過橋米線(ゴーチャオ・ミーシェン)は昆明の名物料理ということになっている。
米線は米粉の麺。ちょうど日本のうどんのように、雲南ではポピュラーな麺だ。街のあちらこちらに米線屋がある。米線のなかでもとりわけ豪華なのが、過橋米線(ゴーチャオ・ミーシェン)。豚肉、鶏肉、鶉卵、葱、ザーツァイなどなど具沢山だ。
先に具と麺が用意され、それからあつあつのスープが運ばれてくる。スープに具を入れて、最後に麺を放り込んでかきまぜれば過橋米線のできあがり。
過橋米線の発祥の地となったのは、実は雲南省南部にある蒙自という町だ。
科挙の受験勉強に励む夫のために、妻が橋を渡って豪華な米線を届けたという伝説が由来なのだとか。スープに麺を入れて持っていったのでは麺が伸びてしまうので、このようなインスタント形式になった。一杯十八元也。
ごく庶民的な米線店なのだけど、ショータイムがあって、民族衣装の踊り子たちが踊っていた。
雲南の少数民族は銀飾りを好む。昔は、孫娘が生まれた時から、お婆ちゃんがこまやかな刺繍の入った衣裳を縫い続け、嫁入りの時に孫娘に贈ったそうな。