啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ショウジョウバカマ」

2011-05-15 12:41:05 | 山野草

トキの島に田植えの手伝いに出かけた。道中、コシヒカリの本場の魚沼地方は未だ木々が芽吹いたばかりで、田植えの準備が進んでいる。越後平野は田植えの最中。トキの島(新潟3大コシヒカリの産地)でも田植えが始まっていた。今年は季節の変化がややイレギュラーのようだ。先週後半も天候が不順で寒かったり、暑かったり、風が強かったりと大変だった。

「ショウジョウバカマ」はユリ科の多年草。中低山の湿った林や登山道脇などで、雪融けの後に花茎をヒョコンと伸ばし、赤紫の花をつける。雪融けの遅い高い山では、6月末になっても咲いているのを見かける。トキの島の里山ではもうこの花の季節は終わりで、花を枯らしているものが多かった。

ちょっと変わった呼称が気になる。“ショウジョウ=猩々”は中国の伝説上の動物のことだという。猿と人間の中間で、赤い顔をしていることから。大酒飲みにも例えられるようだ。ハカマ(袴)は後の写真の根元のロゼット状の葉の部分を袴に見立てた。私の妄想“袴姿の可愛らしい少女”を想定したものではなかった。雪融け後の湿った林では、甘く可愛らしい存在感があるのだが・・・。

タテの写真は少し明るい土手に咲いていたもの。すくすくと育って明るい。よく見るとキクザキイチゲの葉も見える。

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