銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

花火と海水浴とローマ字のある熱海

2024年08月14日 | のほほん同志Aの日常

「ちょっといいですか?」

お弁当タイムに、あるスタッフが、いつになく真剣な表情で切り出しました。

「きのう、珍しく、子供の夏休みの宿題を見てやっていたら、
 うちの子、ローマ字がぜんぜんわからないみたいで」

「どうしたもんでしょう。
 あと何年かしたら、英語も始まるし…」と思案顔。

お子さんは、小学3年生。
ローマ字の授業が始まって、つまずいているようです。

「たしかに、ローマ字と英語が一緒になったら、ややこしいもんなぁ」と実感がこもったのは、
ちょうど熱海の「ホテル ニュー アカオ」帰りだったから。

ホテル ニュー アカオといえば、昭和レトロの雰囲気を色濃く残す、人気のホテルです。







ホテル ニュー アカオ(上空より)

英語で書くなら、Hotel New Akao ?

たしかに、英語とローマ字、混在です。

でも、もともとの名前は、こうだったようで・・。



(もぐら風呂というのは何なんでしょう。気になります。)


さて、ローマ字といえば、ヘボン式。
ヘボンとは、幕末に来日したアメリカ人の宣教師、だそうで、
伝道の傍ら、最初の和英・英和辞典を完成させました。
そのときに用いたのが、ヘボン式ローマ字と呼ばれるローマ字の綴り方です。

ヘボンさん、横浜に居を構え、30年あまり、日本に暮らしていたそうなので、
熱海にも足を伸ばしたかもしれませんね。

何をしに?
温泉がてら、海水浴に。



でも、当時、熱海で海水浴を楽しむ人は少なかったはず。

欧米発である海水浴の習慣が日本人に広まっていくのは、明治以降のことで、
当初はレジャーではなく、塩水に浸かる医療行為と捉えられていました。

熱海といえば、新婚旅行や海水浴、という発想は、割と新しいのかもしれません。
いや、もちろん古いですが、、。


さてもうひとつ、熱海といえば、花火です。

今回は、ホテル内の観覧席から楽々見学。



熱海の夜景を背景にしたテラス席。



一方、こちらは空調も効いて快適な屋内席。
私たちは、こちらで見学しました。

花火に無くてはならない「音」はマイクで拾って、
スピーカーで室内に流してくれるという「親切」(過保護!)ぶりです。



日本のお家芸のように思われている花火も、
もともとは、中国の狼煙が起源。
それがヨーロッパに伝わって、観賞用の花火に発展したというのが一説です。

昭和レトロなホテルと世代を同じくする私が、
生まれた頃から当たり前にあったモノや文化や習慣も、
もとをたどれば、海を渡って伝わってきたものばかり。

そして今や、人も大勢、海を越えてやってきます。

この夜、観覧席では、外国のことばも飛び交っていました。

・・どうやら、中国からのお客さん?

行程表、あるいはホテルの予約画面か何か、見せてもらえばよかったな。
ホテル ニュー アカオ、どう表記されているのか、ちょっと気になります。

やっぱり、Hotel New Akao? (ローマ字、必要ですね。しっかり覚えましょう)

あるいは、赤尾大飯店 とか。 (元祖・漢字の国ですから)


でも、ホテルの売店で、売れに売れていたのは、このTシャツでした。




 

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