散策する場所はなさそう
とクルマに戻ろうとした時
目に入った古色蒼然な建物
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/f7/218579fc20aa6e49c6bcca55c640d1b6.jpg)
周囲に建物がなく、まるで
時代から取り残されたよう
にぽつんと建っていました。
名前はなくても「博物館」
という小さな看板があり、
電信局と書かれたドア![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0185.gif)
から入ってみました。
地元の歴史愛好家が1963年
に設立した歴史トラストが
運営するバロッサ博物館。
案の定お客は私たちだけ。
ドイツ語訛りが強い英語
を話すスタッフがいて、
バロッサを開拓したドイツ
系移民の気概を語ってくれ
参観させてもらうことに。
いきなり見事なお城の模型![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ヴァルトブルク城
立派な城壁を持つ世界遺産。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/fb/e05be2aef39dd74bf6da7d79cf625a02.jpg)
カール・ロウナーという
家具職人が1887年に作製
したものを曾孫が1992年
に寄贈したそうです。
マルティン・ルターはローマ
教皇に破門された後、1521年
にこの城に10ヵ月こもって
新約聖書のドイツ語訳を完成
させたそうで、ルター派には
重要な意味のある城でした。
バロッサもまた本国での迫害
を逃れて来たルター派教徒に
より開拓された場所でした。
ただし、時期は1830年代の
ハーンドルフより一足遅く
1842年に始まり、1860年代
まで断続的に続きました。
移住者のほとんどは農家か
自営業者で自給自足の生活
が中心だったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/90/8e56400af8da57093ff0ca9fbe6e89dc.jpg)
簡素で端整な暮らしぶり
手前はベビーベッド
伝統的なドイツの荷馬車
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/67/8a2052894f2f6eff66ca3892e67dbfd9.jpg)
鍛冶屋といういにしえの
職業の重要さが伝わって
くるような鉄製品の数々
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/10/4e24020e176c96db1f52f25684f9028d.jpg)
大小さまざまな品を手で
打って造っていたのかと
思うと、英語だとスミス、
ドイツ語だとシュミット
(鍛冶屋の意)という名字が
多いのが納得できます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/df/1b4da713981883a01ec44d726cbd36ab.jpg)
木工も重要な職業でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a6/c446623b8aaabc6ce678602ca0b06002.jpg)
木と鉄だけでできた車椅子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a6/87dd0a574abb0475149af80704a21314.jpg)
実用品であっても美しい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ここでも黒衣の多さに
イギリスとの違いを感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/2c/3e8c6a9c7b8e0ce0f5b637308d0ec793.jpg)
ココ・シャネルが「発見」
する前からドイツ人は黒の
美しさを見出していた![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/bb/fc5c34515d22442dcc9e6e61f8716fba.jpg)
モノトーンなのに華やか。
当初の主要商品作物は
小麦と果実だったそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/b6/7c64b7a294f4196ddf2af22c85068128.jpg)
ここは1843年に建設された
製粉所で10年間使用され、
1870年の洪水で壊れて以降
人気のピクニックエリアに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/11/9a2df63c4cd6da7db9b070d8a0fd2624.jpg)
移民の中には本国でのワイン
生産の経験者もいたものの、
この地がワインの産地として
名を馳せるには紆余曲折と
長い年月がかかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/36/4bede73e51320398ef5b90479aa028c1.jpg)
2回の大戦中の敵性外国人
扱いやドイツ語教育や地名の
禁止などはハーンドルフと
同じで、戦後のドイツ語の
地名復活には歴史トラストの
働きかけもあったそうです。
手動洗濯機
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/f2/043038ddfb7e719d923b45f574151e9e.jpg)
やっぱり「技術のドイツ」(笑)
華やかさはなくても
木目が落ち着きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f2/f1fd2e9229689bbae79604818ac1ffe1.jpg)
こんな暮らしが好き![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
木材の種類は違っても
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/38/a3461ab0573157260da86ac6ca170a53.jpg)
我が家の家具に似てる![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
我が家のは机代わり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/7d/c1f2244065e95d58d7f996e3d9f7ef8d.jpg)
どちらも用途は配膳台。
ため息が出るような
見事なベッドカバー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a6/1ceb64127e1748ce955abc79dfe695bc.jpg)
保存状態も素晴らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/16/1d1ffd8b73479ef79d8b93bcea4f3edc.jpg)
どれぐらいかけて
編み上げたのか。
移住を通じて生活を一から
築き上げるのは、いつの
時代であっても同じこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/79/6e21a3beb136caf734920142723aa777.jpg)
やってきた国、時代、理由
は違っても共感を覚える事
も多く見入ってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/04/58eee85350e5ac95a66e0acb2e45258c.jpg)
この建物も歴史的建造物で
バロッサの生き証人でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/14/5941ddc0282febf8b518c4a8272b46d0.jpg)
1866年に電信郵便局として
建設され、今は町の歴史を
伝える大事な場所でした。
とクルマに戻ろうとした時
