波の音が 心を打つ夜は
しずかに独り たゆたっていたい
運が悪かったとそれだけで
すませられたら いいのだけれど
悲しみの海 なぐさめの月明かり
揺られ揺られて この舟はどこへ行く
月の光が 胸を射す夜は
なにも考えず うつろっていたい
自分を恨んでみたところで
なにも変わらないと わかってるけど
諦めの夜 なぐさめの星明かり
流れ流れて この舟はどこに着く
夜空の灯火《ともしび》は誰のため
凍える手に息を吹きかけても
悲しみの海 なぐさめの月明かり
揺られ揺られて この舟はどこへ行く
この舟はどこに着く