
山野草に興味を持って調べるようになって気付いたのが「ユリ科」「キク科」「キンポウゲ科」に分類されるものが多いこと。キク科の仲間が一番多いとどこかで見た記憶がある。キンポウゲ科を見分ける時、私なりにポイントにしているのが“葉のくびれ”。深い切れ込みがあるものが多いと思っている。
「キンポウゲ」はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。田や畑のある人里、少し湿り気のあるような草原や茅原などに多く、日本中に分布している。春に咲く黄色の花は多いが、タンポポの花が綿毛となる頃に主役を張る。濃い黄色の花が風に揺れる姿は愛らしい。
洋種の園芸種で「ラナンキュラス」というのがある。和名にすると花金鳳花と現すのだそうだ。金鳳花(属)の“学名”はRanunculus Japonicus。ranaはラテン語で蛙のことだそうで、蛙が多くいるようなところに生えるということだそうだ。ラナンキュラスは派手な花だが、キンポウゲは黄金の花びらの輝きが際立つ静かな花である。