だから、ここに来た!

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『ブラザーズ・グリム』試写会

2005-10-16 | movie/試写会・映画祭など
昨日『ブラザーズ・グリム』を観てきました。
愛するテリー・ギリアム親爺の新作。
今回は会社から近かったので間に合った!

19世紀のドイツ。
ウィルとジェイコブ、怪物や魔女退治と称して村人たちを騙しては報奨金を稼いでいたグリム兄弟は、詐欺罪でとうとうフランス軍に捕まってしまう。
二人は死刑を迫られるが、ある村で起こった子供が失踪する事件を解決すれば詐欺を見逃そうと迫られ、不気味な森に囲まれた村に連れてこられる。

中盤までは兄弟の立場を説明する場面が続き、
後半は村の森に潜む魔力の謎を解こうとするまで。

途中までだれます。なんでだろ…監督特有の映像美は影を潜めて、
最近のファンタジー映画を思わせる演出が目立ちます。
『ハリー・ポッター』『ロードオブザリング』とかね。

その中に、ブラックな残酷ネタやとぼけたギャグがありましたが、
いつもなら笑えるところも、比較的善良な映画の雰囲気から
笑っていいのか分からない中途半端な状態でした。

ときどき見せるカメラワークは確かにギリアムっぽいけど、
映画自体は特に変わったところはない。
だけど、後半、森の中の塔を中心にした場面になってくると、
引力にひっぱられるように時間は忘れます。

入り口の分からない塔の、上からの俯瞰とか、
どこかで観たことのあるモチーフの多様とか、
(パクリとも言えないでもないけど、そこを狙ったのか?)
ワクワクする部分はしっかり押さえてる。

彼にしては軽い。
だけど、映画を見せる姿勢はいつもと変わらないんじゃないか?
そう思うとわりと前向きに観終えることができました。

私がちょっと興奮気味に
「やっぱりギリアムの映画、好きだ」と言いにいったら、
別のところで一緒に観ていた友達は
「ファンタジー観るならやっぱりティム・バートンだなと思った」
という感想でした。

確かに、私もちょっとバランスが悪いと思ったよ。
だいたい駅の看板にでかでかとポスターが張られるタイプの映画をとる監督じゃないだろう。
かといって、いくらなんでもVFXの時代に
いつものハリボテ感を期待するほうが間違ってる。


同じ日に『ティム・バートンのコープスブライド』を見に行った友達に感想を聞いたら、
「分かりやすくて面白かったよ!」とのことでした。

人に勧めるなら『…コープスブライド』薦めるかも。
でも、私はテリー・Gの映画が好きです。
今度は東京国際映画祭に見に行きます。
もう一回観たら考え方変わるかも。
そんなことより、監督に生で会えるぞー! ヤター!!!
コメント
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