晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

2011年の本代

2012年02月25日 | 
年度末なので、レシートを整理。
2011年の本代は6万622円だった。ちょっと少なかったね。
去年は大物を買ってないからかな…。



第1位 文教堂 
 会社の近所にあるというのが大きいが、いろんな支店で買っているのも特徴。単価は低いが回数が多い。

第2位 BOOK1st
 2011年躍進か。最近新宿にできた大きな所についつい行っちゃうから…。

第3位 ジュンク堂 
 ああ、新宿店がなくなる! 今年の下落は確実か。回数は少ないが1回あたりの単価が高い。


★あっ、amazon分を忘れてた…。

最近の読書 2012年2月13日

2012年02月13日 | 
最近のお風呂本。



『世界を騙しつづける科学者たち 下』(楽工社/ナオミ・オレスケス+エリック・M・コンウェイ)。上巻も適当にはしょってしまいましたが、ようやく「下」です。タバコの副流煙、核心の地球温暖化の話です。人の名前とかアルファベットの組織名とか、読みづらいのですが、まぁ、読んどいた方がいいですね。今、気がつきましたが、タイトルが現在進行形ですね(怖っ)。


ソファー&寝床本。



『牡蠣と紐育』(扶桑社/マーク・カーランスキー)。紐育=ニューヨーク……読めん。。。

これは拾いものです! まだ読み始めですが、けっこうおもしろい感じです。人と自然の関係を、ひとつの都市の開拓と繁栄、そして人々に愛され続け、最後にはいなくなってしまった牡蠣から見る…という内容でしょうか? 本がソフトカバーだけどA5判と大きいので自宅で読んでます。

続いて電車本。



『ハチはなぜ大量死したのか』(文春文庫/ローワン・ジェイコブセン)。

有名なサイエンス・ノンフィクションですが、単行本の時はなんとなく買わずじまいでした。文庫になったので買ってみました。2006年からはじまった謎のハチの大量失踪話です。農薬なんだっけ? これも、案の定おもしろい感じです。とくに福岡伸一には興味がありません。

奇しくも3冊ともアメリカのノンフィクションですね。こういう本がどんどん出るのがすごいなあ…。


インターバル撮影test02 ~失敗編~

2012年02月11日 | 
テストでうまくいったので、さっそく夕暮れの雑木林でインターバル撮影を挑戦しました。

撮影間隔:20秒
撮影枚数:300枚+α
撮影モード:夜景モード
WB:太陽光
コマスピード:0.1秒/1コマ

天気はあいにく曇っています。林の中に三脚を立て、暗くなって灯る家の明かりを星に見立てようと思って、木々の向こうに家を配置。
撮影開始は16時40分。











とりあえず、youtubeへGO!

うーん、失敗。。。

それなりに焼けた夕焼けがまったく撮れていません。露出の問題ですね。街に合ってしまったので、空が飛んでしまいました。インターバル撮影とは関係のない、写真の基本ですね。空の面積が少ないので、雲などの変化がなく、全体にいまいち……。

明日の方が天気がいいようですし、リベンジです。

しかし、寒かった。本当はカメラを放置して家に帰ろうと思っていたのですが、ちょっとそれも気になるので、2時間近く雑木林に突っ立っていました。暗くなってくると、タヌキが出てこないかとも思ったのですが、早々に引き上げてしまいました。それでも冬尺蛾とおぼしき蛾が何匹も飛んでいて、そっちも気になります。やはりフユシャクは宵の口なのかな。

最近の読書 2012年1月

2012年01月21日 | 
年末年始はこの3冊でした。





『シャンタラム』上・中・下(新潮文庫/グレゴリー・デイビット・ロバーツ)。
12月に丹沢に山登りに行ったときに、避難小屋で読む用に新松田駅の駅前の小田急OXで購入したのが運の尽き。

上中下で3000円超という文庫。ま、おもしろかったですよ。
ある程度著者の体験がなければかけないようなリアルな話。こういうのは何ていうジャンルなんだろう? ミステリーでもなし、エンタメ小説?? 今のボンベイってどんな感じなのか、スラムってあるのか、マフィアは、、、あとを引くおもしろさです。長くて、ちょっとだれるところがありますが、おすすめです。



『ご先祖様はどちら様』(高橋秀実/新潮社)。前に読んだ『コンニャク屋漂流記』に続く先祖捜し物(?)。この人の本は何冊か読んでいますが、不思議な視点、ちょっとずれた感覚が好きです。やや狙っているというか作っているような気もするけど。

年末にちょっと実家に帰ったときに、うちの先祖のこと聞いちゃいましたよ。意外と面白いもんですね。。。父の母方の親類に、なんと原発推進派の町長がいたとか……。原発の話はなくなったんですが、道路とか学校とか整備されてウンヌン……。やばい話もありそうで、まさか親戚にそんなラインがあったとは。ネットで検索してみたのですが、分からないもんですね。。。現地に行って町史とか見るしかないのか……。

ガサガサするコサギ 【動画】

2012年01月10日 | 
自転車で髪を切りに行く途中、野川を渡るのですが、橋からのぞいたらコサギがガサガサやってました。
逃げないので動画を撮ってみました。

youtubeへGO!

