銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

氷見の寒ブリツアーの後日談

2019年01月22日 | 眼力Kの圧、ハンパない

お腹いっぱいの寒ブリツアーからもう1週間経つのか、おいしかったな~なんて思っていたところに

ご一緒したお客様から手紙が届きました。

なんというタイミング。私の心の声が聞こえたのかしら。

そのお客様というのは、結婚50周年の金婚記念旅行として今回、寒ブリのツアーにご参加してくださいました。

特別な日に銀ステを選んでいただけたのは私としてもとても嬉しかったです。

お客様からの手紙には、

(旅行の最後にお配りするアンケートの「最近感動したことは」という質問があるのですが)

その時は思いつかなかったけれど帰宅後とても感動する出来事があったので聴いてください。

さらに、神戸新聞の「いいみみ」に電話をしたら1/17の紙面に掲載されました。

とコピーを添えて届けてくださいました。

とても素敵なエピソードでしたのでお客様にお願いして根なし草にも掲載させていただきました。



「黄のバラ」を50本

16日は結婚して50年目で、記念に富山県氷見市へ旅行してきました。

楽しみは刺身や天ぷら。しゃぶしゃぶ、すしの寒ブリのフルコースです。

1泊して、帰りの電車が京都へ着くころ息子の嫁から電話があって

「家に行ったけど、誰もおらんかった」

息子には記念旅行の話をしていましたが、嫁には伝わっていなかったよう。

金婚記念に「金のバラ」ならぬ「黄のバラ」を50本持ってきてくれてたんです。

うれしいて、今、部屋で輝いています。



 とても心温まるエピソードに私もほっこりした気持ちになりました。

ありがとうございます。

そしてお嫁さんのとても粋な計らいに私もお客様に感動していただける添乗員になれるよう

ますます邁進しなきゃと刺激を受けたのでした。

 

 

 


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北日本は今日も雪でした

2019年01月20日 | のほほん同志Aの日常

宝塚でその名を知らぬ人はほぼいない、
郷土史家の田辺眞人先生を当社ツアーの講師にお招きしたときのこと。

「宝塚市の知名度、あげてくれてるの何か知ってますか。
 歌劇? そんなもん、おっちゃん連中は興味ありません。
 それよりも――宝塚トンネルです。
 これまでは毎日、ラジオで、
 『宝塚西トンネルを先頭に渋滞8キロです』って町の名前を宣伝してくれてたわけです。
 新名神の開通でそれがなくなるわけやから、宝塚市はもっと、危機感もたなあきません。」

なぜか、田辺先生のそんなことばを思い出していました。
それぐらいに、この一週間、注意して見ていた天気予報は連呼していました。

「北日本は明日も雪でしょう」
「北日本は朝から吹雪でしょう」

そんな「北日本」に行ってきました。

ツアーの添乗ではありません。
個人的衝動というやつです。





さて、北日本のどこへ行っていたのでしょうか。



この建物、銀のステッキのお客さまは、かなりの方が訪れているはず。
もちろん、夏にですが。









夏にご一緒した方は、もう、お分かりですね。
毎月、花火のあがる町、秋田・大曲。

毎年、八月最後の土曜日には、雄物川の河川敷で
「全国花火競技大会」が行われます。


「この時期は、じっと辛抱の季節なんです」

雪景色に浮かれ気味の私に、北日本の方は、そう仰いました。

この冬を乗りこえて、夏の、あの熱気と賑わいがあるのですね。


きのう、雪のない関西に戻ってきました。
全国ニュースで、天気予報が、また言っています。

「北日本は明日も吹雪でしょう」

来週あたりから、北日本への添乗がつづきます。
しばらく、天気予報から目が離せそうにありません。


1/24(木)~1/26(土) 津軽ストーブ列車と八甲田の樹氷

2/3(日)~2/5(火) 白銀の馬追いとジュエリーアイス

2/6(水)~2/8(金) さっぽろ雪まつりと冬の旭山動物園


<まだ間に合うツアーもあります。お問い合わせ下さい!>


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バス旅行、ハンドメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
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「公平さ」の真逆にあるもの

