大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラント治療で命を救う

2009年06月18日 | 日々のインプラント臨床の話
インプラント治療は、糖尿病の方ではかなり難しい場合があります。
HbA1cと言う糖尿病の指標となるデータで、10台を超えてしまっている患者さんがインプラント治療希望で来られました。
ある業界で世界的な活躍をされている方で、しょっちゅう世界中を飛び回っている方です。

このままだと体が壊れてしまう、歯も悪い状態で歯周病も重症で、残念ながら全ての歯が抜歯するしかない状況でした。
インプラント治療に当たって、患者さんの奥様も説明を聞きに来られましたが、奥様はうちの亭主はこんな状態だから、いつ死んでもおかしくない、インプラントにお金を掛けるなんて、と言うお考えでした。

それに対して私は、患者さんの為にも今頑張って治す事で糖尿病のデータも改善し、長生き出来ると思います、だからやって下さい、と説明しました。
患者さんご本人が納得していて、どうしてもやりたいならやれば、と言う反応しか得られませでしたが、患者さんの強い希望で治療に成りました。

当然主治医の先生とご連絡し、HbA1cのデータを改善するように生活とか投薬いただき、患者さんも頑張ってデータは一応7台にまで改善しました。
そこに到るまで、当院で徹底的に歯周環境をクリーニングして歯茎の状態を改善しました。

どうせ抜歯する歯なのに、と言う感じでやはり患者さんのご家族からのご理解は得られませんでしたが、患者さんがやる気満々で頑張り、それに平行して糖尿も改善したのです。

このように歯周病治療を徹底する事で、糖尿病が著しく改善する事は良く経験します。
今では学問的も認められ出している事ですが、歯周病治療をする事で糖尿がとても良くなる方が、結構いるのです。
こう言う経験は何度かしており、そうなんじゃないかなー、と開業する以前12年以上前から感じていました。

歯周病治療で体の調子が良くなった、と言うお話を患者さんから何回も聞かされていたからです。
昔はそんな事言うと、おかしいんじゃないかと馬鹿にされましたが、個人的経験上お口が綺麗な方は体も調子が良い、と言う経験を何度もして、確信していました。

それが現在では医学界からの研究で証明され、やっぱりね、と思い嬉しかったものです。
私はそう言う経験を何度もしています。
誰も指摘しないような事実を結び付けて、関連性を見出しのです。

そして、それを信じてやって見ると上手く行く。
即時荷重インプラントに関しても、全く同じでした。
今回の患者さんでは、そう言う経験上から私は治せるのでは、と信じて治しましょうと頑張ったのです。

結果は全て抜歯で、即時荷重インプラント治療で仮歯を綺麗に入れ、骨とか歯茎を作り上げました。
無事成功して、今では4年経ちます。

あの当時の状況では、多分頭がおかしい、エビデンスは何処にあるんだ、責任取れるのか、と非難轟々あびても仕方がないものでした。
しかし、私には確信があったので、何としても成功させてこの方の寿命を伸ばそう、世界を舞台に活躍されている方なのだから、もっと活躍していただこう、と頑張り治しました。

今ではHbA1cのデータも安定し7前後です。
これでこの方は間違いなく世界中で活躍できる事でしょう。
現に今はそうです。
毎月のように海外に出張に出かけ、海外の大学でも講演をされ、大企業と渡り合い獅子奮迅の大活躍をされています。

自慢話ですが、海外の方とインプラントの話が出るそうですが、日本には凄いDRがいるもんだなー、と感心される、と笑って話してくれます。

命を救うインプラント、歯周病治療。
我々歯科医が出来る事は凄い事なんです。



理解出来ないインプラント医達の言動、ガイドライン制定待望します。

2009年06月18日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話
昨日の木原先生の話して下さった内容で、皆さんに覚えていて欲しい事は、「インプラントするDRは増えて来て、誰もがし出しているが、実際チャンと出来ているDRは1割いないだろう。」と言う事です。
現実にインプラント学会員が10000人を超えて、増え方が比例級数的に増加して来ている中で、本当にチャンとしているDRが急激に増えるとは、私にも思えません。

なので、逆比例して真っ当なインプラント医は減っている、と考えた方が現状認識としては正しいでしょう。

こう言うお話はあまり書きたくない話なのですが、業界の実態を知っていただく事が、患者さんご自身が身を守る事になるだろうと信じて、書きます。

私は良くセミナーとか学会に参加します。
そう言う時に新しい技術とか器具とかの紹介で、今後それを広めようというものが良く開催されます。

所がだいたいの場合、暫くすると、必ず教わった先生方の失敗談がかなり出るのです。
GBR骨造成では、膜が露出して骨が出来ないし、歯肉もなくなって大変だとか、サイナスの処置をするのに、シュナイダー膜を破ってしまったとかのお話です。

そう言う話の時に、DR達が反省していて沈んでいるのならまだましだと思うのですが、中にはシュナイダー何でか破けてしまうんですよね、とドジ話のような感じで、周囲の先生方の笑いを取るような言動をされる方もいます。
インプラントの脱落でも、こんだけ付かなかったんです、と少し照れている位の感じで話をする方もいます。

残念ですが、私にはとても信じられない事です。

勿論、私も脱落させてしまった事や、サイナスに迷入させてしまって青褪めた経験はあります。
自分のセミナー内でその話で受けてしまって、会場が爆笑になってしまった経験も持っています。

しかし、私の場合は少なくともチャンとリカバリー出来ていて、解決出来ているからこそ出せるのであって、そうじゃない話を笑い話に出来る感性は持ち合わせません。

業界内の反発が凄いかも知れませんが、私はそう言う感覚に関しては違和感があると申し上げて、そう言う振る舞いはされないようにお願いしたいと思います。

先生方にとっては3%少々の問題かも知れませんが、患者さん自身にとっては100%の問題なのです。
患者さんが聞いていない所だからと言って、軽い笑い話として語って欲しくないし、そう言う先生方には専門家への紹介を絶対にして欲しいと思います。

気の毒な話ですが、インプラントをちゃんと出来る先生は限られると思います。
先生方は自分自身の実力を見切って、手を出すべき所とそうでない所を見極めて欲しい、と思うのです。
失礼を省みずご提案しますが、出来るDRを使い回して欲しい、と提案します。

言い換えると、依頼する事に徹して、ご自分ではなされないようお勧めします。


セミナー、学会に参加していると、この先生にはして欲しくない、と思ってしまう方に結構出会ってしまいます。
しかし、面と向かっての指摘は誰にも出来ないのです。

背伸びして無理して手術されて、患者さんの体に取り返しの効かない傷が付いてから悩んでも遅いのです。

今更インプラント、今からインプラントで本当に真っ当なDRがどれ位増えるのか、私はかなり悲観しています。

患者さん達は、よくよく吟味して担当医をお決めいただく事を提唱します。
昔からの仲だからとか、知り合いだからだけで決めてはいけません。

転ばぬ先の杖、大事な考え方です。