ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No5 Ward・・・・・18

2015-02-11 | 4章 デリー中央第一刑務所No5Ward

   1月28日(土曜日)
 クラス、裁判所出頭もない、朝からのんびりした。1日なんて直ぐ終った。スタッフを入れチャラスのジョイントで引っ張ると昼になってしまう。現実の煩わしさから離れ、ふわ々と緩やかな時の流れに漂う。こうなると刑務所の内も外も意味を持たない、ここはメインバザールのゲストハウス、同じハウスにジャンキー達が集まって吸っている、そんな幻覚に囚われる。
 今日はアフリカ・フードの主食アタを食べた。アフリカンと一緒でなければ食べられない。白い粉を練ったような物で右手で千切って丸めスープと一緒に食べる、食べだすと止まらない。素材は何なのか分からないがこれを常食するとあのアフリカンの強靭な肉体が出来上がるらしい。ソースが要だと思う。トマトとトマトピューレのソースにソヤビンを入れるともう堪らない、食欲が出る。アタそれ自体には味はない。ここは刑務所だから野菜しかないが外だったら当然、肉を入れるだろう。今まであまり感じなかったけど今頃になってやたら日本食が食べたいと思うようになった。カトマンズには日本食レストランが数軒あって良く食べに行った。デリーも外国人用レストランではチャイニーズ風メニューがかなりあった。野菜スープ、フライドライス、ヨーグルト、ブラックティーこれはぼくの定番メニューだ。それに飽きたらインド人の食堂で美味しいマトンカレーやタンドリーチキン、あぁ、腹がぐう々鳴り出した。ここに入って3ヶ月とちょっと、毎日インド食ばかりだ。これからはアフリカ・フードも食べられそうだ。
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