京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

おべべ流、浴衣の洗い方

2009-07-27 22:23:52 | 仕事
浴衣の着付けをしながら、いろいろ質問をされます。

浴衣のクリーニングもその一つ。


脱いだらクリーニング屋さんへ持っていけばいいと
思っていらっしゃる方も多いでしょう

クリーニング屋さんも、ひとつの方法かもしれません。
でも、浴衣の扱いを知っている上手なお店にね・・・

何度か、ひどい仕上がりのものを見ていますので・・。
ぺったんこにプレスされたもの・・、たたみ方が間違っていたこともありました。


そもそも、浴衣は木綿です。
お洋服でいえば、Tシャツや木綿のシャツと同じと思えば
お家で洗えるのです

たとえば、ちょっとお値段の高かったシャツを洗う気持ちになれば


そこで、私はこんな風に洗っています

ほとんど、浴衣の汚れで気になるのは汗ではないでしょうか
汗は、すぐに水で洗うのが一番です。
もし、特に汚したところがあれば、そこだけあらかじめ部分的に
洗ってシミをとっておきます。

次に、洗濯機の場合、きれいにたたんでネットに入れ
「ドライ」や「手洗い」のコースで洗います。
手洗いの場合は、押し洗いします。

洗剤はおしゃれ着洗い用を、
色落ちなどを考えると、お湯ではなくお水が無難です。


布地にもよりますが、キーピングなどで軽~く糊づけすると
シャンとします。

ゆるく脱水をかけ、たたんだまま、手でパンパンとたたいて
小じわを伸ばします。

あれば、着物ハンガーに、なければ洋服のハンガーでも
大きくたたんだまま竿に掛けて干しても
いいと思います。

私の場合、カラカラに乾いてしまう前、湿り気の残っている状態で
アイロンをかけてしまいます。
縫い目など、縮みの出やすいところは引っ張って、
また、ペッタンコにしないように気をつけて。

衿の部分など、布が重なっているところが乾きにくいので
もう一度干してしっかり乾かします。

乾いたら、きれいに畳みます。
着物はきちんと畳んでおくことで皺が防げます。


すこしアイロンが面倒かもしれませんが
自分で洗った方が、きれいになる気がします

あまり、怖がらずにチャレンジしてみてください

ただし、絹紅梅や綿絽、本藍染め、絞りなど、高級浴衣に関しては
プロにお任せした方がいいと思います。


さっぱりとした浴衣で、ひと夏楽しんでください




















コメント (2)
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