「しないでおく、こと。芸術と生のアナキズム」展を見に、久々に豊田市美術館へ。
好きなもの、嫌いなもの、必要なもの、必要でないもの、その選択するのすらやめたという事を表したいのか、とにかく片付いていない場所があちこちに。表現そのものを「しないでおく」ということなのか。要するに、私の机の上と一緒だ、などと親近感をちょっと覚えながら見て回りました。じっと止まって見出したらきりがないくらい、「なぜ、ここにこんなものが?」と考え続けそうなのですが、一目見て魅力だ!とお思うほどのことがなかったので、ついささっと通り越してしまいました。時間があればだらだら滞在できたかもしれません。
でも、40年かそこら前に、京都で何度か見たアンデパンダン展ほどの衝撃も面白さがなく、次の会場へ。移動の途中、階段の盲人用の突起部分の集合や、非常用ランプのある部分など皆、それぞれがアートに見えました。この逆転のような感覚が狙いめ? そうではなかろうけれど、「はちゃめちゃはいいな。なんでもいいのだ! 表現すればいいのだ! やっちゃえば勝ちだ!」と思える展覧会ではありました。元気がちょっと出た。
初めて美術館から博物館へ。広々していて、気持ちのいい場所です。博物館では現在、和食展が始まっています。次はこちらへ。
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