おかっぱ頭とモンゴリアン

ヨーロッパに行くと必ず遭遇します
しかも、いちにどではすみません
だから、もう慣れました


彼ら、彼女にしても純粋に
覚えたての外国語を披露したい、
国際交流、そんな思いでしょう


「アニョハセヨ～」または
「ニイハオ」

少し照れながら、ニッコリ満面の笑顔でこう私に
投げかけます

私も、かえします
完璧な発音で
「アニョハセヨ～」または
「ニイハオ」
笑顔です、もちろん

相手は、かなり良い気分で去っていきます

その背中を見送りながら、毎度つぶやきます
私、日本人なんですけど・・・

アイデンティテイとか、そういうことではないのです

おわかりでしょう
私、いわゆるモンゴリアンの顔立ちです
欧米に行くと
たいがい韓国人か中国人に間違えられます
もう慣れました


今日、兵庫県立美術館に行きました
「Reiko展」が開催されています
ご存知、岸田劉生の「麗子像」のことです

初めて、美術の教科書を開いた時
目に飛び込んできた絵
「麗子像」でした

当時の私は
無理やり父に散髪され、ざんぎりのおっかぱ頭に
りんごのほっぺ
典型的、田舎娘
あだ名はこけしでした
が、この教科書を手にして
私の新たなあだ名は、これに変わる日は近い、と
自身で確信したものです

はい、麗子
ずっと親近感を持ってきました、
小学校で初めて目にして以来

久しぶりに、かの名作「麗子像」を前に・・・
違和感
もう、おかっぱ頭でもなく、あから顔でもなく
すっかり大人（オバサン）の自分がいました

絵の中の麗子はあの頃のままでした

▼下見レポート「農悠舎王隠堂」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/theme-10018600168.html

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