銀ステの原点ともいっていい、ツアーです。
本日は、船場のモンスター建築「綿業倶楽部」の見学会。
私が、モダン建築という言葉を知ったのは、もう10数年以上も前のこと。
滋賀県近江八幡に行く、まぁまぁ平凡なツアー。
昼食時間に、少し間がありそうで、時間調整にどこか立ち寄れる場所……と、
いいガイドブックに出会いました!
あの頃、ネットで検索は、まだまだ未熟でした。
なので、そのころの主流であった紙媒体のガイブックを頼りに、
特集記事として、知る人ぞ知る的に案内されていた場所、
それがヴォーリズ建築の住宅街でした。
当時、もちろんヴォーリズなんて知りません。
(誰?当時の無知なる私の話ですが)
もっというなら、水郷めぐりとか、近江牛とか、
ザ・観光地に来て、よう分からん人の建てた家見て、
誰が喜ぶの?と懐疑的な私。
でも、その日のハイライト、昼食場所の時間にあわせるべく、
仕方なーく、案内したハイカラ住宅街。
にわか知識の、稚拙な添乗員のとほほな案内なのに!
お客様の反応に驚きました。
「こんなとこ、知らんかったわー」
「一番良かったー」
あの日からです。
モダン建築が、観光資源になると確信したのは。
これまで、旧甲子園ホテル、神戸女学院、
六甲界隈のヴォーリズ建築、もちろん東京のお屋敷めぐりまで、
最近では、加西の多木浜洋館と、
多くのモダン建築をご紹介してきました。
今や、観光資源として、すっかり確立された分野となっています。
きっかけは、ヴォーリズでしたが、
私の、この分野の原点は、紛れもなく船場「綿業倶楽部」です。
最近は、朝ドラの影響(朝が来た)で、大手旅行社も押し寄せる観光地。
見学者も、年間スゴイ数に上るのだとか。
でも、担当者の方は、あの頃のままで、、、
予約の取れない、人気の施設になっても、
「ああ、〇〇さん、当時から、ありがとうございます」と、
ちょっぴり、昔のよしみで^_^都合をつけてくださいます。
そんな余白も好き。
私が、明治、大正、昭和と、残されたモダン建築にひかれる理由。
関わった多くの人に男前が多いってことです。
もう、すみません。
毎度どうでもいいのですが、私が思う男前は、シンプルです。
「超ええかっこしい」
あの時代だから、誕生したのかもしれませんね。
気骨とか気概とか。
自身の稼ぎを、後世のために投げ出す、その心意気。
最近、結構好きかなと思っていた、メディアをにぎわす有識者。
稼いだお金は、すっかり自身のために使い切ると言い放つ姿。
多分、経済活性化のため、お金は残してもあきませんよ、の、
警鐘だったのでしょうが、ちょっぴり興ざめしました。
でも、これも時代ですね。
かつて東洋のマンチェスターと呼ばれた船場。
大阪城の再建に投じられたお金よりも高額の、
個人の寄付で、破格の金額で建てられ「日本綿業倶楽部」。
後世に残したい、伝えたい、その思いがいっぱい詰まった、
奇想の建築博物館です。
今回もたくさんの方にご参加いただいたのですが、
お客様のお顔ぶれを見て、思いました。
皆さま、若き頃を思い出しておられるのですね。
目まぐるしくも、変化に富んだ、あの時代の、
そこに立つご自身を?
または、その当時の超男前を。
裏返せば、とびっきりのアホ。
ええ格好しいの男前に私も会ってみたかったなぁ、
モダン建築を見学すると、いつも思うことです。
誰よりも商才あって、でも最後は金勘定でない、
損得は、結局イコールっていう、
なんでしょう、
あれ、これってマザーテレサのギブアンドテイクに近いかも。
人のため。
これは、訳すと
自分以外のため。
私は、もはや男にはなれませんが、
商売をする限り、私が好きだと思える男前でありたいなと。
今年もラストスパート、
頑張れそうです。
私のバイブルです。
******************************
銀のステッキ師走の日帰り旅行、ぜひご一緒下さい。
詳しくは、コチラをご覧ください。
******************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin.st.com
*******************************