ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

竹の子掘り

2015-04-10 | エッセー


雨と寒の戻りで先っぽの芽だけが枯草の間から顔を出していた 泥をどけて目印を立てる

シートベルトをしてエンジン始動 軽自動車にしては珍しい シフト車だ シフトを確認する
次はクラッチの高さだ 左足の踵を起点にしてクラッチペダルをゆっくり上げる 音が変わる
場所が半クラの位置だ しゅっぱぁ~つぅ 
2人とも考えている事は同じだ 竹の子を掘って帰ってきたら呑む つまみが必要なのだ
最初の行き先は湾 通称エビ養殖だ 倉庫として使っているコンテナの下にワカメ用道具が
置いてある ワカメのときは物干し竿の先端に鎌を取り付ける 芽かぶでは4本のスチール
バンドが必要だ ワカメをバンドに巻きつけ岸壁に張り付いた根をはがす 根に芽かぶが 
ついているのだ かなりきつい仕事である 「もうよかろうばい」 食べる分は採った
体力はこれからの為に温存しておく
山に入ると曲がりくねった上り坂だ シフトチェンジを繰り返しながら細い山道を進む
3日間 雨と寒の戻り 竹の子を見つけられるだろうか 二手に分かれて竹林に入る
鍬を持っていたぼくが運よく1本見つけ掘った 次の竹の子に鍬を入れていると彼が
ないねぇ~と言ってぼくと合流 ある所にはあるのだ 目が良いねぇ~と言われ
ぼくは探しに回った 5~6本、目印を立て戻るとTさんはばてばての状態だ 交代する
やがて2人ともばてた もうよかろうぅ うん ビールは? ないぃ ないのかぁ~
帰り道 安売りの酒屋で量り売り焼酎5Lボトル2本とビール2ケースを買って帰ってきた
荷物を降ろすとTさんは車を荘に置き自転車で戻ってきた 
つまみは芽かぶの酢の物と竹の子の刺身 フライパンで焼き竹の子だ うぅ~うまかぁ~ 
海と山の恵みだ 「もう自転車は押しきれん」 呑んべぇ~Tさん地獄坂を歩いて帰って行く
きつかぁぁ~  


今日は1日中 雨 あす晴れると3日間雨の予報 明日8:30分迎えにくると連絡があった
今回 竹の子は全部ぼくが貰った お返しをしなければならない 
「こっちにきちゃらぁ~ん」そうならないことを まぁどっちゃでもいぃ~ゃぁ~
 
コメント
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