不機嫌なムード

マセだしたころには　夢見ることも忘れて

街へ繰り出して　スカウトの目を逃れた

不特定多数の男たち　

モテない女なら山ほどいるわ

好き勝手にしていいのよ　

ねえ　わたしのことなら構わないで

馴れ合いのセリフなら　聞き飽きて　もういいの

不機嫌なムード

背中にまとわりつく手を　振りほどいて

しがみついた心が　身体中を湿らせて

不機嫌なムード

必死にまとわりつく手を　振りほどいて

しがみついた心が　身体中を溢れさせて

濡れた瞳を伏せるの

戯れのセリフなら　聞き飽きて　どうでもいいの

不機嫌なムード

背中に感じている視線を　振りほどいて

しがみついた身体が　さよならを切り出させる

濡れた瞳を伏せるの

暁

これまで　いくつもの困難を乗り越えて

どれだけ　いくつもの悲しみを乗り越えて

どんな逆境も　がむしゃらに生きてきた

あなたに出会って　これまでの自分がこっけいに感じた

違う心をしたあなたとの　ささいなすれ違い

同じ時間を感じていればいいさ　そばにいるだけで

暁

星降る夜が明けていく　

あなたへの気持ちは　きっとロマンス

暁

星降る夜が解けていく

あなたへの想いは　きっとこの夏へのロマンス

どんな試練も　しゃにむに生きてきた

あなたに出会って　これからの自分の可能性が増した

違う心をしたあなたとの　わずかな触れ合い

同じ空間を感じていればいいさ　隣にいるだけで

スピードを上げて進むうちに　時間が味方した

ありがとう　あなた

ありがとう　あなた…

Legacy

遥か未来へと　解き放つ想い

過去へと消えた　キミは今どこに

ルーツはいつも　生まれ育った故郷

どんなに離れても　いつまでも変わらない

受け継がれた意志は　僕の目鼻立ちの遺伝は

異国の者と言われても　プライドという誇りさ

Legacy

いつでも身一つで生きて行く　それが僕の流儀

原動力が僕を突き動かす　欲しい物は必ず手に入れる

どんなにかキミを想っても　もう戻れないけれど

愛してた

愛してた…

月光

蒼い月が　ふたりを見下ろしているわ

星々のまたたきが　雲間の上に輝く

誰も知らない小さな星が　生まれるわ

銀河ってきっと　わたしたちが生まれる前の故郷ね

果てしない想い　心の傷も癒えていく

限りない孤独　心の闇も消えていく

月光

どんなに愛し合っても　抱えきれない孤独がある

どんなに許し合っても　癒しきれない傷跡がある

さみしさに抱き合っても　本当のわたしをあなたは知らない

鏡に映し出された泣き顔を　あなたは知らない

さみしかったから　あなたを愛して

悲しかったから　あなたに涙を見せなかった

愛しているなら　月光の夜に躍らせて

どんなに彷徨っても　愛の国は見つからない

僕の胸の中の少年

出会ったころ　少年は　まっすぐに　僕を見つめ

しなやかな身体ごと　校庭で　中空を飛んだ

あのころの少年は　今はもう　

街を　風を切るように進みながら

数えきれない思い出に　瞳をとじて

振り返っても　虚しいノスタルジーに　顎を上げて

ただ一度　出逢っただけの　少女よ

彼女は　まだきっと　生きているけど　手を放した

僕の胸の中の少年

あのころの少年のフロンティアは　最果てのこの国

異国の少女は　少年を見つめたまま去って行った

僕の胸の中の少年

あのころの少年のユートピアは　最果てのこの国

ただ一度の別れが　二度と戻れないことを　教えた

あのころの少年は　今日もまた

街を　風を切るように進みながら

数えきれないほどの思い出に　感傷を振り切って

振り返っても　哀しいノスタルジーに　顎を上げて

恋じゃなく　愛じゃなく　すきだった

すきだった…