白い鳥は、露出が飛んじゃいますね。これでもマイナス補正したのですが、足りなかったようです。

それにしても……なかなか魚は捕れませんね。頑張れコサギ!

いい洋書。

2011年12月20日 | 
洋書屋で発見。アマゾンで買おうかと思ったけれど、ま、出会いだし、即購入。

『Fieldwork』(Sanna Kannisto写真/aperture)。



本屋で5400円。帰ってきてアマゾンで見ると…4290円。。。。ま、いいよね。

熱帯雨林でのフィールドワークを写真集にした不思議な本です。フィールドは中南米ですね。
ハチドリやコウモリの美しい写真が出てきます。とにかくタイトル通り調査風景なども出てきて、それがなんとなくアートっぽくなっていて不思議な感じです。



白バックが多用されていますが、写真のように舞台装置込み……。ふむ。。。これまた不思議な感じ。

写真家は女性ですね。コウモリといっしょのセルフ・ポートレイトもありました。

北西ハワイ諸島を題材に以前ナショジオに掲載され写真集となった『Archipelago』もそうですが(これがまたいい写真集なんです)、
アメリカのネイチャーフォトには、白バック写真の伝統があるのでしょうか? あるいはポートレイトといった方がいいのかな?



いい本に出会いました。これだから本屋は楽しいですね。隣には中南米に住むオオハシという鳥の巨大博物画集も売っていました。




今週の電車本

2011年12月07日 | 


『世界を騙しつづける科学者たち 上』(楽工社)。

究極の御用学者の話です。まずはタバコの害をタバコ会社の意向によってうやむやにする話です。
今後、温暖化とか、酸性雨とかに続くようです。けっこうおもしろいです。

社会にとっての科学に対する距離感が変わらないといけないですね。
いや、科学に対する距離感と言うよりは、それを手段として使う人に対することか。。。

まぁ、今回のフクシマの件で明確に露呈したわけですが。

買っちまった…

2011年12月04日 | 
妻の希望で今更買ってしまった。

『深海』(晋遊舎)。

2008年の1月に原書を買って、その年には日本語版が出てたんだよね。小さくて、妙にダサいんだけど。。。



結局、少なくてもテキストがあるし、ま、しょうがないという感じで買っちゃいました。

そういえば『骨から見る生物の進化』(河出書房新社)も普及版がでてたな。。。
4095円だとうっ! あんなに高くて、でかくて、重くて、しかもテキストいっぱいだったのに!
意地でも買うまい。。。と思ったのですが。昔の自分のブログも見たらわたしがそれを希望していました。しかも買うって。

買うか……。

いい本。

2011年11月25日 | 
『メインの森をめざして』(平凡社/加藤則芳著)



加藤さんがアパラチアン・トレイル3500キロを歩いた日記。
分厚い。とにかく分厚い。

個人的には『雪豹』(めるくまーる社)とか、『富士日記』とか、ただひたすら歩く本とか、ずばり日記本とかけっこう好きです。
なので、この本もいいですね。著者が1日1日歩いて行くのと同じように、ゆっくり1日1日大切に読んでいます。

ぼくがメインの森を歩いたのは、もう23年も前。アメリカ東海岸のブナを見たくて旅しました。
なつかしい。。。
でも、本がそこまで到達するのは、、、メイン州がアパラチアン・トレイルのゴールだから、まだまだかかりそう。

著者の加藤さんは難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発病し、今は車椅子の生活だそうです。
そういう話を聞くと、1日1日大切に生きなきゃと思います。。。

昔読んだ、ジョン・ミューアを描いた加藤さんの『森の聖者』(山と溪谷社)もいい本だったなあ。

『首都圏生きもの記』

2011年11月20日 | 
通りすがりの本屋の理工書コーナーで発見。『首都圏生きもの記』(学研新書)。



森達也!? あの? 生きもの?? ということで速攻購入。
オウム真理教を描いた映画「A」「A2」などで著名な映画監督が生きもの。。。

登場するのはプラナリアとかノコギリクワガタとかイトミミズとか。
あぁ、この人も生きものが好きだったんだあ、、と思う。
けれど、WEB連載っぽく、ゆるくて、いい加減というか、適当というか字数稼ぎの文章というか、まぁ、適当な本だね。

