります。写真上の赤い実は、ウワミズザクラ。きれいなオレンジ色です。

   同行した友人の子供が見つけたエビガライチゴの実。この実はイチゴのうちのひとつぶ。大きなイチゴのようです。見たかった。

   よく見かける苔ですが、名前を知らない。草は、チャルメル草の一種だそうです。

   アブラチャン。

  シロモジ。クロモジはいい匂いだけれど、シロモジは強すぎて芳香とはいえない。ほぼ誰もが同じように感じるのがおもしろい。

 うちにもある洋種ヤマゴボウですが、やけに生育がいい。近くに水があるせいか、日陰だからなのか、立派過ぎて別の草に思えました。

   こちらも稲武のたいていの山同様、スギヒノキの人工林となっています。でも、間伐がさほどされているようでないのに、暗くはないのは、オオキツネノカミソリ群生地の保護のために、人々が行き来しやすいよう手入れしたおかげかもしれません。

   これはアワブキ? 燃やすと泡が出るからこの名前がついたそうです。

  オタカラコウという葉の大きな植物。うちの裏の林にもあります。こちらに来た頃は、この草とフキの区別がつきませんでした。

   いい写真が撮れなくて残念なのですが、小さな谷川はきれいで、こもれびが心地よく、群生地までの山道はときどき急坂はありますが、おおむねなんとか私の足でもたどり着けました。

   山歩きしていると、しばしば見かける岩や切り株を一面に覆う苔やシダ植物。見ていて飽きない風景です。そこに一株何かの苗が育っているのを見ると、さらに愛しい。

   マツカゼソウ。可憐な白い花が咲いています。葉っぱもかわいい。

   シダなのですが、これは覚えやすいシダです。裏表どちらもほぼ同じように見えるのです。だから名前は、両面シダ。

   コクサギだそうですが、この植物、クサギとは無関係だそう。

  でも、臭いことは臭い。変わっているのは、葉のつき方。ふつうは、対生か互生。葉が茎に対して向かい合っているか、互い違いになっているか、なのですが、こちらは、右右、左左・・・と二枚ずつ同じ側についています。そして茎をよく見ると、ぐるぐるっと回っています。なんなんだろう。コクサギ型序列というのだそうです。

   こちらも白い花。

   群生地に近づきました。想像以上に広い場所です。

   このあたり一帯は、木地師たちが住みつき、木を伐っては道具を作っていたそう。オオキツネノカミソリは、彼らが薬草として使うために栽培していたということです。ケヤキは村人が神社建立のために苗を植えたものだとありますが、このケヤキも生地の材料として大事なものだったのでしょう。

   木地師の集落や住居跡はまったくありませんが、炭焼き窯のあとはあります。このあたり一帯、あちこちにみられるのだそうです。木地師集団とは別に炭焼きを専業とする集団がいたのか、それとも村人たちが副業で携わっていた仕事の場所だったのかは不明です。

   オオキツネノカミソリは彼岸花と同じ科で、春は緑の葉があるのですが、花が咲くころは葉がなくなっています。おしべが花弁より長いのがオオキツネノカミソリで、短いのがキツネノカミソリなのだそうです。

   オオキツネノカミソリの群生地にはケヤキが。周囲は針葉樹で囲まれているのに、こちらは広葉樹地帯になっています。上の方に黄緑色の葉が見えます。新緑の時のようにきれい。

  群生地は、ぐるっと一周できるように整備されています。

   例年は盆過ぎが見頃だそうですが、今年は一週間ほど早め。まだほとんどつぼみばかりの群落もありましたが、ほぼだいたいピークをちょっとだけ過ぎている感じでした。でも、夢のように続くオレンジ色の群れは、見ていて飽きない。

   草アジサイというのだそうです。確かにアジサイっぽい。

   こちらはカエデだそう。カエデといえば「カエルデ」から来た名前といわれるくらいだから、みんな水かきのようなものでつながっている形の葉だとおもっていたら、こんなのもあるのだそうです。名前はミツバカエデ。言われてみれば、たしかに葉っぱは3枚ずつになっています。3枚一組でミツバカエデ。

   あまり記憶が定かではないのですが、こちらに越してきたばかりのころ、地元の人に誘われて、「オオキツネノカミソリを守る会」に参加したことがあります。種取りに行ったのだと思う。その当時は、今ほど群落が広くなかった気がします。地元の人たちの努力で、ここまで自生地を広げたのではないかと思います。

