本当に12月?と疑いたくなるようなぽかぽか陽気の中、山口へ行って来ました。
毛利博物館で、雪舟の国宝「四季山水図」の特別展示に合わせて、
四季山水図は雪舟の最高傑作と言われており、
門外不出の作品とあって、過去に2度だけ東京と京都に出展された際には
すごい人だったそうです。
けれど、今回は学芸員の方の案内のもと
長さ16もある長巻を右から左からと贅沢に堪能させていただきました。
写真は立ち寄った雲谷庵(雪舟の旧居跡)にかざられていたレプリカですが
水墨画なんて全然分からないわたしでも、
墨と水の濃淡で表現され、さらに奥行きまで伝わる迫力ある絵に
感動してしまいました。
それも学芸員の方のわかりやすい説明ゆえなのですが...
この絵がある毛利博物館は旧毛利邸に隣接しています。
旧毛利邸もとても贅沢な作りがなされていて見応えたっぷりでした。
めずらしかったのは大きなソテツに花が咲いていました。
10年に1度しか咲かないのでとても貴重なタイミングです。
そして日本最初の天満宮である防府天満宮へも。
鳥居の向こうにそびえる階段はもちろん回避して車で本堂までいきました。
上から階段を見下ろして、歩かんでよかった〜と声を揃えるみなさん?
瑠璃光寺の五重の塔は日本三名塔として有名です。
青空にとても映えます。
タクシーのドライバーさんが教えてくれたのですが、
目の錯覚で見る場所によってピサの斜塔のように左に傾いて見えるんです。
写真で伝わりますか?
雪舟が作庭したお庭も観賞しました。
ちょうど音楽家・坂本龍一さんがプロデュースされた
森の木などの波長を音に変換するというイベントが行われていて、
目の前の木々がおしゃべりしているような不思議な体験もできました。
説明を受けなければ耳鳴りかと思ってしまうような音です?
お宿は湯田温泉の松田屋ホテルに宿泊しました。
350年の歴史あるホテルで幕末には名だたる維新の志士たちが会合をし、
温泉を楽しんだ場所です。
維新の湯というお風呂は明治のままで、
西郷隆盛や高杉晋作、坂本龍馬なども入ったお風呂に入ることができます。
ホテルにもたくさんの歴史資料の展示がありました。
正直2日間の行程を最初に見た時は、
これは時間が余りすぎてしまうのでは?と思いました。
けれど、たくさんの歴史偉人が誕生した場所であり、
名だたる著名人が訪れた歴史ある山口県はどの場所にもいろいろな逸話があり、
現地の案内人の方やドライバーさんのお話に聞き入ってしまい、
あっという間に時間が経ってしまいました。
お客様も同じように思われていたようで、
「山口県ってあまり知らなかったけど、こんな充実した2日間になるなんて
期待以上だった」と、仰っていただきました。
ちょっと渋めのツアーほど充実度が高いのは銀のステッキあるあるかもしれません?
まだまだ魅力がいっぱいの山口県、個人的にもまた再訪したいです。
その時は、ぜひご一緒してくださいね。
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