
伊香保温泉から榛名湖に上がる県道沿い、森林公園の“つつじヶ丘”付近はこの時期に「ヤマツツジ」で真っ赤に染まる。あいにくの悪天候だが、この週末が「ヤマツツジ開花のピーク」となりそうだ。束の間の好天を見計らって、週の初めに先週見損ねたツツジを見に出掛けた。
温泉街を抜け、榛名湖に向かう県道沿いはヤマツツジがピーク。スケートセンター方面に左折すると、花が紫のミツバツツジも混じっているが、ヤマツツジは咲き始めたところ。
つつじヶ丘の展望台入り口にクルマを止める。日当たりの良い場所だけに、7割ほど咲いている。赤城方面の大展望と赤い花、青い空がマッチしている。ここで標高は1千メートル強だろう。二ッ岳方面への遊歩道を歩く。ヤマツツジのトンネルを歩く感じになるはずだったが、今年は少し時期が早すぎたようだ。
「ヤマツツジ」はツツジ科ツツジ属の半落葉低木。図鑑的に表現すると面倒くさいが、山に咲く一番普通のもみじのこと。群馬では、アカヤシオやミツバ(ツツジ)の花が終わった頃に、赤い花をつける。この後に群馬県花ノ”レンゲツツジ”が咲いて山は本格的な夏を迎える。
雌岳の直下、オンマ谷への分岐点の辺りでは「ミツバツツジ」があちこちに咲いていた。
西上州の中・低山や里山にこのつつじが咲く時は“葉が出る前に鮮やかな紫の花”をつける。赤城でもそうだったが、榛名山では葉と花が一緒になっている。緑の中に広がる紫の花びらも趣があるものだ。