   多分、100年以上前の人たちが植えた薬草が、こうして後代の私たちの目を楽しませてくれているのだなとおもうと、なんだか感無量です。白っぽい肌のケヤキとオレンジ色のオオキツネノカミソリ。美しい夏の日の思い出になりそうです。

 

 

 

   

 

  

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ハッピーマウンテンに行ってきました。

2022-08-13 18:11:35 | 小さな旅

  1年半前に一度訪れたことのあるハッピーマウンテン。幸山明良さんが切り開いた山に牛を放ち、育てている山です。昨年再訪の計画をたてたのですが、パンデミックのため断念。先月やっとかないました。

   以前は、幸山さんが開墾した山に牛は放たれていましたが、いまは、山のふもとに囲いをつくり、一か所に居住(?)。山の放牧場はただいま、牧草を育てている最中だそうで、いずれはまた前のように山のあちこちの草を食べながら行き来できるようにするのだそうです。

   1年半前より頭数は増え、現在雌6頭に雄が一頭になりました。雄はまだ少年。もうじき青年になり生殖可能になるのだそうです。

   牛とともに彼が飼育しているのはチャボをはじめとする鶏。牛にとってはなくてはならない存在です。

  牛にたかる無数のアブ。そのアブを好んで食べるのが鶏。背中を襲うアブをたたいて鶏にやると大喜びします。この日一緒に行った子供たちは、じきにアブたたきに熟達し、鶏に餌をたくさん供給できました。

   牧場内にしかけた罠にかかったり、近隣で仕留めたりした害獣の肉のうち人間の食べない部分も、鶏の大好物。細かく切って与えます。

   以前もさせてもらったカウカドリング。手のひらを握るか広げるかして最初に牛の鼻先にもって行き、匂いを嗅いでもらう。彼女は私のからだを嗅ぎまわり、しばらくすると、そのまま私の膝に顔をうずめました。「もう友達になりました」と幸山さん。牛の腹から背に向かってなでてやると喜ぶというので、あちこちを撫でさすりました。私が慣れたせいか、前よりリラックスして身を預けることができました。牛の鼓動が聞こえます。気持ちいい。

   のんびり育った牛はゆったりと人間を受け入れてくれるのだな、と思っていたら、そうとは限らないこともごくたまにあるとか。「人間が先輩風を吹かせているといやがります」と、幸山さん。居丈高だったり乱暴だったりすると、牛は敏感に分かるのでしょう。匂いも関係しそう。整髪料や合成洗剤、柔軟剤、化粧品の匂いの強い人も、嫌がられるかもしれないなと思いました。

   私が寄りかかっている牝牛の名前はリツ。昨年牧場内の崖で滑り落ちて重症を負い、再起が危ぶまれましたが、幸山さんの看病で一か月後に立ち直り、その後、ひとつきかかってリハビリ完了。背中には重症を負ったときの傷が今も残っています。

   唯一一頭だけいる雄は、ひときわ活発。雄は気が荒く、人間の手では御しがたいので、いま大抵の酪農家は牡牛を飼わずに人工授精で子牛を出産させています。

   でも、幸山さんがおっしゃるには、牡牛がいるかいないかでは、牛の集団行動にはっきり差が出るのだとか。牝牛と子牛だけだとクマが襲いに来るそうですが、一頭でも雄がいると、敬遠するのだそうです。場内の移動は順番が決まっていて、その順番があることで秩序が守られ、いざというときの助けになるのだそう。「一頭だけだとパニックになる。牛は群れでないと生きられない動物なのです」

   幸山さんはただいま、一頭だけいる少年牛を、心優しくたくましい牡牛に育てることに力を入れています。

   牧場内は、3年前開拓を始めたときは一面の笹原でした。その笹原を牛が食べ、場内は徐々に本来の多様性を取り戻しはじめました。

   大きな葉にびっくり。桐の葉です。毒草のタケニグサもあちこちに。大きくておどろきました。牛糞のおかげか、土地が肥えているのでしょう。

   前にはなかったゲル。なかでコンサートや小さな集会のできる広さがあります。

   寝泊まりもできます。

   マウンテンツアーは、牛を含めたこの山の自然を見て触って匂いを嗅いで楽しむ会。この日のツアーの最初は、キノコ栽培している湿り気のある場所から始まりました。途中の道には、牛たちが好んで食べている笹が。まだまだあちこちに群生しています。

   幸山さんに勧められて、笹の先っぽの芽を出したばかりの葉を食べました。柔らかくて甘い。いけます。整腸作用があって、これを食べると便の切れが良いのだそう。野雪隠のおり、笹ならその辺にあることが多いから手ごろな拭き紙になりそうです。ただし柔らかい葉に限りますが。いいことを聞きました。

