ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

竹の子掘り

2015-04-09 | エッセー



8:30分出発の約束なのだが7:30頃 呑んべぇ~Tさんから電話あり
「0,4が出てでられん」
彼が住んでいるのは市から第3セクターへ委託運営となったおっさん、おばんの荘だ 3食個室6畳で
山の上にある 事務所からマークされている呑んべぇ~Tさんは出かける前には必ず
アルコール検知器の検査を受けなければならない 
0,4はかなり高い飲酒数値だ 昨夜ソフトバンクと楽天の試合をラジオ中継で終了までちびちび
呑みながら聞いていたのだろう あいやぁ~ これじゃぁ出発するのは昼過ぎになるだろうと思っていると
「こっちにきちゃらん あんたが運転したらでられるやろぅ」
荘までの上り坂を彼は地獄坂と言っていた 車を持たない時期 毎日、自転車で湾へ釣りにきていた
早朝 自転車での下り坂は爽快だっただろう しかい日中 帰り道は地獄坂となる
熊本からデコポン(大きいミカン)が届いたから 酒のつまみにわさび漬けを すでに食した
今日か明日かと竹の子を待っている善意の人がいる 急がなければならない
「あと10分したらそっちに着く」そう言って荘へ向かった やっぱしぃこの坂はきちいぃ~
玄関に入るとTさんが待っていた 職員の方に挨拶をすると許可が下りた さあぁ出発だ~
                                ・・・つづく・・・
コメント
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