人情話が十話
「贈り物」
六十になる作十
一匹狼でその日暮らしをしてきたが
病に倒れ
その時優しくしてくれた同じ長屋に住む女に
命を張って恩返しをする
「うしろ姿」
酔うと誰彼かまわず家に連れてきてしまう六助
ある日物乞いと思われる老女を連れてくる
世間体もあり
追い出すわけにも行かなくなった六助とおはま夫婦
2人は老女の姿を
弟に押し付けてしまった今は亡き母親と重ねて見ていた
はたして老女の正体は?
「ちきしょう!」
病気の子供を置いて
夜鷹の仕事に出ていたおしゅん
医者に診てもらう金が欲しかったのだ
その日なかなか客がつかず
ようやく相手にしてくれたのは
紙問屋の息子万次郎
しかし彼は逃げた女の居所を知るため
有り金置いてきてしまっていた
おあしをもらえず
家に帰ってみれば
子供は手遅れに・・・
「驟り雨」
研ぎ屋の嘉吉
盗人を裏稼業にしていた
盗みを働こうかと言う夜
雨が降り神社の軒下で
雨宿りをしていた
次々と邪魔が入る
そして二十半ばの女と六つか七つの女の子
女の方は病人だった
今にも倒れそうな女
気遣う子供
見るにみかねて飛び出していく
「人殺し」
二年前に長屋に越してきた伊太蔵は疫病神だった
みんなが迷惑していた
彼に目をつけられないように暮らしていた繁太は
伊太蔵を亡き者にしようとする
「朝焼け」
賭場に通い
七両もの借金を作ってしまった新吉
彼が頼ったのは昔捨てた女
「遅いしあわせ」
おもんは飯屋の給仕をしている
弟の悪行のせいで
婚家を追い出され
今度は借金の方に売られそうになる
助けたのは飯屋に出入りしていた桶職人の重吉
「運の尽き」
たらしの参次と呼ばれている女好きの男
ある日米屋の一人娘おつぎと一夜を共にしてしまう
一晩限りと思っていたが
おつぎの父親で米屋の主 利右衛門が
参次を米屋に連れて行ってしまう
「捨てた女」
信助は歯みがき売り
何をするのも とろい女ふきを
同情から一緒に住むことになったが
他に女ができ
ふきを捨てる
しかしその女は亭主持ちで
ご赦免になり帰ってきてしまう
信助の懐にあるのは匕首・・・
「泣かない女」
錺師(かざりし)の道蔵
所帯を持っているのに
親方の出戻り娘お柳に好かれてしまう
女房と別れて一緒になってくれと言われ
その気になる道蔵
そのことを女房のお才に告げると
お才は素直に出て行ってしまう
「贈り物」
六十になる作十
一匹狼でその日暮らしをしてきたが
病に倒れ
その時優しくしてくれた同じ長屋に住む女に
命を張って恩返しをする
「うしろ姿」
酔うと誰彼かまわず家に連れてきてしまう六助
ある日物乞いと思われる老女を連れてくる
世間体もあり
追い出すわけにも行かなくなった六助とおはま夫婦
2人は老女の姿を
弟に押し付けてしまった今は亡き母親と重ねて見ていた
はたして老女の正体は?
「ちきしょう!」
病気の子供を置いて
夜鷹の仕事に出ていたおしゅん
医者に診てもらう金が欲しかったのだ
その日なかなか客がつかず
ようやく相手にしてくれたのは
紙問屋の息子万次郎
しかし彼は逃げた女の居所を知るため
有り金置いてきてしまっていた
おあしをもらえず
家に帰ってみれば
子供は手遅れに・・・
「驟り雨」
研ぎ屋の嘉吉
盗人を裏稼業にしていた
盗みを働こうかと言う夜
雨が降り神社の軒下で
雨宿りをしていた
次々と邪魔が入る
そして二十半ばの女と六つか七つの女の子
女の方は病人だった
今にも倒れそうな女
気遣う子供
見るにみかねて飛び出していく
「人殺し」
二年前に長屋に越してきた伊太蔵は疫病神だった
みんなが迷惑していた
彼に目をつけられないように暮らしていた繁太は
伊太蔵を亡き者にしようとする
「朝焼け」
賭場に通い
七両もの借金を作ってしまった新吉
彼が頼ったのは昔捨てた女
「遅いしあわせ」
おもんは飯屋の給仕をしている
弟の悪行のせいで
婚家を追い出され
今度は借金の方に売られそうになる
助けたのは飯屋に出入りしていた桶職人の重吉
「運の尽き」
たらしの参次と呼ばれている女好きの男
ある日米屋の一人娘おつぎと一夜を共にしてしまう
一晩限りと思っていたが
おつぎの父親で米屋の主 利右衛門が
参次を米屋に連れて行ってしまう
「捨てた女」
信助は歯みがき売り
何をするのも とろい女ふきを
同情から一緒に住むことになったが
他に女ができ
ふきを捨てる
しかしその女は亭主持ちで
ご赦免になり帰ってきてしまう
信助の懐にあるのは匕首・・・
「泣かない女」
錺師(かざりし)の道蔵
所帯を持っているのに
親方の出戻り娘お柳に好かれてしまう
女房と別れて一緒になってくれと言われ
その気になる道蔵
そのことを女房のお才に告げると
お才は素直に出て行ってしまう