トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

監督の問題 本城雅人

2017-10-12 09:44:03 | 本 2017年
3年連続最下位のチーム
新潟OCアイビス
チーム名聞いて社会人?と思ったら
プロ野球の話

監督3年で3人も解任されている
クビにしたのはアイビスのオーナー小此木一彰

全国展開コーヒーチェーンを経営する実業家

なんとなく東北楽天をイメージ
本拠地を新潟にしたという点でですよ!!

新しく監督に抜擢されたのは
宇恵康彦 41歳
1年前大阪ジャガーズを
1999安打
あと一球で名球会入りというところで
引退した

ファンから潔いと評価されたと
書いてあるけど
なんでこういう設定?

宇恵の性格を表しているつもり?

大阪ジャガースは阪神か?

宇恵は着任早々
チームのエースピッチャーを
私生活が乱れているという理由で
トレードに出したり
すべてに5分前行動することにしたり

月曜日に反省会も行う
一週間の試合を見直す会

本当のプロ野球でも
これをやっているのか?
やってるよねえ
やらなくちゃ勝てない

厳しいという感じではなく
コーチや選手の立場になって考える
考えすぎる気もするが

現実の監督とどこまで同じか
わからないけれど
やっぱり監督は大変だわ

野球の話だけではなく
オーナーと監督秘書の恋愛模様も入ってる

監督の奥様がすごく賢く描かれていて
いい監督にはいい妻あり?



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パドルの子 虻川枕

2017-10-02 10:59:08 | 本 2017年
中学校の屋上にある水たまりから始まる
架空の世界

そこに飛び込むと
自分の希望の世界が現れる

主人公の水野は
常日頃
公衆電話に百円を入れて
おつりが出ればいいのにと
思っていた
そして飛び込んだら
なんと
おつりが出てくる・・・

ドラえもんの次元?

雨や雲がない
水が貴重な世界を創り出したのは
溺れ死んだ子?

誰が架空で誰が実在なのか
少し混乱

水に関した話で
水野 水原が出てくるんだから
三輪君も水をつければいいのに
水谷とか・・・
こだわりすぎるか?

主人公が孤独を愛する中学生というのが
気になる

「君の膵臓を食べたい」もそうだった
友人を作らず
兄妹もいない設定

最近はこんな子が多い?
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夜行 森見登美彦

2017-09-20 08:44:13 | 本 2017年
英会話スクールの仲間が
岸田道生という画家の描いた
夜行シリーズの絵画に合わせて
旅をしたときの
不思議な話を語っていく

尾道

奥飛騨

津軽

天竜峡

鞍馬


それぞれの列車の旅と風景も
目に見えるよう

昼と夜
四次元の世界?

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福袋 朝井まかて

2017-09-19 11:00:57 | 本 2017年
江戸時代 奢侈禁止令が出たころ

「ぞっこん」
筆を擬人化

有名な画師の筆だったが
看板職人の元へ移り
その後その職人は寄席の文字書きとして
人気が出た
そして筆としての命を終え
燃やされる寸前・・・

「千両役者」

売れない役者花六に
贔屓が付いた
七種唐辛子を商っている貧しそうな男
周りに対する見栄もあり
無理難題を言って
遠ざけようとしたためか
来なくなる

花六はようやく大役をもらったが
衣装も買えない
そんな時高価な届け物が・・・

「晴れ湯」

江戸時代の三助がいたころの
銭湯の様子

「莫連あやめ」

あやめの兄のところへ嫁いできたのは
同い年で出来過ぎのお琴
あやめはことごとくお琴が気に入らない

母親までがお琴の器量に
一目置いている点も気に入らない原因の一つ

そんな時あやめは今で言うヤンキーみたいな
連中にいじめに遭う
助けてくれたのは・・・

お琴の正体は?

「福袋」

乾物商の佐平の元へ
嫁いだ先から姉のお壱与が
出戻って来る
お壱与の大飯食らいが原因

気の強い女房のお初と離縁し
愛人の女と一緒になりたがっていた佐平は
縁切金ほしさに
お壱与を
大食い競争に参加させ
賞金稼ぎをする

「暮れ花火」

おようは
羽裏と呼ばれる羽織の裏地専門絵師

倹約令により
着物は地味な無地や縞柄が主流の時代
町人は
襦袢や羽織の裏地に贅を凝らすようになっていた

しかし
おようは笑絵という春画は断っていた
春画 男女の情交のさまを描いた絵

そんな時どうしても
裏地に笑絵を描いてほしいと
芸妓の美代次がやってくる

妹分に男を取られそうだと・・・

その絵を見せて
こんなに思っているんだよと
妹分に思い知らせてやりたいと・・・

その男はおようが心底惚れた男だった

さて描くのか描かないのか?