多少、森さんらしい(?)視点もあるけれど、それを単なる脱線と言ってしまえばそれまでだし。


読了読了。

2011年10月26日 | 
『梅棹忠夫 未知への限りない情熱』、そのままいっきに読了。おもしろかったです。こんなに分厚い本をこの勢いで読んだのは久しぶりです。

お次はこれ。



これも昨日買って、かなり斜めに読んでさくっと読了。『雪男は向こうからやって来た』(角幡唯介/集英社)。
うん、うまい、うまい。『空白の五マイル』もそうだったけど、この人はうまいね。感心した。
これもなかなかおもしろかったです。

個人的には、雪男というか、ユキヒョウ探しとか行きたいな、と別なことを考えました。『雪豹』を読み直すか……。

最近の読書 2011年10月19日

2011年10月19日 | 
お風呂本はこれ。半分以上読みました。



梅棹忠夫という人もそうだけど、登場する今西錦司とか川喜多二郎とか吉良竜夫とか、はたまた本田勝一とか(すべて敬称略)、なんかこう…すごいなあという感じ。

でも一番すごいと思ったのは、梅棹忠夫評伝を書くと言うことは梅棹自身のことだけではなく、とりまく彼らを書くことでもあり、その時代の世界状況やら社会やら大学やら、さまざまなことを租借しなければ、評伝は書けない…という恐ろしい事実。だって、たとえば生態学とは民族学とはなんぞや…ということをシンプルにまとめつつ、その時代の現状を整理するわけですから。

この著者はすごいなあ。。。よく書けたなあ…というのは率直な感想。中身をどうこういう教養がわたしにはないので何ともいえませんが、単純にすごい本だと思いました。



最近の電車本はこれ。『イカの心を探る』(池田謙/NHK出版)。いやあ、これはおもしろいです。

以前、『ダンゴムシに心はあるか』という本を読んだのですが、まぁ、おもしろいというか、きわめて論理的な学者が、前提条件を明確にして、言葉の定義をパキパキとして、サクサク話が展開し、いつの間にやら言いくるめられるように展開する論理がちょっとうんざりの1冊でした。議論したら絶対勝てない感じ(議論なんかできないですが)。



頭の悪い私のような読者は、「ほほう」と思いつつ、どこかでその前提とか定義にぼんやりと違和感を感じ、「そもそも心ってそういう定義でいいんだっけ」的な感じになる本でした。

一方、この本はそんなこともなく、現状そこまで読み進んでないのですが、単純にイカの生態やら行動やらが語られて、生き物本として素直におもしろい感じです。あとは肝心の「心」にどう迫るかですね。

ま、心はあるに決まっているのですが…。ダンゴムシにもイカにも。

最近の漫画

2011年10月02日 | 
最近、妻が友人から推薦されたこれを読んでいます。





『市川春子作品集 虫と歌』(講談社)
『市川春子作品集Ⅱ 25時のバカンス』(講談社)

SFファンタジー……というと微妙な違和感がありますが、ま、SFでファンタジーかな、やっぱり。

両方とも変な生き物が出てくる点がいい。
ちょっと気持ちが悪いお話がきれいな絵で展開。
なんていうの、、、兄姉愛? ちがうな。ま、ちょっと禁断ぽい感じ?

これも講談社か。漫画は講談社だなあ。

最近の読書 2011年9月

2011年09月26日 | 


けっこうおもしろかった。
『コンニャク屋漂流記』(星野博美/文藝春秋)。
いわゆる自分のルーツ探し……と言ってしまうとそれまでですが、不思議であたたかいお話です。後半、古文書的なものの引用が増え、ちょっとしんどい場面もありましたが。

で、星野博美という人はおもしろいなあと思いこれを購入。



『のりたまと煙突』(星野博美/文春文庫)。
『コンニャク屋…』への布石も含まれた短編エッセイ集。全体にちょっと暗い感じ。やっぱりそのときの著者の人生、あるいは世の中、、、あるいはあるいはその世の中に反応する著者の心もちを反映しているんだろうなあ。。。



『梅棹忠夫 未知への限りない情熱』(藍野裕之/山と溪谷社)。
これは……決定版かな。分厚くて、まだ全然進んでませんが。