2019年01月18日 | のほほん同志Aの日常

旅行業に携わって間もないころ…
年下の先輩からピシャリと言われたことがあります。

「添乗でお客さまに接するときに、いちばん大切なのは、公平さです」

たとえばバスの座席の前後、飛行機の席の窓側・通路側、ホテルの部屋からの眺め…。

どうしても、いわゆる「良し悪し」が出てしまいます。
それを、たとえば泊数の長い海外ツアーなどの場合では、
以前にお席が前だった人は、翌日はうしろにするなどして、
ツアー全体でのならしとして「公平」にするのが大切なのだ、とそう教わりました。

それはそれで、「正しい」と思います。
事実、長らくそうしてきました。

でも、銀のステッキ旅行で長くお客さまと接するようになってから、
そうした「公平さ」をさほど気にしなくなったことに気づきました。

もちろん、先の例のような場合は、配慮はするのですが、
公平にしようとするあまり、お客さんをひとくくりに考えて接してしまうほうが
なにかと問題が多いからです。

たとえば、今年の初詣のツアー。
お正月休みだったこともあり、銀ステ世代にははるか手前の
お若いお二人組のご参加がありました。

お詣りのとき、その方たちだけは、自由参拝していただきました。

「私たち、あとからぼちぼちまとまっていきますから、
 とりあえず一時間後にここに集合ということで」

のこりの十名あまりの方は、がっちりまとまって歩きました。
(それでも、おひとりの方が、あやうくはぐれかけました)

結論。
一律に「公平」に接していればよかったときのほうが、ずっと簡単でした。

「添乗でお客さまに接するときに、いちばん大切なのは…」

今の私なら、後輩にどういうでしょうか。

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94歳のHの生きる喜び、それは

2019年01月17日 | Hの生きる喜び、それは

うちのばーちゃんは大正14年生まれの94歳
じーちゃんを亡くしてからも、ずっと元気に暮らしています

とは言え、いよいよ足元もおぼつかなくなってきたので
少しでも元気なうちに旅行にでも連れて行ってあげようか、ということになり
先週末、父母、そしてばーちゃんと、4人で温泉旅行に行ってきました

ばーちゃんにとっては、久しぶりどころか何十年ぶりかの旅行
じーちゃんが大の旅行嫌いで、何かと厳しいじーちゃんが元気な時は
一切外に出してもらえなかったのです
でも、ばーちゃんは出かけるのが大好きで、この日を楽しみにしていた様子

車で1時間以内で行ける、東吉野の温泉にしました
「ここ、婦人会で行ったわ。湯盛温泉やろ」
婦人会…?ということは半世紀以上前!
「ここに大広間があってな、みんなでずらっと並んでん
夕食に、鮎の串焼きが出たわ」
へえ、よく覚えてるね

最近のことはよく忘れてしまうようですが、昔のことは細かいことまでよく覚えています

旅館に着くやいなや、ばーちゃんが向かった先、それは・・・

フロントの一角にあるパンフレットコーナー

もちろん自力では歩けないので、車いすを自分で動かしながら向かって行きました

お部屋に行こう、と車いすを動かそうすると
「まだ見てるねん」と動こうとしません
すみからすみまで、読みこんでいます

旅行なんて、とても行く余裕がなかった時代に生まれ、
行ける状況じゃなかったいろいろな事情があり、
やっと行けるようになったら、自分はすっかり年を重ねていた

今、目の前にズラリと並んだ色とりどりの旅行パンフレットや観光チラシは、
ばーちゃんにとって、夢の世界

行く途中の車中でも、県地図を持って、
地名とてらしあわせていました
身内の私が言うのも何ですが、勉強熱心です!

94歳、あきらめるどころか
まだ見ぬ未来を追いかけています

-ここ楽しそうやな
-次はここ行きたいな

ばーちゃんがこの旅行で一番楽しかったこと、それは

ロビーの窓いっぱいに広がる吉野の山と清流の風景、ではなく
地元の幸がいっぱいのお料理、でもなく
大きな檜風呂と、露天風呂、でもなく
地元の物がいろいろ並んだお土産物コーナー、でもなく
道の駅のお買い物、でもなく

夢がぎっしりつまったパンフレットを目の前に、
知的好奇心と夢をふくらませる時間、だったのではないかと思います

東吉野まで来たのに、、?

