アラスカで滞在したノースフェースロッジ。
ここには日本の一昔前のユースホステルのような雰囲気があり、
宿泊客はまるで「家族」か古くからの友人のように迎えられます。
そのなかでの伝統のひとつが、「Today's Highlight (今日のハイライト)」。
夕食後、グループごとに、それぞれが過ごした今日一日のハイライトを皆の前で発表するのです。
アラスカとはいえ、そこはアメリカン。
皆、ユーモアたっぷりに身ぶり手ぶり交えての話しっぷり(しかも当然、英語なわけで)、
添乗員にとっては、これが楽しみでもあり、プレッシャーでもあり・・・。
だから、その日のハイキングが終わったとき、
ガイドをしてくれたドリューがちょっと心配げに聴いてくれました。
「ハイライトは大丈夫? 自分でやる?」
「ノープロブレム、自分でやる」と、私。

(ガイドのドリュー)
ノープロブレムと大見得をきったのは、ネタがあったから。
やはり英語以前に、ネタがなければ話になりません。
以下は私のトゥデイズ・ハイライトです。
********
今日の私たちのハイライトは、
南へと渡っていく“Sandhill Cranes”(カナダヅル)の群れを見たことです。
日本語ではこの鳥のことを“ツル”と呼んでいます。
ところで。
私たちのグループの中にも別のツルがいます。
(ここで打ち合わせもしていないのに、ツルさんがちゃんと立ち上がった!)
ツルグチさんという苗字なので、みんなから「ツルさん」「ツルさん」と呼ばれているのです。
ハイキングの途中、ワンダーレイクを見下ろす小高い丘を歩いていたときのことでした。
丘のてっぺんに簡易トイレがあったので、ミスター・ツルがひとり離れてトイレに行きました。
その間わたしたちは先に進み、しばらく行くと、ガイドのドリューが突然足をとめました。
シーッと静かに耳を澄ますように合図します。
…クォウ…クォウ…
と、かすかに聴こえます。でも姿が見えません。
“Sandhill Cranes. They are migrating to the south.”
(カナダヅルだよ。秋になると南へと渡っていくんだ)
と空の向こうを指さしてくれる方向に目を凝らすと…

きれいなV字型を描いて、群れになって飛んでいくのが見えました。
でも遠すぎて、小さな黒い点でしかないので、見つけられない人も多く、
「え、ツルはどこ?」
「ツル見えへん」
「ツル見たい~!」
とやっているところに――。
トイレを終えたミスター・ツルがひょっこり現れました。
全員で、「このツルとちがう~」
――これが、私たちのトゥデイズ・ハイライト、“ミスター・ツル・ストーリー”でした。
********
関西感まるだしのトゥデイズ・ハイライトでしたが、けっこう受けて快感でした!
つるさん、ネタをご提供いただき、ありがとうございました。
****************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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ここには日本の一昔前のユースホステルのような雰囲気があり、
宿泊客はまるで「家族」か古くからの友人のように迎えられます。
そのなかでの伝統のひとつが、「Today's Highlight (今日のハイライト)」。
夕食後、グループごとに、それぞれが過ごした今日一日のハイライトを皆の前で発表するのです。
アラスカとはいえ、そこはアメリカン。
皆、ユーモアたっぷりに身ぶり手ぶり交えての話しっぷり(しかも当然、英語なわけで)、
添乗員にとっては、これが楽しみでもあり、プレッシャーでもあり・・・。
だから、その日のハイキングが終わったとき、
ガイドをしてくれたドリューがちょっと心配げに聴いてくれました。
「ハイライトは大丈夫? 自分でやる?」
「ノープロブレム、自分でやる」と、私。

(ガイドのドリュー)
ノープロブレムと大見得をきったのは、ネタがあったから。
やはり英語以前に、ネタがなければ話になりません。
以下は私のトゥデイズ・ハイライトです。
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今日の私たちのハイライトは、
南へと渡っていく“Sandhill Cranes”(カナダヅル)の群れを見たことです。
日本語ではこの鳥のことを“ツル”と呼んでいます。
ところで。
私たちのグループの中にも別のツルがいます。
(ここで打ち合わせもしていないのに、ツルさんがちゃんと立ち上がった!)
ツルグチさんという苗字なので、みんなから「ツルさん」「ツルさん」と呼ばれているのです。
ハイキングの途中、ワンダーレイクを見下ろす小高い丘を歩いていたときのことでした。
丘のてっぺんに簡易トイレがあったので、ミスター・ツルがひとり離れてトイレに行きました。
その間わたしたちは先に進み、しばらく行くと、ガイドのドリューが突然足をとめました。
シーッと静かに耳を澄ますように合図します。
…クォウ…クォウ…
と、かすかに聴こえます。でも姿が見えません。
“Sandhill Cranes. They are migrating to the south.”
(カナダヅルだよ。秋になると南へと渡っていくんだ)
と空の向こうを指さしてくれる方向に目を凝らすと…

きれいなV字型を描いて、群れになって飛んでいくのが見えました。
でも遠すぎて、小さな黒い点でしかないので、見つけられない人も多く、
「え、ツルはどこ?」
「ツル見えへん」
「ツル見たい~!」
とやっているところに――。
トイレを終えたミスター・ツルがひょっこり現れました。
全員で、「このツルとちがう~」
――これが、私たちのトゥデイズ・ハイライト、“ミスター・ツル・ストーリー”でした。
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関西感まるだしのトゥデイズ・ハイライトでしたが、けっこう受けて快感でした!
つるさん、ネタをご提供いただき、ありがとうございました。
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