黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

元を取った気分

2018-01-19 | 日記

上野駅不忍口を出て京成電鉄脇にある公園入り口の階段を登っていく。
この階段 似顔絵書きのオジサンと作品が石段の下からてっぺんまで並んでいたものだが 今は上り口に見える独りだけ。 自分は何度も通ってるけどマズくてどうでもいい顔をしてるので描いて貰いたいと思ったためしがない。 描いて貰いたい人が減ったのか規制がかかってるのか解らないけど昔の独特な雰囲気が上野にお似合なので寂しくなったものだ。 
登りきってから休まないで西郷像に向う階段にとりかかる、 階段の奥行きが広いので大股で登っていくと結構疲れるもので なんとかノンストップで頂上にたどり着く。
西郷さんを横に見ながら少し先を歩いてると梅の花が開いている、 寒い中に趣のあるもので日本酒で一杯やりたくなるものである。

  

  上野公園の梅と 展示会場入り口

階段登りを楽しんでから辿りついたのは西洋美術館の「北斎とジャポニスム」展。 平日なのに入場券売り場では15分位い並んで券を買う。 残念ながら65才以上の割引はなくて一般料金の千6百円を支払う。
混んでるので人の頭の後ろから隙間を探しながら鑑賞、空いてる箇所があると素早く入り込んで近で見る。
300点の展示だそうで 何時も思うに絵は瞬間芸的。 映画、小説を300点みたら一週間でも終わらない、此処では一点で家が建つような絵ばかりを1時間ちょっとで見終わってしまい とりあえずは見たという実績が出来る事にはなる。
相変わらずオバサン連中が多くて 思ったより良かったわ の声が聞こえる。たしかに北斎にはゴッホの他 モネ、ドガ、セザンヌ、ロートレック、、が傾倒してたみたいで 彼らの絵がここで見られて千6百円、充分に元を取った気分だ。