宿泊じゃなくても良かった、、、⁈

(新聞も大好き)

もちろん、お料理も驚くべき食欲にてほぼ完食!
道の駅でもたっぷりお買い物して
おしゃべり好きなので、旅館のスタッフの方ともたくさんしゃべって、
結果、どれもこれも楽しんでくれました

帰り、家が近づいてくると

「もう帰んのか・・? あそこに新しいお店ができたみたいやから
行ってみたいねん」と早速パンフレット研究をして、
行きたいところがでてきたようです

あんまり遊びすぎたらアカン、次にしとこな、と両親にぴしゃりと言われ
ぼちぼちと家に帰ってきましたが

家に帰るやいなや、持って帰った大量のパンフレットを
庭で日向ぼっこしながら、再びゆっくり眺め始めました

次はどこに行きたいのかな?
ばーちゃんの夢はまだまだ広がりそうです

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キトキトの寒ブリ

2019年01月16日 | 眼力Kの圧、ハンパない

「キトキト」とは富山の言葉で「新鮮」という意味なのですが、

なんだか脂ののったブリに相性バッチリの響きだと思いませんか。

 

そんなキトキトの寒ブリを食べに、氷見へ行ってきました。

 

お客様の目的は、ブリ!

それ以外の何でもないただブリを目指して一直線に氷見へと行きたいところですが、

せっかく冬の北陸へ来たのですから少しは観光も楽しみましましょう。

 

ということで高岡にある瑞龍寺を参拝しました。

ここは前田利長公の菩提寺で、

山門や仏殿、法堂は国宝指定も受けているとても立派なお寺です。

 そこにトイレの神様「烏枢沙摩明王」がありました。

お客様のおひとりが、「うすさまみょうおう」ってこう書くのかとメモされてる横で

私がパシャっと写真を撮っていると、

「そうか、いちいちメモせんでも写真撮っとけばええんやな」と言われたので、

「そうですよ」と私も得意げになっていたのですが...

 

その直後に見た、仏殿の考え抜かれた造りを目の当たりにして、

昔の方の知恵の深さに感動し、

なんでもすぐ文明の利器に頼って頭を全然使っていない自分が得意げになって恥ずかしい…

そう、車内でお話すると、皆さんも同じお気持ちだったようで、笑いに包まれました。

 

雨晴海岸から海越しに見た立山連峰は大迫力。

ほとんど見えないよと先輩に言われていたうえに、

どんより曇り空でお客様には期待せずに行きましょうと言っていたのですが、

奇跡が起きたようです。

 

 

そしてお待ちかねキトキトの寒ブリです。

ブリづくし、ブリブリブリ。

メニューにいったい何個ブリと書いてあるんだろうと数えたくなるほど。


 

はたして全部食べきれるかな、なんて不安すら覚えましたが、

 

 ブリの脂身、ハラミ、胃袋

ブリ刺し

ブリしゃぶ

ブリの兜は目玉をみんなで取り合い、

ブリカツ

ブリ寿司などなど他にもたくさん...


結果、皆さん完食です。

 

ひと口ずつでちょうど良い量と味に大満足。

◯◯づくしを堪能した後、だいたいは当分見たくも考えたくもないとなりますが...

「来年もここならまた来るわ」

「家族でも来ようかな」など口々に次回の話をしておられたので、

私は驚きつつも、帰ったらすぐにこのことを先輩に伝えよう。

お客様が喜んでくださってるとこちらまで嬉しくなりますね。

 

 

さて、2日目は能登へ牡蠣を食べに行きました。

 

ブリ三昧から一夜明けて今日はカキ三昧です。

なんて贅沢。

目の前で豪快にお店の方が焼いてくれます。

 

能登のカキは身がぷっくりしているのが特徴だそうです。 

どうでしょうか、写真から伝わるでしょうか?

 

確かに口に入れた時もよりプリプリしてる気がするような。

私、単純です。

 

千里浜なぎさドライブウェイを経由して金沢へと向かいましたが、

あいにくのお天気で車は入れませんでした。

 

自称晴れ女の私としては、お天気で行程が崩れるのは結構ショックを受けます。 

が、ドライバーさんの心意気でなんとか海が見えるところまで行ってもらいました。

 

グレーの空からしんしんと降る雪、目の前に広がる大荒れの日本海、

これぞ北陸の冬景色!

 十分堪能できたので、結果オーライでしょうか。

 

今回の旅では、各訪問地のお天気にひとりハラハラしっぱなしでしたが、

どうやらお客様はキトキトの寒ブリとプリプリの牡蠣に

心もお腹もいっぱいのようでした。

 

良かった。

ホッ。

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