銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

鉄子とボブ・ディラン

2009年11月19日 | のほほん同志Aの日常
鉄道に目がない女性を「鉄子さん」と呼ぶそうです。
そこまでではありませんが、線路にはなぜか、心惹かれます。

通勤電車の定位置は、先頭の車両の最前列。
窓にへばりついて運転士さんとほぼ同じ目線に立ち、
どこまでも先へとつづく線路を眺めるのが、
毎朝の小さな、でも確実に出会える楽しみです。

朝陽を受けて、街がかがやく青空の日。
ガラス窓に雨粒が絶え間なくたたきつける雨の日。
BGMはいろいろ試したあげく、ボブ・ディランがよく似合います。

右に左に蛇行しながらスルスルと伸びていく線路に、
ボブ・ディランのあの歌声とハーモニカがかぶさって
アメリカのロードムービーを見ているような懐かしさに浸れるのです。
(実際にはロードではなく、レイルなわけですが…)

さて先週の日曜日、
役割を終えたかつての線路、
つまり廃線跡をお客さまとともに歩いてきました。

武庫川渓谷を右手に見ながら、
昭和61年までは現役だったという単線の枕木を踏み、
赤い鉄橋を越え、懐中電灯のわずかな光をたよりに、
真っ暗なトンネルをくぐり抜けた先には…
この季節ならでは、紅葉のトンネルが待っていました!

実はこちらの廃線跡、歩くのはもう5~6回目なのですが、
「鉄子さん」一歩手前の私にはたまらないルート。

お客さまとのわいわいお喋りをBGMにした廃線歩きは、
映画『スタンド・バイ・ミー』の小冒険のようで、
ひとり聴きこもるボブ・ディランを上回る楽しさでした。


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