    案内されたのは、苔が育つにふさわしい場所。よく見ると異なる種類の苔がいろいろ育っています。

   こちらに来て無類の苔好きとなった幸山さんは、苔テラリウムのワークショップも開いています。

   こちらは、ハッピーマウンテンの周辺にある散策路。作られたばかりらしい立派な桟道が、歩きやすくて格好よくて、楽でした。

   ソヨゴです。近くにアブラチャンもあったのですが、写真を撮り忘れました。ソヨゴは昨年ある染色家の方法で手順を踏んで染めたらいい色が出ましたが、アブラチャンも染め材料になりあmす。以前一度だけ染めことがあるのですが、アルカリ抽出できれいな茶色っぽいピンクが出ました。薬効もあるようで、今度どこかで見つけたらハーブウォーターにしてみたいと思っています。

   トラノオも咲いていました。

   乾燥した牛糞。前に来た時も驚きましたが、全く匂いがない。食べるものがいいとこんなに匂いが違うのかと感動しました。こちらはだいぶ土と馴染んだ糞のようです。 

   問題のある飼料を一切食べていない牛糞は、肥料としては貴重品。

   冬場、このあたりは他の草が全部枯れても笹だけは豊富。だから、牛の主要の食べ物は固い笹です。その笹を分解できる胃袋が反芻によってつくられ、何億ものバクテリアが住み着きます。そしてそれがたんぱく質に合成され、植物だけ食べているにもかかわらず、立派な筋肉を作るのだそうです。

    ハッピーマウンテンの頂上。前方は南信州の山々です。ところどころカラマツが。この日、下界は相当な暑さだったと記憶していますが、こちらは別天地。

   ここで昼食を取りました。

   差し上げた黒パンを、いつも身に着けている鉈で切る幸山さん。ワイルド!

    2か所に設置されたブランコ。ブランコなんて久しぶりに乗ったので、漕ぐ、という行為をあえてしなくてはちゃんと揺れないことをすっかり忘れて、ただぶらぶら揺れていました。それでも、十分楽しかった。写真は友人。

    枯れかけたカラ松も。でも、下から幾本も枝が伸びてきています。針葉樹でこういう光景は珍しいように思います。

   崖にあった木。切ったら、年輪に偏りができていることがわかりました。手前は年輪の幅が広く、向こう側は狭い。土のある方は太り、少ないほうはやせ気味? こうして、木は倒れないよう、バランスをとって立っていたのだなとわかります。

   昨夜通ったシカの足跡らしい。

   ウリハダカエデというのだそうです。蛇のような柄にぎょっとしましたが、名前を聞いて得心。確かにシマウリそっくりです。

   昨年だったかに、土砂災害に見舞われた林道。こういうところは、道を作るために水みちを無理に寸断したために災害に見舞われるのでしょう。自然に流れるようにしておけば、壊れるということもなかったのではないかと思います。

  この土石流が発生したため、下の沢筋に意外なことが起こりました。粘土質の基岩という石が現れたのです。幸山さんにとっては、怪我の功名というか、うれしい出来事です。

   粘土質のこの石、いわゆる「クレイ」にちかいものらしい。幸山さんは、このところ石鹸も歯磨き剤も使わないで、この石を使っています。石をちょっと水に浸けてこすると、黄色いクリーム状になります。手に塗ると、心なしかすべすべするような。彼はこの石で土器を作るワークショップも開催しています。機会があれば、参加してみたい。

   地元の中学生たちが作ったツリーデッキ。地元の子供たちは、山の近くにいながら山で遊んだことはほぼなかったはず。それがハッピーマウンテンの誕生によって、山を近しく感じられるようになったのではないかとおもいます。

   前に来た時にはなかったこうした人工物が、森のところどころにあります。ひとの手の入った自然の森は、安らぎを覚えます。

   今は子供の牛たちが近い将来母牛になったら、母乳を分けてもらって、乳しぼりやバターづくり、生クリームづくりなどのWSができたら、たのしそう。ふもとには石窯も作ったそうなので、搾りたての牛乳を飲みながら、焼き立てのパンに出来立てのバターを塗って食べたら、もういうことなし。1年半前に訪れたときよりさらに、これからが楽しみのお山になりました。

   ハッピーマウンテンでは、随時、放牧場内の見学やワークショップを開いています。詳しくはホームページをご覧の上、幸山さんにお問い合わせください。(長野県根羽村の山地酪農「ハッピーマウンテン(Happy Mountain)」 (happy-mountain.life)

 

 

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