アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

足助・北小田の家でSAGYO展示会見学&旭・いちゃりばちょーでーでお昼ごはん

2024-04-23 14:57:43 | 小さな旅
   きのうは、旭地区のさくら村での石窯の会開催の予定でしたが、前日があまりにひどい雨だったので急遽中止に。かわりに、石窯スタッフ4人と子供たち2人で、北小田の家&いちゃりばちょーでーへ。
 
   足助地区の北小田の家では、京都のアパレルメーカーSAGYOの展示会を開催中。昨日が最終日でした。日本の野良着からヒントを得たという服は、着心地よくてびっくり。膝から下がニットでつないであるパンツは、お尻部分が大きくとってあるので、立ったり座ったりが自在にできる。ニットのところはたくし上げられるので、浅い水の中くらいならパンツをぬらさずに歩ける。見た目しっかりしていて重そうなのに、着てみると軽い。襟元はすっきりしたデザインが多いのは、首に手ぬぐいやタオルを巻きやすくするためかしら。
 
   友人が買ったエプロンは幅広の布の途中から太い紐がついている。結んだときに重なる部分を少なくしてごわごわしないようにするため? ポケットは片方の側面にマチがつけてあって、厚みのあるものも入れやすくなっています。商品は、とにかく随所に、働き着として活用しやすいよう、工夫が凝らされています。そして実用に供するだけでなく、十分おしゃれでもあるので、街着としても活躍できます。
 
   主催の北小田の家の荒川偉洋子さんのお話では、日本のアパレルメーカーは、在庫を抱えるとそれが資産になって税金が増額されるから、在庫分はすべて焼却するのが慣例になっているのだそう。こちらのメーカーは、伊勢木綿やそのほか国内で生産された上質の布のうち、大量生産時に余った布を使って国内製造したもの。価格を抑え、在庫は出さず、売り切ることを目指しています。ファッションの国フランスでは、ファストファッションの隆盛に歯止めをかけるため、種々の政策を打ち出していて、たとえば服のお直し専門の会社には優遇措置をはかるなどしているそう。
 
   最近は刺し子だとか古布のパッチワークだとかダーニングだとかを、いいなと思う人たちが増えてきました。古い着物を着るのも徐々にですが、静かな流行になりつつあるみたい。映画「トゥルー・ファクト」では、毎年膨大な衣類が、それも全く手を通していない衣服が捨てられていることを報道していました。もはや、そういう時代は古い、という時代に変わりつつあるのかしら。
 
   それでもまだまだ大方のアパレル産業は、毎年大量の「流行」の服を作り、大量のゴミを出しています。こうした従来の産業のあり方に疑問を呈したSAGYO。メーカーのコンセプトに惚れたという荒川さんは、今秋にもまた販売会を開くそうです。今度は開催直後に見に行きたい。
 
   久しぶりのいちゃりばちょーでーでは、アオサの米粉の平麵のそばをいただきました。前日、イベントで買ったスイーツを食べ過ぎたので、控えめに。でも友人たちの頼んだそばセットや定食がおいしそうで、ちょっと後悔。麺は、米とは思えないおいしさで、毎度のことながら驚きます。
 
   女将の真弓さんは着物の着付けもなさる方。首里織や笄でおつくりになったアクセサリーをいくつも見せていただきました。たぶん、そのうち、こちらで着物イベントが開催されそう。楽しみです。乞うご期待。
 
   若い友人たちとのおしゃべりの中身は学校、子供、香害。どれも関連があり、深刻な話題でしたが、直面する課題に真面目に楽し気に取り組む彼女たちがたのもしく、まだまだ聞き足りないことだらけでした。雨予報だった故に生まれた大事なひととき。楽しゅうございました。
 
 
 
コメント
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