アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ガキ大将養成講座さくら村の石窯を使って遊ぶ会の試作会

2022-06-14 14:52:03 | アンティマキの焼き菓子とパン

   旭地区のさくら村で、何回目かのお試し会を開きました。

   雨の降った日の翌日だったこともあり、火の付きがちょっと悪かったのですが、だんだん窯焚きに慣れてきたスタッフのおかげで、ほぼ2時間後には400度近くにまであがり、理想のピザ焼き温度になりました。

   この日のメニューはまず、カルツォーネ。餃子型のピザです。

   ゆでた白いんげんにタマネギ、キノコを入れて窯の中で蒸し煮。だいたい柔らかくなってきたら、セイタカアワダチソウとハルジオンの葉と花を投入。

   生地を伸ばして、半面に具材を載せてチーズを散らし、折り曲げて止めて焼きます。普通のピザの倍の厚さになるので、時間がちょっとかかります。

  かといって、入れすぎると、こんな風に。

   窯を暖めているときに窯の中に入れて置いた水と桑の葉。きれいな色のお茶になっていました。

   蓋つきの天板のような平たい鍋に入れて焼いたジャガイモ。焦げましたが、とてもおいしい。

   石窯では初めて焼いた、アンティマキのジャムスコーン。スタッフが持ってきてくれた自家製のキウイジャムとリンゴジャムを載せて焼きました。右手前のスコーンの裏は、じつは真っ黒。

   最後は、前回の会の折に要望のあったタマネギクラッカーを焼きました。焦げたところとそうでないところがまばらですが、なんとかサクッとしたクラッカーになりました。

   カルツォーネもスコーンもクラッカーも、今回は焼きすぎの箇所が多すぎましたが、不思議ところ焦げでも食べられました。かろうじて炭になる前に救出できたということなのでしょう。

   さくら村の石窯は小さいからこそささっと物が入れられて、様子を見ることのできるという良さがります。それにかかわっている人みんなが覗いたり、窯の中をいじったりも手軽にできるところがいいところです。もう少しなれると、野外にある台所の火元の一つくらいに、気軽に使えるようになりそうです。

    この日のメニューのうち、カルツォーネとタマネギクラッカーを作る会を、ガキ大将大将養成講座に通う子供たちのお母さんたちといっしょに、近々開くことになりました。またまた失敗するかもしれませんが、失敗も笑って楽しんでいただける会になるといいなとおもっています。

    

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足助城に行ってきました。

2022-06-14 13:34:22 | 小さな旅

 今月の山歩きは、お隣の町、足助の足助城へ。21世紀の初めころ、ふるさと創生の目的で配られた一億円を使って、中世の山城の遺構を発掘。ついでその遺構に基づいて建物を再現したのが足助城。近いところにいながら、来そびれていたので、この月の目的地に選びました。

  山城なので、中腹から小山を上ってお城へ。入ってすぐのところにある大木は、ネズミサシ。スギの一種だそうですが、スギよりもっととげとげ。ネズミを刺すからネズミサシ。

   文書としての記録はほとんどなかったようで、発掘によって全体像はつかめたものの、遺跡の一つ一つが何の建物だったのかとか、なにに使われていたものなのか、と言ったことはあくまで想像の域を出ません。敷地内のあちこちに貼られたプレートには、「・・・・よくわかりません」の文字が散見されます。「・・・・不明」ではなくて「よくわかりません」という書き方に、調査にあたった学芸員の方たちの苦労と誠実さがにじみ出ているようで、好感が持てました。

   ところどころ、巨石も。

   運んだのか、もともとあったのかわからないのですが、もしかしたら石の町、岡崎から運んできたのかもしれないな、と勝手な想像をめぐらしました。

   シダの一種が出はじめているところ。やわらかくておいしそう。

   ちょっと高い建物から遠くを望むと、てっぺんに真っ白の花が。イワガラミの花らしいのですが、陽光を求めて、こんなに高いところまで登ってしまうとは生命力旺盛です。隣の木にはテイカカヅラが絡みついていました。

   建物を再現したのは30年前。釘を使わず、臍を切って伝統工法に基づいて建てているようです。当時はまだ、伝統工法を学んだ大工さんが結構いらしたのでしょう。

    野外の台所。中央の棒には鍋をひっかけられるようになっています。吊るしさえすれば、かまどの形はどうであっても大丈夫。簡素でいいなあ。

   屋内はいろり。

   左から二つめか三つ目のわらじは、足先の半分しかないもの。あえて足先だけのわらじにしたのは、早く走るためだそう。かかとを地につかないで走り続ける飛脚のような職業の人がはいていたらしい。名前がついていると思うのですが、忘れました。

 

   建物は壁土を塗り、板もわざわざふるぼけさせています。

  板ぶきの屋根には石が載せてあります。

   お城の最上階から撮った写真。こけら葺きというのだそうです。この最上階、だいたい8畳くらいしかなく、城主が客と応接するのに使ったと書かれていました。狭い。こんな場所では、客人が城主を殺そうとしても逃げられないからあきらめろ、ということなのでしょうか?

   子どものころよく見たことのある花。ニワゼキショウだそうです。かわいい。

   笹百合が結構咲いていました。

  ツタウルシ。こんな時期でも紅葉しています。きれいなので思わず触ろうとしたら、一緒にいた子供に止められました。「ツタウルシだよ」とのこと。かぶれるそうです。

   ツルアリドオシ。

   2個の花から1個の実ができるそうです。

   足助城の横から裏山に入ると、ミニ植物園のようなものができていました。途中まで行って引き返し、友人の、古民家を改修したカフェをめざして出発。

  

   カフェの名前は、アトリエ・チェルシー。生花やドライフラワーなどを使ったリースやブーケ、スワッグ、店内とかイベントなどでの花のアレンジ、装飾を手掛ける友人が、毎月1日から5日だけ山の中のアトリエで開いているカフェです。

  この日のメニューは、シカそぼろご飯。タケノコの汁に、このあたりで採れた素材で作った保存食~ゆべし、伽羅ブキ、甘い梅干し~がついています。どれも素朴な味わいのある食べ物でした。窓から窓へ抜ける風が心地よい。

   この月は、焼き菓子や古道具、エプロンなど、いろいろなものを作ったり売ったりしている人たちの品が並んでいました。

  軽いウォーキングと歴史のお勉強のあとは、おいしいものを食べながら、この日初参加のお城マニアの方から、珍しいお城の話をいろいろお聞きしました。こういう散策も楽しい。

  

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