久々にティーチイン試写会に参加しました。
『バトルロワイヤル2』の深作健太監督『同じ月を見ている』です。
漫画を映画化した作品で、
心臓病を患う恋人であり幼なじみでもある彼女のために医者になった青年と、
彼らの幼なじみであるヒトの心を読めてしまう青年をめぐるドラマ。
医者である青年を、これが映画復帰作となる窪塚洋介と、
孤児の幼なじみのドンをなんとエディソン・チャンが演じています。
私は原作を読んだことはないんですが、エディソンが出てるっていうのが興味深く、
「日本語どうすんだよ?」というところをチェックしたかったのと、
窪塚くんの復帰作という点はやはり気になりました。
とてもシンプルな感動作で、とても好感持てました。
原作はもうちょっと登場人物がいるそうなんですが、それでも十分楽しめた。
何が一番よかったかというと、窪塚君で。
私は正直、多くの人が言うほど彼って素晴らしい役者なの?と思っていたんです。
ですが。これを見て変わりました。彼、いいなと思えました。
いい意味で、前よりも目の強さがなくなった気がする。
役柄のせいかも分からないですが、すごく寂しさが漂っていて、引き寄せられます。
最後のシーンがすごく印象的で…
惹かれる役者って、見てると画が焼き付いちゃう感じがするけど、本当にそんな瞬間でした。
たぶん、ちゃんと生きていられたわけがあったんじゃないかな。
まぁ、一緒に見ていた同僚達はエディソンに夢中でしたけどね。
あの目がいい!とか、俺もこれからは寡黙になる、とか(笑)。
職場で『インファナル・アフェア』のDVD回したら戻ってこないかも…。
少々たどたどしい日本語が、言葉をうまく選べないドンという役柄を表していて、
全然違和感なかったです。
そして、金子役の山本太郎!
彼の熱さって必要不可欠! 最高!
金子が駆け込む美容整形の先生=松尾スズキも脇でナイスな役どころです。
映画を見ている間、ちょっとホロリときた私ですが、
一番感動で涙が出たのは監督のトークでした。
深作健太監督といえば、深作欣二の息子で、「バトルロワイヤル2」の監督。
そのくらいの知識しかありませんでしたが、
彼の映画に対する熱意、愛情、語り口はあそこにいたみんなが親近感感じていたはず。
初めてのドラマ映画の撮影でたくさんの困難があったんでしょうが、
どんなところが自分の悪いところで、映画を撮るときにここが苦手だということを
はっきりと把握していて正確に語る。
父上に対しては「僕はファザコンなんです」と言い切り、親の七光りも受け入れて、
その肩書きや周りの普通より大きい反応や多くのものを背負いながらも、
それでも映画が好きでこれで食べたいと率直に言う監督は、
七光りどころか、他のどの監督より自らが光っているように見えました。
頭の回転も非常に早い方です。
彼がいうには、自分の中にある(説明できる)映画しか撮っちゃダメだと教えられているということで、
子供のころの映画に対する思いと、この映画の「月」の存在を比較して説明したり、
窪塚くんや俳優さんのどういうところが演技として素晴らしいのかという点や、
登場人物の細かい心情から、特定の場面の持つ意味の説明も明確かつ丁寧で、
劇中で登場する絵について話が触れると、
「ちょっとここで絵についても話していいですか?」と楽しげに語る。
そう、心から楽しそう。
そういう姿と言葉が胸を打ったんだろうな。
この監督には、またいいものをどんどん撮ってもらいたいと素直に思いました。
ティーチインは大反響で、質問も途切れず、
進行のライターさんも「今日は素晴らしいお客さんで…」と言ってました。
盛況なのは窪塚くんの影響もあるけど、監督の人柄もあると思うよ。
「終電までやるよ!」と、監督も「舌」好調でした。
『バトルロワイヤル2』の深作健太監督『同じ月を見ている』です。
漫画を映画化した作品で、
心臓病を患う恋人であり幼なじみでもある彼女のために医者になった青年と、
彼らの幼なじみであるヒトの心を読めてしまう青年をめぐるドラマ。
医者である青年を、これが映画復帰作となる窪塚洋介と、
孤児の幼なじみのドンをなんとエディソン・チャンが演じています。
私は原作を読んだことはないんですが、エディソンが出てるっていうのが興味深く、
「日本語どうすんだよ?」というところをチェックしたかったのと、
窪塚くんの復帰作という点はやはり気になりました。
とてもシンプルな感動作で、とても好感持てました。
原作はもうちょっと登場人物がいるそうなんですが、それでも十分楽しめた。
何が一番よかったかというと、窪塚君で。
私は正直、多くの人が言うほど彼って素晴らしい役者なの?と思っていたんです。
ですが。これを見て変わりました。彼、いいなと思えました。
いい意味で、前よりも目の強さがなくなった気がする。
役柄のせいかも分からないですが、すごく寂しさが漂っていて、引き寄せられます。
最後のシーンがすごく印象的で…
惹かれる役者って、見てると画が焼き付いちゃう感じがするけど、本当にそんな瞬間でした。
たぶん、ちゃんと生きていられたわけがあったんじゃないかな。
まぁ、一緒に見ていた同僚達はエディソンに夢中でしたけどね。
あの目がいい!とか、俺もこれからは寡黙になる、とか(笑)。
職場で『インファナル・アフェア』のDVD回したら戻ってこないかも…。
少々たどたどしい日本語が、言葉をうまく選べないドンという役柄を表していて、
全然違和感なかったです。
そして、金子役の山本太郎!
彼の熱さって必要不可欠! 最高!
金子が駆け込む美容整形の先生=松尾スズキも脇でナイスな役どころです。
映画を見ている間、ちょっとホロリときた私ですが、
一番感動で涙が出たのは監督のトークでした。
深作健太監督といえば、深作欣二の息子で、「バトルロワイヤル2」の監督。
そのくらいの知識しかありませんでしたが、
彼の映画に対する熱意、愛情、語り口はあそこにいたみんなが親近感感じていたはず。
初めてのドラマ映画の撮影でたくさんの困難があったんでしょうが、
どんなところが自分の悪いところで、映画を撮るときにここが苦手だということを
はっきりと把握していて正確に語る。
父上に対しては「僕はファザコンなんです」と言い切り、親の七光りも受け入れて、
その肩書きや周りの普通より大きい反応や多くのものを背負いながらも、
それでも映画が好きでこれで食べたいと率直に言う監督は、
七光りどころか、他のどの監督より自らが光っているように見えました。
頭の回転も非常に早い方です。
彼がいうには、自分の中にある(説明できる)映画しか撮っちゃダメだと教えられているということで、
子供のころの映画に対する思いと、この映画の「月」の存在を比較して説明したり、
窪塚くんや俳優さんのどういうところが演技として素晴らしいのかという点や、
登場人物の細かい心情から、特定の場面の持つ意味の説明も明確かつ丁寧で、
劇中で登場する絵について話が触れると、
「ちょっとここで絵についても話していいですか?」と楽しげに語る。
そう、心から楽しそう。
そういう姿と言葉が胸を打ったんだろうな。
この監督には、またいいものをどんどん撮ってもらいたいと素直に思いました。
ティーチインは大反響で、質問も途切れず、
進行のライターさんも「今日は素晴らしいお客さんで…」と言ってました。
盛況なのは窪塚くんの影響もあるけど、監督の人柄もあると思うよ。
「終電までやるよ!」と、監督も「舌」好調でした。