「後の祭」

神田祭は
費用の一部がお公儀から出ている御用祭

大樹公 御台所 大奥女中まで観に来る祭り

そんな祭りのお祭掛を拝命してしまった
徳兵衛の苦悩の話

「ひってん」

その日暮らしをしていた卯吉と寅次

行き倒れの櫛職人を助けた
櫛の仕入れを断られ
好いた女にはふられ
身投げしようとしてそれもできずにいた

その男は大量の櫛の処分を二人に頼み
去っていく

二人はその櫛を売るため露店を出す

客との駆け引きや
売れた後の快感から
卯吉は商売に目覚めていく

そして今で言う百均のような
十九文均一の店を開く

読む落語の言葉通り
江戸の町が見えるよう

贅沢が禁止された時代でも
人々はいろんなことを楽しんでいる

嫁をもらったり嫁いだりするのに
届がいらない
町人は去り状を書くだけ
去り状は亭主しか書けない

再婚の許可証になりこれがないと重婚の罪に問
われる




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クローバーナイト 辻村深月

2017-09-07 15:36:34 | 本 2017年
どうして
この本を選んでしまったのか?

読み始めて思ったことです

保活
保育所に入るための活動

就活 妊活くらいはわかっていたけど
保活?
そんな言葉があったのか

自分には関係ない
読むのやめようか・・・

なんて思っていたら
自分の知らなかった世界や
かつての育児時代を思い出してしまった

今の育児ってこんなのもあるのかと
驚く事もあり

保育所に入るのが大変だとは
ニュースで聞いていたし
この本読んでも
東京や大阪の都会では
大変なんだなあくらいに思っていた

美容院で
担当した美容師さんに二歳の子どもがいるとわかり
何気なく
どこに預けているか聞いたら
保育所だって

入るの大変だったんですよ
のことばに驚き
自分の住んでる市でもそうだったんだと
五ヶ月になる子を保育所に預けて
共働きしようとしている我が息子に早速報告

知っていたのか初耳なのか
今月から保育所探ししなければ
なんて言ってた

保育所

認可
認証
無認可

無認可はよくないイメージと
勝手に思っていたけど
そうではないみたい

単に子供を預かるだけではなく
英語教室やリトミックをやっていたり
建物もきれいな所が多いらしい
公立は収入により
料金が変わるけど
無認可は一律
だから高い


イケダン
仕事をバリバリこなし
妻への配慮も怠らない「イケてる旦那」
のことだそうな

この話の主人公
鶴峯裕もその一人で
雑誌に載ったこともある

職業は公認会計士

確定申告の忙しい時期に
帰宅が十時半って
早くない?


保育所のお迎えなど
妻の代わりによく行ってるみたいだけど
個人事務所だから
融通が利くのか

他にもママ友トラブル
思い出すわあ
面倒くさかったなあ

誕生会
ある幼稚園は
仲間はずれがいるといけないから
開くときはクラス全員を呼びなさいという
園の方針で
自宅ではできず
レストランなど貸し切り
何百万もかかるって

その場所と招待した子に渡すおみやげも
前にやった子とかぶってはいけない
というルールがあるとか

だから一年も前から
計画しないといけない

信じられない
この話の中だけの
作り話であってくれ

親の干渉

この話の中では
下の男の子のことばが遅いんじゃないかって
妻側の母親が保健所に行けとか
病院行けとか
やいのやいの言ってくる

母親に逆らいたくない妻は悩むという設定

そのことで
夫が自分の母親を嫌いになるのも嫌だから
夫にも相談できずにいた

早くに治療すればなんとか
という母親の気持ちもわかるけど
これは娘夫婦に任せるべき

と自分もそうならないようにと
思えたのはこの本を読んだ収穫

クローバーナイトというのは
三人や四人の核家族をクローバーに見立て
子を守る親はナイトだから
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神様のごちそう 石田空

2017-08-29 09:18:50 | 本 2017年
こういったファンタジー物は
あっさり読めるので
新幹線移動中には最適

★★★

裏表紙あらすじ

「夏目食堂」の娘・梨花は
近所の神社でおなかを空かせた男を
助けたことで
「神様の料理番」に任命され
神隠しに遭う

行き着いたのは「神域」といわれる
神様の世界

突然のことで混乱する梨花の前に
現れたのは
美しい神様・御先様(みさきさま)
だった

★★★


梨花を神域に連れて行った男は
羽が生えていて
名前が烏丸

その神社は寂れて今では人が集まらず
お供えもなくなり
信仰されなくなった神様は
常に空腹
元気がなくなり
色も消えかかっていた状態
そのうち消えてしまう可能性もあり

それで烏丸が料理ができそうな人間を
現世から連れて行って
食事を献上していた

梨花の前にも何人か
神隠しに遭っていたというわけ

食堂の娘で小さい頃から料理はできたけど
料理人になろうか迷っていた梨花

調味料があまりなかった場所で
いろいろ工夫して
醤油も豆腐も手作り

気難しい御先様に
美味しいと言ってもらった感動

梨花は神様を元気にするため
昔の様に神社に人を集めようと
お祭りを計画

戻ってくることを約束して
現世に帰る

梨花は図書館で先代の料理番が
神社のことを本にしていることを知り
その作者と協力して
神社の聖地巡礼化を計画

お祭り計画は成功するか
梨花の未来は?

★★★

映画化したら
御先様は及川光博さんのイメージ?

