子供の頃、サンテレビ(神戸)で再放送していたスタートレックのオリジナルシリーズをよく観ていた。
もちろん、吹き替え版だ。
子供の頃の刷りこみのせいか、今でもスタートレックの登場人物は日本語を喋るものだと心のどこかで思いこんでいる。カーク船長も、ミスター・スポックも、ドクター・マッコイも、日本語で話してくれないとどうもすっきりしない。映画版・スタートレックを初めて観た時、やけに恰幅のよくなったカーク船長が英語を話すものだから、びっくりして腰を抜かしそうになってしまった。それまで、カーク船長が英語を話すものだとは思いもよらなかった。もちろん、論理的に考えれば、スタートレックはアメリカのドラマなのだからカーク船長が英語を話すのはごく当たり前の話だし、英語を話すカーク船長もそれはそれで格好いいのだけど。
そういうわけで、スタートレック・シリーズのDVDを観る時は、必ず吹き替え版と原音声版を両方観ることにしている。音声が違えば印象もいささか異なったものになるから、両方のバージョンで楽しめる。スタートレック・シリーズの吹き替え版の声優さんたちは役作りに力を入れているようなので、彼らの声の演技も聞きごたえがある。
なんだか、一粒で二度おいしい。