「1月に来たときは・・」
「こないだ来たときは・・」
「十日前は・・」
と、何度言ったことでしょう。
今回、ほぼ10日ぶりの、信州美ヶ原・王ケ頭ホテルの再訪となりました。
この10日あまりで、景色が一変していました。
なにがって、雪、雪、雪!
関西まで大雪となった1月下旬の大寒波で、美ヶ原にもたっぷりの雪。
ホテルのある2000mの美ヶ原山頂へと向かう道中の風景。
格子状の柵もごらんのとおり。
もちろん、雪上車にも乗りました。
10日前と同じルート、同じアクティビティなのですが、
気温、景色、頬にあたる風、
雪上車のこのタイヤから体に伝わってくる振動、、などなど、やはり違います。
どっちがどうというのではなく、別の体験、別の時間。
もう十年以上も前に訪ねたオーストラリア・タスマニア島の記憶がふいによみがえりました。
5泊6日で50キロあまりを歩くオーバーランドトラック。
もう数十回は同じルートを歩いたというガイドさんが、こうおっしゃったのです。
「天気や木の具合や花や、毎日違うから何度歩いたって飽きることはない」
王ケ頭ホテルで働くスタッフの皆さんも、
きっとそう感じていらっしゃるのだろうなと思いました。
毎日、新しい。
でも、変わらないものもあります。
季節ごとに変わる夕食のメニューのなかで、変わらぬ定番、イワナの塩焼き。
これがお目当てという常連客も多いそう。
ちなみに個人的には、前回もテーブルを担当してくれたベトナム人のズックさんが
「おかえりなさい」とふたたびテーブル担当で迎えてくれたこともうれしかったです。
(写真がなくて残念。前回のお客さんは、いっしょに撮ってもらっていました)
そして翌朝は、一面の雲海!
小さく富士山も見えています!
できることなら、このままもう一泊して、移りゆく風景を見ていたい。
そして、なんと4連泊まではメニューを変えてくれるという
夕食・朝食をいただきたいところでしたが、・・タイムアップ。
もう、山を下りる時間。
でも、最後まで素晴しい風景が待っていました。
下山すると、別世界。
でも、国宝・松本城の第二天守のすぐ左に写っている雪山、
あれが王ケ頭なのです。
さっきまであの場所にいたんだなぁ、と後ろ髪ひかれながら信州をあとにするのも毎度のこと。
さて、次の再訪はいつになることでしょう。
春夏秋冬、どんなお天気だったとしても、
そこではきっと初めての風景が待っています。
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