でも愛らしい付喪神たちも出てくるし
空を飛ぶしで
やっぱりアニメがいいかも

付喪神とは野菜を栽培したり
料理に使う火をつけたりする
雑用係

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にじいろガーデン 小川糸

2017-08-20 11:24:17 | 本 2017年
小川糸さんの作品ということで選んだけど
同性愛がテーマだったとは・・・

シングルマザー同士が
仲良く暮らしていたら

母親二人と
それぞれの子供で四人家族

それだけで
周りが変な目で見るんだろうか?

お互い協力し合って
暮らしていますでは通用しないのか?

周りに本当のことを言わずに生きていくのは
嫌だっていうこと?

女同士
腕くんだり
手をつないだりして歩いてたら
変な目で見られる?

わざわざカミングアウトするかどうかで
悩むなんてと思ったけれど
当人たちにしたら重大なことなのかも


それから
癌になっても治療すれば
良くなるかもしれないのに
手術した後
抗がん剤治療などを拒否して
その後悪くなるっていうのは
身勝手な気もする
まだ若いのに・・・

そして事故のおまけまで
つける必要あるのか

せっかくの美しい同性愛が
治療拒否
交通事故で
がっかり
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きょうの日は、さようなら 石田香織

2017-08-15 12:37:19 | 本 2017年
主人公キョウコ
5歳の時に
母を病気で亡くした

場所はたぶん神戸
震災の話が出てくるし
関西弁


自衛官の父は
仕事で泊りが多く
父方の祖父母の元で育てられた

小学2年生の時に父が再婚

その再婚相手とは
すごく仲良しになり
連れ子で1つ年上のキョウスケとも
本当の兄妹の様になった

幼い時に母を亡くしているので
経験したことのない
あったかい家庭
幸せいっぱいの毎日

そんな生活がある日突然終わる

その継母が前夫の借金のせいで
追い詰められ
姿を消してしまう

キョウコは再び祖父母の元へ
キョウスケはたぶん施設へ
離れ離れになってしまう


時は過ぎ
キョウコはOLになり
父が再再婚することになったため
一人暮らしを始める

同じマンションに住む
オカマ

占い師

働く会社の人々など

いろんな人たちとの出会い

そしてキョウスケとの再会

保険証も持ってないほどの
乱れた生活

病気をしても病院行きを拒否したり・・・

警察のお世話になる羽目になったり・・・

キョウコはキョウスケに
男女の感情とは違う
肉親以上の思いを持っていたのかも

再びキョウスケとは
離れてしまうが
どこかで気持ちが繋がっている

「きょうの日はさようなら」の
きょうの日って
キョウコとキョウスケの名前と
かけているのかも

なぜに名前がカタカナ?

京子なのか
恭子なのか
今日子なのか?

キョウコは結婚相手を好きで結婚したのかなあ

すべてが
周りに流されて生きてるって感じ
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星の子 今村夏子

2017-08-12 06:57:46 | 本 2017年
林ちひろ

生まれてから中学三年生までの
家庭や学校でのこと
そして宗教のことが中心

小さい頃
身体が弱く
病気ばかりしていたのに
特別な水で体を清め飲料に使ったら
丈夫になったため
両親がそれを勧めている新興宗教に
のめりこんでしまう

その後父親は転職を繰り返し
その度に貧しくなっていく

目を覚まさせようと
叔父(母の弟)が内緒で
水を公園の水道水と入れ替えておいた

知らずに水を勧めてくる両親に
叔父が本当のことをばらすと
両親は怒り出し
とうとう叔父とは縁を切ってしまう

祖母の法要の出席もちひろ

ちひろには姉がいたが
姉はそんな林家に愛想をつかし
高校を中退して
家を出ていく

少し前に
似たような話を読んだ

「神さまたちがいた街で」

そちらは子どもがかなり犠牲になった話だったが
こちらはちひろが楽しんで参加している

著者が何かの宗教団体を参考にしているのか?

勉強会など
知人から聞かされた宗教の話とだいぶ似ている

宗教はある時は生きる力になるけれど
反対に周りとの確執を生む恐ろしさもあるから怖い
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追想の探偵 月村了衛

2017-08-11 12:40:13 | 本 2017年
黎砦社(れいさいしゃ)という
出版社に勤務する神部実花
28歳

その名の通り
零細企業

そこで「特撮旬報」という雑誌を編集している

過去の特撮作品についての特集をする雑誌

多くの人が
長年消息不明となっている
出演者の行方を調べようとして
失敗に終わっているのに
いろんな手段を使って所在を突き止めていく

人捜しの神部と言われている

特撮の魅力を最初に教えてくれた兄は
すでに他界

人出不足で
多忙なせいもあり
ずっと掃除していないバスタブ
垢のこびりついたバスタブに
疲れ切って倒れこむように
全身を浸す

生活にゆとりは感じられない

それでも
所在も生死も不明の人を発見した時の
達成感を捨てることはできない実花

架空の特撮映画が出てくるが
過去の撮影現場が目に見えるよう・・・

実在の特撮

ゴジラやガメラ

ヒーローものだと
月光仮面
仮面ライダー
赤影なんかもあり
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