テレビ100分de名著で夏目漱石の小説「三四郎」を取りあげていたので見てみる。
中学生の頃に映画や漫画でみた柔道家の姿三四郎は大技 山嵐を武器にカッコいい活躍振り、悪がき連中には人気があったものだ。 漱石の三四郎も同じ様な活劇をと期待して読んでみたら コチラの三四郎は男と女の話でつまらし解らないので途中で放り出してしまったのを思い出す。
大人になって勤めが東大に近い時期があり三四郎池には時々行って 畔に立つと読みかけの本の事を思い出す。 訳もわからづに立ってるのも情け無いので読み返してやろうと思っていたらこの歳になってしまった。
映画007「ロシアより愛をこめて」からラストシーン
テレビの中で講師がこの小説はオクテの三四郎への応援小説だと解説すると 司会の伊集院が星飛雄馬、矢吹丈、フーテンの寅さんを例に出して童貞力、童貞的な人物だ と話し、講師は漱石は結婚はしたけど生涯童貞的だと解説する。 これで小説の中身がなんとか解った様に感じられた。
柴又に行った時 オバサン連中から寅さんだ寅さんだと呼ばれてまんざらでもなかったのを思い出す。 この話をすると寅さんより少しは男前だよ と慰める様な事を云われるけど そのまゝで十分嬉しいし 童貞的とは意外とカッコいいものだ。 俺は独り者だしこの際 生涯童貞的で行きたいとあらためて思う次第だ。