目に入った古色蒼然な建物
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/f7/218579fc20aa6e49c6bcca55c640d1b6.jpg)
周囲に建物がなく、まるで
時代から取り残されたよう
にぽつんと建っていました。
名前はなくても「博物館」
という小さな看板があり、
電信局と書かれたドア
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0185.gif)
から入ってみました。
地元の歴史愛好家が1963年
に設立した歴史トラストが
運営するバロッサ博物館。
案の定お客は私たちだけ。
ドイツ語訛りが強い英語
を話すスタッフがいて、
バロッサを開拓したドイツ
系移民の気概を語ってくれ
参観させてもらうことに。
いきなり見事なお城の模型
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ヴァルトブルク城
立派な城壁を持つ世界遺産。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/fb/e05be2aef39dd74bf6da7d79cf625a02.jpg)
カール・ロウナーという
家具職人が1887年に作製
したものを曾孫が1992年
に寄贈したそうです。
マルティン・ルターはローマ
教皇に破門された後、1521年
にこの城に10ヵ月こもって
新約聖書のドイツ語訳を完成
させたそうで、ルター派には
重要な意味のある城でした。
バロッサもまた本国での迫害
を逃れて来たルター派教徒に
より開拓された場所でした。
ただし、時期は1830年代の
ハーンドルフより一足遅く
1842年に始まり、1860年代
まで断続的に続きました。
移住者のほとんどは農家か
自営業者で自給自足の生活
が中心だったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/90/8e56400af8da57093ff0ca9fbe6e89dc.jpg)
簡素で端整な暮らしぶり
手前はベビーベッド
伝統的なドイツの荷馬車
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/67/8a2052894f2f6eff66ca3892e67dbfd9.jpg)
鍛冶屋といういにしえの
職業の重要さが伝わって
くるような鉄製品の数々
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/10/4e24020e176c96db1f52f25684f9028d.jpg)
大小さまざまな品を手で
打って造っていたのかと
思うと、英語だとスミス、
ドイツ語だとシュミット
(鍛冶屋の意)という名字が
多いのが納得できます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/light.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/df/1b4da713981883a01ec44d726cbd36ab.jpg)
木工も重要な職業でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a6/c446623b8aaabc6ce678602ca0b06002.jpg)
木と鉄だけでできた車椅子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a6/87dd0a574abb0475149af80704a21314.jpg)
実用品であっても美しい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ここでも黒衣の多さに
イギリスとの違いを感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/2c/3e8c6a9c7b8e0ce0f5b637308d0ec793.jpg)
ココ・シャネルが「発見」
する前からドイツ人は黒の
美しさを見出していた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/bb/fc5c34515d22442dcc9e6e61f8716fba.jpg)
モノトーンなのに華やか。
当初の主要商品作物は
小麦と果実だったそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/b6/7c64b7a294f4196ddf2af22c85068128.jpg)
ここは1843年に建設された
製粉所で10年間使用され、
1870年の洪水で壊れて以降
人気のピクニックエリアに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/11/9a2df63c4cd6da7db9b070d8a0fd2624.jpg)
移民の中には本国でのワイン
生産の経験者もいたものの、
この地がワインの産地として
名を馳せるには紆余曲折と
長い年月がかかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/36/4bede73e51320398ef5b90479aa028c1.jpg)
2回の大戦中の敵性外国人
扱いやドイツ語教育や地名の
禁止などはハーンドルフと
同じで、戦後のドイツ語の
地名復活には歴史トラストの
働きかけもあったそうです。
手動洗濯機
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/f2/043038ddfb7e719d923b45f574151e9e.jpg)
やっぱり「技術のドイツ」(笑)
華やかさはなくても
木目が落ち着きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f2/f1fd2e9229689bbae79604818ac1ffe1.jpg)
こんな暮らしが好き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
木材の種類は違っても
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/38/a3461ab0573157260da86ac6ca170a53.jpg)
我が家の家具に似てる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
我が家のは机代わり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/7d/c1f2244065e95d58d7f996e3d9f7ef8d.jpg)
どちらも用途は配膳台。
ため息が出るような
見事なベッドカバー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a6/1ceb64127e1748ce955abc79dfe695bc.jpg)
保存状態も素晴らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/16/1d1ffd8b73479ef79d8b93bcea4f3edc.jpg)
どれぐらいかけて
編み上げたのか。
移住を通じて生活を一から
築き上げるのは、いつの
時代であっても同じこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/79/6e21a3beb136caf734920142723aa777.jpg)
やってきた国、時代、理由
は違っても共感を覚える事
も多く見入ってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/04/58eee85350e5ac95a66e0acb2e45258c.jpg)
この建物も歴史的建造物で
バロッサの生き証人でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/14/5941ddc0282febf8b518c4a8272b46d0.jpg)
1866年に電信郵便局として
建設され、今は町の歴史を
伝える大事な場所でした。