ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No5 Ward・・・・・29

2015-04-19 | 4章 デリー中央第一刑務所No5Ward

 吸い終わるとぼくとダイクは売店へ向かった。ぼくはまだ売店に行った事がなかったし第1刑務所の全体図が分かっていなかった。ワードゲートを出て右側へ行くとセンターゲートだ、その道は何度も通っている。左側への道は人通りが少ない、この道はたぶん1月だったと思うがダニエルと朝のティーを受取る為、厨房へ行った時に通った道だと思う。朝6時はまだ真っ暗で通りに何があったか分からなかった。道幅は2mくらい、左側は監房の外塀が続いている。その塀と道の間に側溝がある。生活廃水や雨季の雨水が流れるのだろう。収監者が使う生活用水は微々たる量で側溝はいつも乾いて草が生えていた。デリー中央刑務所の巨大な外塀に沿っていた道は、そこから緩やかに左へカーブしていた。道がカーブしていった先、外塀との間に2階建てくらいの大きな建物が見えてきた、ダイクの説明によれば映画館らしい。今日は上映されていないのだろう静かだった。左側に続く塀は第7、第8収監区の外塀だ。ゆっくり歩いて5分くらいだろうか売店に着いた。木製の台が置いてあるだけで調理の火は止められ誰もいなかった。小さな建物は売店だ。入口のドアーの横にある30㎝角くらいの販売窓口も閉まっていた。夕方の施錠までまだ時間がある。ダイクに頼んで刑務所内を案内してもらった。売店を通り過ぎると左側に真っ直ぐ延びる幅5mくらいの刑務所内で一番広い道路があった。メインゲートから来る中心道路である。左側には綺麗に手入れされた広い公園、反対側は大きな木が繁っていた。売店を過ぎ今度は右側へ進むと屋外の公会堂だった。以前、此処でパンジャビー音楽を聴いた事があった。公会堂の舞台の左奥は診療室だ。診寮時間は午前10・30分~12時迄。公会堂の右側を進むと広大な厨房監房に突き当った。第6収監区である。


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