
丹沢・塔ノ岳への大倉尾根登山道ーといっても歩き出して一時間ほどの駒止茶屋前のベンチの下。見慣れない植物を見つけたので早速シャッターを押した。花の形が独特な展開なことと、草か木か見分けが付かない微妙な形態。名前が判らず、放置されかけていた。偶然に図鑑で似た植物を見かけ、調べてみたら“ほぼこの花に間違いない”とブログに載った。
「フッキソウ」(富貴草)は草本ではなく、ツゲ科の常緑低木。濃い緑が重なり合っており、どちらかといえば草に見える。意識して見た事は無かったが、日本全国に生育しており、山地の林の中がメイン。茎は地面を這い、先が立ち上がるという。花は春に咲き、穂状の独特な形をしている。白く見える部分はガク片だそうだ。
常緑でよく育ち“めでたい草”という意味から富貴草の名が付いているのだという。ベンチの下(脇)という特殊な環境でも群生していた。茶屋の前という状況もあり、自生しているものかどうかは不明。濃い緑が勢いよく増えることから、グランドカバー用などに植えられることも多いという。